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タロウ君は推理小説がこの世で一番好きだ
どれくらい好きかと言えば
小さな部屋の隅から隅まで
壁一面に本棚を置き
そこにこれでもかというくらい
本を詰める
日本語のみならず
英文、漢文
推理小説とあらば
どんな文でも読んだ
読めなければ練習した
結果的に言えば
彼は推理小説なら何でもできるが
推理小説意外は
点でダメな人間になってしまったのだ
そんな彼の元に
ある一通の手紙が届く
それは彼を青い悪夢の中に引きずり込む
黒い手紙だった
無無シ・しゃーろッく・大文
藤本・イタチコーポレーション作
「ハジマリ始まり」
その日太郎君は本を読んでいた
その表紙は酷く古びていたが
それとは正反対に
と言うか全く敬意も何も払わず
それはソファーに寝っ転がってそれを読んでいた
その表紙には「黒紙館ト赤目高」と言う表紙が見える
一見何の事だかわからない
そんなとき彼はそのほんから目を離すとその視線を自分の部屋に
一つだけ付いているとびらに向けた
すると見計らったようにその扉があいて
「タロウ君何か手紙が来てましたよ」
お母さんがフリフリの黒いエプロン姿で
その格好と同じ色の手紙を持っていた
「・・・すいません」
タロウ君はいったん本を閉じるとソファーから起き上がり
お母さんに元へとあるきその封筒を受け取る
それは茶色い細長い便せん方ではなく
いわゆるラブレターと言えば
と言うような風体をしていたが
しかし、そこにはハートのシールの代わりに
黒い鑞で判子が押してある
その模様はどうやら虫のようであり
羽や、お尻のトゲがあることから
蜂の可能性があった
そしてそれを確定する要素となったのは
その黒い半の中に
蜂を囲むように英文で「ブラック・デューイング情報誌」と書かれ
それを見るや少年は頭の中で何のことだっけと頭を巡らせる
しかし巡らせてはいるが
実際その答えはもはやその紋様を見た時点で分かってはいたが
しかしそれではどうも味気ないという思いが少年を少し考えさせる
だいたいその「ブラックデューイング」と言うのは
世に言う秘密結社の名前なのだ
一時期は世界の犯罪の過半数の猟奇的犯罪は
この組織が発端となっているとまで言われたほどだが
しかし
ここしばらく
かれこれ三百年ほどそのなりを潜めていることから
その存在の審議に疑いがかかっている
しかしタロウ君はいると思っている
その証拠に
どうしてこれほどまでの小説にあの名前が書かれているのだろう
それは少しも絵空事として否定できる容量を超えていた
しかしだ、その名前を使った封筒が僕の元に届く
これは言ったいどのようなことなのであろうか
自分で言うのの何なのであるが
タロウ君は本は読む
しかし本意外は極端に嫌っていた
と言うか外にまともにでることができないほどの人間である
それは即ち
もしも、この封筒の中身が
挑戦状だとしたならば
僕としては外に行けない
実に残念だが
そんなことを思うが
それでも開けないのは失礼だと思い
丹念にした調べをした後
危険はないだろう
そう判断したタロウ君は
ハサミでその封筒を開けた
中から出てきたのは、その紙と同じ色の便せんであり
三つ折りになっている
タロウ君はそれをいったん取り出し
そのほかに何もないことを確認したあと
その封筒を机の上に置き
その紙に手をかけ開いた
その紙を開くと
そこに書かれていたのは
非常に几帳面なことを伺わせるような
流暢なフランス語だった
その流れるようであり、また刻むような細かい文字をものの一通り読むと
またはじめから読み直し
それを何回か繰り返して
何とかようやくやっと納得したようで
彼はそれを封筒に戻すと
一つ深く溜息をした
小学三年生の彼にしては
酷く老け込んだ疲れたような仕草である
「・・・・・」
彼はしばらく何もせず腕を組んだままただ立っていた
「行きますか」
その内容というのが実に奇妙きてれつだったのだ
「フランスの山奥で
三百年ぶりにシャーロックが蘇ります
しかしシャーロクは悪魔であなた方お客様
あなた方は起きる殺人ゲームにどう立ち向かうのか
参加希望者は・・・・・・」
そのあとに続くのはどうやら集合場所のようだが
しかし
これは悪戯書きだろうか
小説ばかり読んでいる僕をおちょくろうとして
しかしその可能性は限りなく少ない
この紋様は写真でしか見たことはないが
まるっきり知っているブラックデューイングの紋様であり
その重厚な刻み方はとても現代のものには作れなさそうだ
もし作れるとしても
僕をおちょくろうとする奴にそれほどの金持ちは存在しない
そうなると必然的に
その信憑性は高くなる
そして問題は
一体この主催者は何を考えているのかという事だ
もしもこれが本物であるならば
きっと夢踊るようなしがまっているのだろうが
しかし
もしこれが偽物の場合
酷く惨殺的な陳腐な犯罪の匂いがする
どちらにしても僕はその手紙を見て
その両方が読みとれる気がした
まず好みだれない文字から
学は高そうである
大体このも字は、今はほとんどどころか誰も使っていないような文字
今現在
世界の字と言葉は全てが共通言語になっている
そのせいでそのアイデンティティーと言うオリジナル性は失われている
まあしかしそのおかげで、各国から他国の言葉の勉強が一科目経ると言うことは起きた
そして何より
境目がないせいで、争いごとが起きなくなっているのもまたれっきとした事実ではあるが
それでも、何もなくなった頃にいつもどこかでそれは旗を揚げていた
もしかするとこれもその手のものなのかも知れない
世界から国境を取り戻す団体
ただのミステリーマニア
・・・本当に・・
僕はその日一晩中考えた末に
日付けが明日になることに気が付く
それは手紙に記してあったマーク
そこに書かれている月の印
それは丁度三ガ月明日を示している
もしかしたら三十年先かも知れないが
ご丁寧にその紙には今年の年号と月まで書かれている
これに、今年七月の三ガ月は明日しか存在しない
僕は大まかに荷物を唯一ある旅行鞄に詰めた
これでもう心おきなく海外に行けることだろう
幸いパスポートのない、今現在
その心配はいらない
後は、集合場所まで行けばいい
僕は手荷物をまとめると部屋から出た
「あらどこに行くの」
お母さんが同じ服装で庭で庭掃除をしている
その母親に向かい
「今から死にに行って参ります」
僕はまるで何百年も昔のようなことを言う
「・・・あらそう」
母親はそう言うとまた掃き掃除を始めた
世の中時代には逆らえ無い物なのかも知れない
タロウ君はその母親を置き
玄関から出て行ったのである
no.1しかない一章
智恵編
私はいつものように望遠鏡をのぞいた
去年の秋買った
最新型であり
その色ぼけの少なさは
今業界の中でもぴかいちと言える
私はその望遠鏡に設置されている一眼レフのボタンを押す
実に良い写りだ
私はその内容に満足しながらコーヒーを啜る
これできょういちにちは楽しく暮らせそうだ
私か彼の写真をみながら思った
彼はいつものように、小説を読んでいた
しかもそれは私が書いている小説「黒紙館ト赤目高」だった
彼が推理小説マニアだと聞き
急いで書き始め
これで連載三年目になる
しかしついに三巻目になる「赤目高」を読んでくれるとは
私はもううれしさで目がゆるんでしまうくらい泣きそうになりなら
もう一度そのうれしさを胸に望遠鏡をのぞいた
しかしどうも目がかすんでいるせいか
彼の姿が見えないのだ
「・・・いない」
私は必死で目をこすり
痛いくらい擦ってからまたのぞき込んだが、そこに彼の姿はない
それどころか机に置きっぱなしだ
それは別にどおでも良い
本なんて書けばいくらでも出せるのだ
しかし問題は彼がどこに行ったかだ
これでもし、どこかに行ったまま帰ってこなかったら
私は死んでもしに切れないだろう
急いで盗聴器の無線を全部つなげる
すると三番目の盗聴器に音があった
「・・・出て行きます・・・」
ノイズに混じってとんでもないことが出てきた
デテイク
その言葉が私の脳にあり
心にあり
どこかにある
しかし変換できない
私は半ば狂乱思想になりながらできる限り出来うるべく
考えた末
もしものように持っていた
現金百万円を持ち
それも、もしも用に用意はしてあった旅行鞄を持つと
彼の尾行を開始した
彼は何もきにすることなく
小柄な体の三分のにはなくとも
ごぶんのさんほどあるものを引きずりながら
町中を歩いていく
私はその後ろを続く
彼はそのまま町の中心部に入る
その間に電車や地下鉄を乗り継ぐ
もちろん私の変装はばっちりだ
どこにでもいるギャル風のケバいものを着用している
これでは何者にも判断しかねるだろう
しかし、しかし一体万年部屋にいる彼がどうして・・・
「あれアケミじゃない」
なにやら耳元で声の大きな音がした
「アケミーー」
その大きな声がさらに私の鼓膜を揺する
どうやら私の近くの人物に行っているようだが
実に目障りで耳障りで人のことを考えないダメな行為では無かろうか
しかしどこか聞いたことがあるのも気のせいとも思えない
「アケミ・・・向いてくださいよ」
私はものは試しに向くと
そこには私のような化粧の時代の産物がいた
その恐ろし黒い肌
金髪さらに+αでそれに絡みつくようなじゃらじゃらとしたアクセサリービーズの数々
どうしたらそんなメデューサヘアーになるものなのだろう
私はそんなことを思うが
問題はその女性がこちらを見ていたという事だった
そして彼女は私に向けて
「ようやく振り向いてくださいましたね」
と
酷く先ほどとは違う言葉遣いで言う
「・・・・ファン」
それは見覚えと聞き覚えがあると思った
私にしつこくストーカーのごとくサインかいに現れる女だった
ある時はマネージャーにしろと言う
ある時は資金援助をすると言う
ある時は・・・
私は逃げ続けているのであるが
そのたびに偶然を装って出没する鬼である
・・・・
「先生どこに行くんですか」
「・・ちょっとそこまで」
「外国に行くんですか」
きっと恐ろしく察しの良い彼女のことだ
このちょっとが、酷くちょっとな事を知っているに違いはない
それは勝かいしゅうがちょっとと行って外国にまで行ってしまったように
・・・・しかしそうなると私はピンチにたたされる
こいつは付いてくると言いかねない
それどころか付いてきて原稿をと言いかねない
私が無理を言っていく事にさせられているサイン会
どこでも現れる奴のことだ
現れるのはもっともな通りに思う
「付いてくるな」
「・・・・」
それはしばらく考えたが不意に人混みに紛れていく
それはまるで深夜に逃がした蚊を思わした
さて深追いするか
それともあの人を追うか
その答えは一つしかない
私のいきる意味はあの方であり
それが無くなるくらいなら
私はまた彼をみようとしたそこには
誰もいなかった
いや実際いないと思ったが
そこにいなかっただけで
その横に私は彼を見つけた
しかしそれ意外にもいやな人物が目に映る
それは先ほど私の後ろからなにやら声をかけてきた人物であったのだが
それはいつの間にか
私が別のことに気を付けている隙に
彼の方へと行ったらしい
しかもあの少ない時間の中でその化粧は落とし
いつもの長い黒髪に
化粧っ毛のないが、それでもその白さは美しいと取るに十分なものであった
それが私のいつも見るかれのま横にいて
彼に密着している
しかし問題はそれ意外にも存在する
彼の横腹になにやら手で隠しているが
ひかるものを突きつけていた
どうやら彼と引き替えに小説を書けて脅しているのだろう
あの人は私には興味がない
私うの書く文にのみ特出して興味がある
私は奴に聞こえる声で言う
「文章を書きますから離しなさい」
しかし私の声が聞こえてもそれはさらに彼に詰め寄る
見かねた私は一歩彼に近づく
「まだ何が気にくわないの」
私は彼が私の存在に気がつくい上に
彼のみに迫る危険が耐えられない
もし彼のみに何かあれば
私は生きていけないだろう
それは私という存在が彼に知られること以上に
私には無理なことになる
その彼女は私を見た
「本当ですか」
私は頷く、彼女を見て
「なら今からどこに行くのですか」
それはまず私に声をかけたが
最後の方は
彼を見上げて言う
しかし
かれはというとまるで他人事というような
上の空でただ立っているだけである
もしかして恐怖で
そう思われるかも知れないが
単純に彼はこの人混みという
まるで山にこもるのごとく
誰にも合うことのない中で暮らしていたのだ
それ以上に元々極度の人見知りの彼
それは少なくともはじめからこの満員電車に恐怖を
さらに見ず知らずの人間に抱きつかれているという恐怖
彼はあまりの恐ろしさに我をうしないきを失おうとしているようだ
しかし
少なくとも今ナイフを突きつけられていることに関して
彼は全くと言っていいほど
興味とも、また
恐怖も
それらにるいするものに対する感情はない
それは即ちそれらに対する感情はないのだから
恐怖心から来る疲労はない
そうなると今の棒立ちの状態は
少なくともその前に起きた状況がさせている
つまり
犯罪が日常というなの
本の中の住人の彼には
全く不自然ではない
それどころか何も起こらない方がよっぽどふしぜんなせかいだろう
そう考えると
今彼の置かれている問題は
少なくとも本などには書かれていない
少ない摩擦を体感しているに違いない
この世の中はすべてを言い表すことはできない
それこそほんの些細なことこそ
その人の最悪の絶望だったりするのだ
そして彼の場合がこの人混みだったのかも知れない
私は少し彼女に言ってみた
「彼に聞いてみたら」と
あれほどまでに本の中には待ったまま抜け出せない人間だ
きっと彼女まで巻き込むほどのこと歯をうちに秘めているに違いない
それこそ完全犯罪の犯人のような
俺は今彼女
即ちあの先生を追っている
それはどう言うことか説明すると
最近本を書いていない先生を追い込むべく
向かった先で
先生が一人の男性を追いかけているのを目撃したのだ
それは先生があこがれている男性であり
その男性の世界に近づきたくて
先生はあの男と合うために(本の中で間接的に)
本を書いているのだが
その先生は
最近彼と会う時間が減るのを嫌い
いつも望遠鏡をのぞいている
これではいつまでたっても新刊が出せない
私はいちファンの一人として
昔から色々と資金面では奉仕をさせていただいていた
しかし
最近売れ始めている彼女は
私が居なくても大丈夫なほどになっていた
元々それほど貧乏ではない先生の家庭環境
しかし先生はよりあの男に会うために
最高級の数々の品を買う
最高級の望遠鏡
双眼鏡
無線
盗聴器
変装
そのほかそれは膨大な数になる
果たして何が楽しいのか事のほどは知れない
しかし一つだけはっきりしていることがあるとしたら
先生の書く小説に
少なからずそれが影響しているかも知れないと言うことだ
先生曰く適当だと言っているが
しかし
世の中に適当などと言う行為で仕事できる人間がどれほど居るだろうか
私は皆無だと思う
皆頑張ればいいと考え
その考えの元、自分の本来の思いをむげにして
その力を信じない
科学的なことばかり
しかしだ
もしかしたら
先生は
その二の次のような
いい加減な加減の書き方だからこそ
この世の中を変えかねない
そんな本を書くのではないか
私はそう言う考えから
先生のその浪費を止める思いはない
しかし
最近先生はいつも彼の部屋を眺めている
先ほども言ったが
これではダメだ
本が出ない
「先生、本を」
私はその言葉をメール、電話、そのほかありとあらゆる言葉にして先生に伝えようとした
そのせいで
先生に対する反応はないのに
「先生本を」と言う言葉が流行することになる
それは偶然のような感じですべての電機製品に映し出される言葉なのだが
どうやら世間を騒がしてしまう要因になったようだ
しかし、世間がいくら騒ごうとも
先生が書かなくては意味がない
そんなある日先生が珍しく動いた
その日は出かける日でもないのに
リュックサックを背負って外に出てきていた
それはあの男が珍しいどころか私は今まで見たことがないが
それが外に出てきていたのだ
私はそのせいで先生が予定外に外に出たのだと確信を得た
このままでは
そう
あんな変な男に先生を渡す分けには行かない
それほどまでに
私はあの男の背中に不吉な影を見た
普段でない男
それだ外に出る
それはまるで、動かない人形が世界の破壊を知らせるために外を歩き回り
吹聴しているようにも見える
とにかく私は二人の後を正確に気配を消しながら
歩くのである
彼らは一定の距離を置いている
長らく彼を尾行したときのために
探偵事務所に通っていた彼女は
私には遠く及ばないが
酷く自然に彼の後を追っている
彼は家から三〇分ほど
何度も休憩をはさみながら
まるでホルマリン漬けにされたいきもののような白さで
何度もベンチがあるごとに休む
そのせいでほんの数百メートルの距離を
異様な時間をかけている
私はそんな二人を眺めながら考えていた
一体どこに行くのだろう
そこで改めて事の異常さに気が付くのである
何があろうと外に出ない人間が外に出る
しかもその人間が
事もあろう事か
本の中の奇妙な事件しか感情を動かせないような変人を越えた
奇病者である
そうなると
その彼が動く理由は
自ずと見えてくる分けである
私はこの尾行の途中
どうすれば先生を無事助ける事ができるのか
少なくともあの男にこのまま付いていくことになれば
ろくな事が起こらないのは目に見えすぎるほど見えている
私はその結果として
先生にあの男を人質に取ることで
家に待機していただけないかと御願いすることにした
そんなとき
あの男が駅舎に入ったのだ
私はその男を追う彼女とともに
その駅舎にはいる
そこで二ふんまつ後
駅にきた電車に乗る
もちろん切符は買っておいた
と言うのもそのときではなく
それ以前に
ここら辺一体の回数券をすべて持っていたからだ
もしここから羽田に行き、そのままオーストラリアのクリスマス島に行くとしても
私の今の環境ならたやすいであろう
しかし彼はどうだ
彼にはそんな財力はない
それこそ貴重な古本を売却することで
新たな推理小説を書うような男である
それもすべて、家にあるもので
彼が実際しゃべることなどほとんどなく
全てはパソコンによるメールのやりとりだ
そんな、男の手に
それほどの貯金はあるのだろうか
それこそあの貴重なほんの山を全て売れば
会社の百二百は建つだろう
しかしそんな急激なことを奴がしている痕跡はない
それは本を書うときだけに本を売っている
その金の流れは
実に少ない
少なくとも調べている今現在
彼の所持金は三万が良いところ
それ以上はない
見た感じ、海外に行くような服装をしてはいない
しかしその鞄の大きさから
さほど近所とも思えない
私はそんな、中
考えるよりも行動と思い
先ほど先生に声をかけた
そのときは金髪のギャル風の格好をしていたが
今は黒いいつもの髪だ
これは印象づけて
先生の目を欺き
彼に近づきやすくするためのものであった
私は男の腹には物を突きつけた
端から見てもそれがはものだとは一見して分からない
それほど銅ぶとの小さな物だが
しかしそれは私の手の中に隠されているからであり
それが刺されば一大事に違いはない
しかし
もしもとなれば
それもやぶさかではない
先生がこのままどこかにいって
しんでしまうよりか
まだ生きている方が良い
大体こんな刃物は逆に危ない
私としては素手の方が証拠もなくありがたい
しかしそれでは男が危険なことが分からない
あくまで先生の意思で引き下がっていただくための行動なのだ
私は先生が声を発したのを聞いた
それに対して私はその男を次の駅で降ろすそぶりをして示す
奴はそれに、頷く
外に出ると改札口を出てすぐそばにあった喫茶店には行った
すぐ後に先生もそのとをくぐる
「あなたたち何なんですか」
とても推理小説マニアだとは思えないようなことを少年は言う
それに対して
「コーヒー二つ御願いします」
智恵そういい店員に手を挙げて呼び
もう一人はと言うと興味がないように
二人とは反対側で腕を組んで下を向いていた
しかも目を閉じているせいで
起きているのかさえ分からない
しかし
そのとつぜん腕を引っ張ってつれていた髪の白い筋肉質の長身とは違い
隣の小柄で質素な服の女は
「すいません・・ファンです・・っあ・・・えぇーーと、違います」
と何やら一人であたふたとしていた
それに対して一人男は逃げ出す隙をねらっていたが
玄関口の方をみる度に
目を閉じているはずの白い髪の女が机の脚を蹴る
そのせいではじめはたまたまだと思ったが
どうもわざとだと気が付き
改めて見るも
それが目を開けているようには見えない
「・・すいませんが急いで・・・」いる
そう言おうとしたが
目の前の女が前にある木の机をたたく
「・・・なんですか」
諦めて話を切くふりにしたタロウ君である
「あなたはどこへ行くんですか」
髪の白い女がそう言った
電車内で腰にはものを突きつけられた緊張はないにしても
しかしタロウ君は言う
「・・ちょっとそこまで」
果たして彼はどのような意味を込めてそんなことをいったのだろうか
「どこまでだ」
「知らない」
「知らない」女はそう怒鳴って聞き返した
タロウ君の隣の女はと言うと
ただそれを見ていた
もうやめてという顔をしながら
「それならどこに今から行くんだ」
「・・・」
タロウ君は観念したように紙を出す
「・・・まさか」
それは女にも予想外の名前だったのか
ろうそくの刻印を見てそんな言葉をもらす
「先生辞めましょう・・行くのはダメです」
「・・なんの権限があって言うのですか」
「・・知ってますか、ブラックデューイング」
「・・知らないです」
「その組織を知ったものは二度と生きては帰れないそうですよ」
「私は行きます」
先生と呼ばれた生き物はそう言って首を振る
「・・・それなら私がなんとしてもとめます」
「・・あなたになんの権限があるのですか・・私に死ねと」
「・・それじゃあこうしましょう」
その争っている二人を見ていたタロウ君は
今の内だと逃げようとしたが
「私がこいつを安全に届けます」
「信用できません」
「私が裏切ったことはありましたか」
そこで、先生と呼ばれた人間は考えた
ストーカーのような催促はあれど
裏切られた記憶はない
「なぜ私が行ってはいけないのですか」
半ば半泣きで同じ事を繰り返した
よっぽどいきたいのか
意味を成していない
「あの、僕なら一人で大丈夫なので」
「何を言うガキ」
白髪の人間に言われ
やれやれとまた椅子に座る
「それじゃあこうしましょう
私から離れないと言う規則で先生も」
「良いの」
まるで花がそこら編に咲いたような満面の笑みでそう言う
「いやあの・・・あなたたち招待状持ってないでしょ」
「後からついて行きます」
「無理でしょ、飛行機だったらどうするんですか」
「発信器さえつけておけばあなたを追うことなどたやすいことです」
白髪の女がこと何げもなく言う
「無理ですよきっと」
「なぜだ」
「相手はあの機関です、そんなものが通用できるでしょうか」
「なら私たちを連れと言うことで」
「・・・・・嫌と言ったら」
「この招待状を破らせていただきます」
「・・・・・しかし、僕一人に来たんだ」
「・・人数は書いていません」
「・・・・読ませるんじゃなかった」
「バカな推理マニアですね
そんなことも分からないようでは」
「しかし、付いてきても必ず入れるというわけではないだろ」
「その逆もしかりです・・ですよね先生」
控えめに頷く先生と言われた女性
「すいませんが、お供させていただいても」
「もう良いですよ、どうせ来るんでしょ
それなら目の届く範囲が良い」
「ありがとうございます」
お礼を言う先生と対立し
「失礼です」
と白髪が言う
どちらにしても
三年生のタロウ君は深くため息を付いた
そして誰に言うともなく、こう言った
「あのすいませんが、時間が」
三人は支払いを済ませてはしったのである




