11/177
風
田守優子は私の親友。独特な感性の持ち主だ。
「この前、二年後輩の子が『風が吹いたので休ませてください』って言ったの」
また唐突に愚痴が始まった。
「それで、どれくらい酷いのって訊いたら、『立っていられないくらいです』って言うの」
何となく優子の勘違いに気づいてしまった。
「会社から近いんだから何とか来なさいって言ったら、『病院に寄ってから行きます』ですって。意味わかんなかったわ」
その後輩が気の毒だと思った。
田守優子は私の親友。独特な感性の持ち主だ。
「この前、二年後輩の子が『風が吹いたので休ませてください』って言ったの」
また唐突に愚痴が始まった。
「それで、どれくらい酷いのって訊いたら、『立っていられないくらいです』って言うの」
何となく優子の勘違いに気づいてしまった。
「会社から近いんだから何とか来なさいって言ったら、『病院に寄ってから行きます』ですって。意味わかんなかったわ」
その後輩が気の毒だと思った。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。