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空白の記憶

登場人物紹介


城谷しろたに 瑛司えいじ

学校に普通に通う高校二年生。

仲間と一緒に【仮想現実戦争】という、ゲームで遊んでいる。

耳にかかるぐらいの髪の長さで藍色あいいろの髪の毛

城谷:「ふあぁ・・・あー眠ぃ・・・・がっ!?」


 朝学校に向かう途中に俺は後ろから思いっきり叩かれた。


城谷:「いってぇな――」

――:「あんたが朝っぱらから眠そうにしていたから眠気を吹き飛ばしてあげようかと思ったのよ」

城谷:「眠気どころが魂が飛んでいくところだったぞ」

――:「あはは、面白い冗談ね。大丈夫よ、そう簡単にとんだはいかないわよ」

城谷:「いや、マジで痛かったんだけどな・・・」


 俺は、――と一緒に学校まで歩いた。校門のところでいつもの二人がいた。


――:「ん?おう!お前らか」

――:「おはよー」

城谷:「――は眠そうだな」

――:「曾遊あんたも眠そうだったでしょうが」

城谷:「まぁ、そうなんだけどな」

――:「ところであいつはどうした?」

城谷:「――のことか?・・・そういえば見てねェな」

――:「どうせ寝坊でもして遅刻してくるんでしょ」


 俺たちは教室に入った。教室を見る限りでは――はいない。じゃあ遅刻だろう。


教師:「よーし、教室入って席につけ。朝のホームルーム始めるぞ」


 教師が教室に入ってきてホームルームを始めた。今は出席を確認している。


教室:「ん?まだ――は来ていないのか?」


ガララッ!

 

 勢い良くドアが開いた。そこには寝癖がすごいことになっている――がいた。


――:「はぁ、はぁ・・・・・間に合った?」

教師:「間に合っていない。遅刻だ」

――:「うぅ、今週に入ってもう二回目だぜ・・・・」

教師:「そんなことはどうでもいいから、その・・・・寝癖直せ。なんかユニコーンの角みたいになってるぞ」

――:「え1?・・・・うわぁなんじゃこりゃ!」

教師:「いいから直して来い」

――:「へーい・・・」


 俺は後ろの席に座っている――に話しかけた。


城谷:「ははっ、あいつも相変わらずだな・・・・って、お前、何してんの?」

――:「見て分からんか?早弁だ」

城谷:「いや、早すぎだろ。まだ朝のホームルームだぞ」

――:「腹が減っては戦ができぬ、というだろう」

城谷:「お前は今から戦場に行って戦ってくる気か」

――:「当たり前だ。授業という戦場に出かけて睡魔と闘う」

城谷:「今弁当食べたら腹が膨れて、眠くなるだろ」

――:「確かにそうだが・・・・今日は違う。今日は、三分の一は起きてみせる!」

城谷:「全部起きるのが当たり前だから・・・・つーかお前は、三分の一以上起きていたことはないのか」

――:「ないな」

城谷:「即答かよ」

――:「む。こんなところで時間つぶしている場合ではない。早く食べなければ」


 そういって――は、再び弁当を食いはじめ・・・・・ようとしてなぜか止まった。


――:「ない、ないぞ!から揚げがないぞッ!」

――:「もぐもぐ・・・・どうしたの二人とも?」


 ホームルームが終わっていつの間にか――が俺の隣にいた。口がさっきからもごもごと動いている。


――:「俺のから揚げがなくなった」

――:「そう・・・・もぐもぐ。それは残念だったね・・・・もぐ」

――:「お前、俺のから揚げを食ったか?」

――:「ほぇッ、た、食べてないよ?・・・・もぐもぐ」

――:「・・・・俺にから揚げ返せッ!」

――:「た、食べてないって!信じてよ!・・・・もぐもぐ、ごっくん。瑛司からもなんか言ってよ」

城谷:「なぁ、から揚げうまかったか?」

――:「うん、それはとてもおいしかった・・・・はっ!」

――:「罰として昼休み購買部に行って俺のパンを買ってこい」

――:「・・・・はーい。でも、おいしかったなー」

城谷:「そんな食ったら太るんじゃないのか?」

――:「ッ!!?」


 俺がそういうと、おなかの周りをつまんだりし始めた。結構気になっていたらしい。


――:「そ、そんなことないもん!太ったりしないよ!」


教師:「そこ、授業をそろそろ始めるぞ」

城谷:「あ、先生来たな」




――:「んー、今日も一日疲れたわね」

城谷:「そうだな。今日も部室行くのか?」

――:「そうよ。今日は試したいことがあるのよ」

――:「なんで俺を見ていうんだよ。俺なんかされるのか?」

――:「それはあっちに行ってからの楽しみよ」

――:「怖ぇよ!何を俺を待ってるんだよ」

――:「・・・・今日は訓練でもするのか?」

――:「うん、そのつもりよ。うまくいくかなぁ、ね――君」

――:「なんで俺に言うんだよ!俺痛いのは嫌だぜ」

――:「大丈夫よ、死にはしないわよ」

――:「それは死ななくても危険なことなんじゃないのかッ!?」

――:「そうよ」

――:「うわぁ!あっさり言いやがったぁッ!」

――:「はいはい、どいてなさいよ。ドアが開けられないでしょ」

――:「俺の命の危険よりドアを開けるほうが大事なのかよッ!」

――:「何言ってんのよ。そんなの・・・・決まってるじゃない」

――:「・・・・――・・・・すまない、俺はお前を疑ってしまった」

――:「いいのよ。ドアを開けるほうが大事ってことはわかりきってるんだから」

――:「うわぁぁあああ」


ガラガラガラ


――:「さーて、今日も行きますか」

――:「・・・・・・」

――:「・・・・いやだ、死にたくない、死にたくない・・・・」

城谷:「あぁ、いいぞ」




――:「良し、今日も無事こっちに来れたわね」


ガチャ


――:「へ?」


パンッ!


バタリ


――は、仮想現実のほうに移動してすぐに銃を取り出して――の頭を打ちぬいた。


城谷:「あーあ・・・こいつも毎回大変だなー」

――:「大丈夫よ、そろそろ死ぬ痛みにコイツ、慣れてくると思うから」

城谷:「そんなのにはなれたくねぇな・・・・」


 今俺がいるのは教室。ただし、仮想現実のほうの教室にいる。この教室には――、――、――、――、俺、そして頭を打ち抜かれて横たわっている――がいる。




城谷:「ふぅ、今日も楽しかったな」

――:「そうね」

――:「全然楽しくねェよッ!あっちについた途端、頭を撃たれて、気づいたら広場の真ん中で、変な椅子に縛られてるしよ」

城谷:「そしたら、椅子が上に吹っ飛んで30メートルぐらい飛んだな」

――:「・・・・・そしてそこから頭から落下」

――:「あれは傑作だったわね」

――:「見てて面白かったよぉ」

――:「こっちは面白くねェよ!三十メートル近くからの命綱なしの落下という貴重な体験をさせてもらったよッ!」

――:「あら、よかったじゃない」

――:「よくねぇ!」

――:「ならば、やりたくないのなら、やらなければよかったじゃないか」

――:「俺がいつ、やりたいとでも言ったか?」

――:「知らないな」

――:「気づいたあの状態だったんだから断る暇もねェよッ!」

――:「・・・・明日はどうしましょうか」

――:「・・・・そうだねぇ・・・・」

――:「うぉいッ!そこの女子どもは何の相談をしているッ!明日はってなんだ!明日って!」

――:「もちろんあなたを明日どのようにして痛めつけ――――実験しようかという相談よ」

――:「嫌だからな?俺は絶対嫌だからな!」

――:「まぁ、そういわないの」

――:「な・・・・」

城谷:「――、時にはあきらめも大事だぜ?いつもがんばってばかりじゃ疲れてしまう。時にはあきらめてゆっくり休むことも覚えろよ」

――:「ここで諦めたらゆっくり休めねぇよ!すげぇ痛いんだぞあれ」

城谷:「ははっ、知らねェよそんなの」

――:「瑛司、てめぇ他人事みたいに・・・・そうだ!瑛司で試せよ、明日は」

――:「それもいいわね」

城谷:「なにッ!」

――:「よっしゃぁ、これで俺は明日は無事だッ!」

――:「最初に――で試して大丈夫そうだったら城谷君でも試そうかしら」

――:「結局俺は、打ち上げられるのかよ!」

――:「そうよ・・・・・あ、私、家こっちだからじゃあね」

城谷:「あぁ、じゃあな・・・・――、お前も家あっちだろ?」

――:「・・・・そうだな・・・・じゃ」

城谷:「おう、明日休むなよ?」

――:「・・・・・分かんねェよ・・・・」


 ――は、死にたくないとつぶやきながら帰っていった。


城谷:「よし、俺はこっちだから、また明日な」

――:「ばいばーい」

――:「じゃあな」

――:「・・・・・また明日」


・・・・本当に今日も楽しかったな。でも、こんな日々はいつまで続くんだろうか・・・・


城谷:「ま、そういう先のことはまだいいや」

どうも、城本 友城です。

今回は、一応瑛司の過去話というか、昔の記憶の一部を書きました。

この話は、いいペースでかけた気がします。

ブログのほうも記事を書くペースはよかったと思います。


こんな私の小説を読んでくれる方々、本当にありがとうございます!

私も早く、小説の書き方とか話の作り方などが早く上達するようにしたいです。


と、いうことで、これからもがんばっていくのでよろしくです。

(評価してくれたらうれしいです)

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