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運に極振りしたら大変なことになりました  作者:
第一章~異世界の日常~
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新人講習

 その場にいたほとんどの者が息を飲んだ。

 腕だけはいいことで知られてるゼロが新人に一本とられたからだ。

 皆の目にはトーヤが弾丸を操り、ゼロの手に当てたと思っている。

 しかし、真実は若干違う。本当は固有スキル『必中』のおかげなのだが、この場でトーヤ以外知るものはいない。しかし、トーヤの意思で当てたのは事実だ。トーヤは『あの手に当たればいいなー』ぐらいの気持ちで撃ったからだ。『必中』はトーヤの異常なまでの『運』によって手に当たったのだ。もし、普通に撃っていたら頭か左胸に当たっていただろう。


(俺が手加減された...ランクCの俺が...)


 ゼロは無言でトーヤを睨んだ。しかし、トーヤは気づきもせず、鼻歌をうたいながらハンドガンをしまった。


(こいつはその気になれば俺を殺せたんだな)


 そしてゼロは一つの答えにたどり着く。


(俺はCになって浮かれてたんだな.....)


 そしてゼロは無言でギルドから出ていった。


「んじゃ改めて頼む」

「は、はい。ではなにから?」

「じゃあ、ランクから」

「はい。ランクというのはですね下からF、E、D、C、B、Aの6つですね新人さんはFスタートです」

「ふむ、で?ランクをあげる方法は?依頼を沢山こなせばいいのか?」

「それは前条件です。ランクをあげるためには『適性試験』を受けてもらいます。適性試験というのはその受けたいランクの魔物を制限時間内に倒すことです。適性試験はこの街の端にある『適性試験試験場』にて行います。その魔物は直前で職員が捕らえてきたものです。もし危なくなったらこちらの判断で中止します」


 淡々と語る受付嬢の言葉をトーヤは理解するが、セイナはポカンとしている。


「そうか、ランクのことは分かった。あとはそうだな......依頼の受け方とかだな」

「依頼には三つ、種類がございます。まず、『普通依頼』、これがほとんどです。ギルドに依頼が届きます。また、魔物の討伐はこちらで依頼します。受け方ですが、まず受付でやりたい依頼のジャンル、もしくは報酬額をいってもらいます。そこで依頼を受けると言っていただけましたらこちらで手続きをします」

「あ、依頼を同時にいくつか受けれるのか?」

「一度に三つまでなら受けれます」

「ふむ、便利だな」

「どうしてです?」


 セイナは、理解できずにトーヤにたずねた。


「例えば、森に二種類の魔物がいたとする。ここで、それぞれの討伐依頼を受けていたら同時に進めることができる。また、そこでのアイテム採集なんかもおなじだ」

「へ、へぇー、トーヤさんすごいですね。一瞬でそこまで......」

「ま、気にするな。で?後の二つは?」

「はい。二つ目は『指名依頼』です。こちらは経験をつんでいえばしてくれる人がでてきます。また、ギルドから指名依頼がでることもあります」

「ふむふむ、で?最後は?」

「最後は『緊急依頼』です。魔物にもランクが存在します。緊急依頼はランクAを著しく越える存在が街の近くで発見されたとき、ランクB以上の冒険者が受けることができる依頼です。報酬はものすごい額になります」

「うし、大体分かった。んじゃ、サンキューな」


 トーヤとセイナが立ち去ろうとしたその時


「あ、まだ実技講習が残っていますよ」

「「......まじですか?」」


 二人の声が重なった。


「あ、でもこれは任意なので受けたい方だけですよ」

「俺は帰る」

「わ、私も帰ろうかな......」

「ふふふ、了解しました。ではこちらがお二人ギルドカードになります。もし、紛失したり、破損しましたら、再発行は行っておりません。お気をつけください」

「もし、紛失したり破損したら?」

「その時は、Fからスタートです」

「分かった、んじゃ明日来るわ」

「失礼しました!」


 そして二人はギルドを後にした。

ふぅ、次は明日できたらいいですね

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