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運に極振りしたら大変なことになりました  作者:
第一章~異世界の日常~
5/42

冒険者

投稿です!



今日中ともう一話投稿できたらいいなー、みたいな感じです

 翌朝、二人は冒険者ギルドへと向かった。

 理由は簡単。冒険者になるためだ。


「ここ、だな」

「そうみたい、ですね」


 二人は酒場のような場所にきた。

 門番のヒースに簡易的な地図をかいてもらったから迷うことなくたどり着いた。


「うし、いくか」

「は、はい!......はぅぅぅ、なんか緊張します...」


 トーヤは扉を開けた。

 そこは朝だというのに酒の匂いと活気にあふれていた

 二人はまっすぐカウンターへと向かった。


「いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件でしょうか?」


 受付嬢はマニュアル通り笑顔で聞いてきた。


「すまん、登録したいんだが」

「了解しました。ではこちらの方にーーー」

「おいおい!ガキは帰りな!ガキにゃはえーよ!」


 するとそこへ、酒臭い大柄な男が歩いてきた。

 周囲は、またか、といった感じで見ている。


「なんだ?年齢制限があるのか?俺は18だが」

「ありますが、15歳以上ならどなたでも」

「よ、よかったですぅ、わたし15歳なんですよ」

「よかったな。ここに名前を書けばいいのか?」

「はい」

「んじゃもう一枚頼む。こいつも登録するんでな」

「はい、ではこちーーー」

「おいクソガキ!無視してんじゃねーよ!」

「あ?なんだおっさんまだいたのか。年齢制限にはひっかからねーよ。てかおっさん誰だ?」


 トーヤの言葉に周囲がざわついた。

 セイナはビクビクしながらも書類を書いている。


(おい、あいつらゼロを知らねぇのか?)

(みたいだぜ。大丈夫か?あいつら)

(ゼロは腕はいいんだけどね...)


 そんな周囲の言葉がトーヤに届くころ


「はん!やっぱド素人か!いいか、俺様はなランクCの冒険者、名前はーーー」

「ゼロさんね、はいはい。あ、これでいいですか?」

「わ、わたしも書き終わりました!」

「はい、結構です。トーヤさんとセイナさんですね。ではこれから説明をーーー」

「俺様の話を聞きやがれ!!」


 ゼロは耐えきれず叫んだ。


「はぁ、ゼロさん。でしたっけ?あのー、後にしてもらえます?こっちは暇じゃないんで」

「......おい、クソガキ。勝負しろ」

「はぁ?なんでだ?」

「俺様に傷一つでもつけられたら冒険者になることを認めてやる」

「そんなこと言われてもな、メリットねーし。レベル差的にもかなり無理がありそうだし

「はぁ、だりぃ。なぁ、これって新人は皆やってんか?」


 トーヤは受付嬢に聞いた。


「いえ。おそらくゼロさんの気まぐれだと思います。よくあるので」

「んじゃ拒否で」

「このクソガキがぁぁぁぁ!!!!」


 ゼロは剣をトーヤへと斬りかかった。


(ちっ、仕方ないな)


 トーヤもハンドガンを構え、そのまま撃ち放った。


「はん!そんなもん当たるかよ!」


 ゼロは弾丸を剣で斬ろうとした。

 そしてゼロの剣は空を斬った。


「なっ!!」


 ゼロは目を見開いた。

 周囲も唖然としている。

 性格は悪いが腕はいいことで知られてるゼロがただの弾丸を斬れなかったからではなく、弾丸・・・がゼロの剣を避けたからだ。

 そして弾丸はゼロの剣を持っている手に当たり、ゼロは剣を落とした。


「はい、終了ね」


 そしてトーヤは軽く微笑んだ。

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