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作戦会議

登場人物紹介


城谷しろたに 瑛司えいじ

記憶を失ってしまった、この物語の主人公。

いまいちこの世界のことを理解できずに、ほかの人を心の底から信用しようとしてないが、ともに行動していくうちに徐々に打ち解けてきた。

耳にかかるぐらいの髪の長さで藍色あいいろの髪の毛。


春風はるかぜ 瀬奈せな

この世界でバグを倒し、そしてこの世界から抜け出すことを目的としたICPのリーダー。

気が強く、気に入らないことがあったら、高確率で凌にあたる。

でも、本当は仲間思いのいい人。

髪は肩にかかる程度できれいに切りそろえられた赤毛。


坂本さかもと りょう

バカだけどどこか頼れる感じの人。

高確率で瀬奈に痛めつけられる。

・・・やっぱりバカ。

襟にかかるぐらいの長さの灰色の髪。


高山たかやま 雄二ゆうじ

体つきがよく柔道が得意。

柔道をやっているということで力仕事は得意。

意外と料理上手。

瑛司よりも短い黒い髪。


長谷川はせがわ れい

無口でクール。冷静な判断をする。

戦うことが結構好き。

方あたりまで伸ばした黒い髪。


セリア・アルクイン

見た目はクールな人だが中身は天然。

上記の五人の中で一番身長が高い。

背中まで伸ばした長い金髪。


間宵まよい 仔猫こねこ

ICP唯一の参謀役。

大量の情報をきれいにまとめて分かりやすく伝えてくれるすぐれた人。

迷子になりやすい。

身長が低くツインテールの茶髪。


中山なかやま けい

食料班のお偉いさんらしい。

男口調の気が強そうな人。

ポニーテールで茶髪。


秋宮あきみや 由紀ゆき

見た目は美少女だけど男の子。

瑛司のルームメイト。

髪を背中まで伸ばしてゴムで止めた黄色い髪。

春風:「これより、作戦会議を始める!」

坂本:「内容は?」

春風:「今回の作戦ミッションは、座標・・・・・えーと、仔猫。この前の邸宅強襲、場所どこだっけ?」

間宵:「この前というと、あの失敗した場所ですか?」

春風:「そう、そこよ」

間宵:「座標X3081さんまるはちいちです」

春風:「そう、その座標X3081の――――」

間宵:「その座標ですと1kmほど外れた広場ですが・・・」

春風:「じゃあまじめに答えろ!」

間宵:「では、忘れないでください。座標はX3075です」

春風:「うぐっ・・・・今回は、前回失敗した座標X3075の邸宅強襲のリベンジを行う」

高山:「なにッ!そこは前回シンが出た場所じゃないかッ!」

春風:「そうね、前回はシンの出現により私たちは逃走に走ってしまった。だけど、今回はそうはいかないわよ」

城谷:「なぁ、シンってなんだ?」

春風:「あ、教えるのを忘れてたわね。屋上で説明した例外のバグのこと覚えてるかしら?」

城谷:「あぁ」

春風:「そいつのことを私たちは『シン』と呼んでるわ。確か、メソポタミア神話の月の神だったかしら?」

城谷:「なんで月の神なんだ?」

春風:「そうね、月にように静かで冷たい、冷酷って感じね」

城谷:「そいつが前その作戦の時に現れたということか」

春風:「そういうこと。ま、ここ以外にも出てくるけどね」

城谷:「そういやさ、作戦会議に参加するのっていつもこのメンバーだけなのか?」

春風:「ほかにも参加する人はいるわよ。基本的自由。どうせ作戦に必要なときは連絡が回るから」

坂本:「でも、ここにいるメンバーはほとんど集まるけどな」

春風:「間宵が迷子の時とセリアが興味を持ったものを見つけて駄々をこねているとき以外ね」

間宵:「・・・・・」

セリア:「どうして私がそんな子ども扱いされてるのかな?」

春風:「あ、セリア。後ろに蝶々がいるわよ」

セリア:「えッ!うそ、どこどこ?」

春風:「・・・・と、こんな感じにセリアいなくなる時があるのよ」

セリア:「いない!どこにもいない!・・・・嘘だったのか!」

春風:「そうよ」

セリア:「・・・・むー」

坂本:「なぁ、さっきから話がどんどん脱線していくんだけど」

春風:「・・・・そうね、作戦会議だったわね。明日10:00いちまるまるまるにて、座標X3075に出発よ」

坂本:「メンバーはどうするんだ?」

春風:「前回はメンバーが多かったのも、失敗の原因の一つでもあるから、今回はこのメンバーで行きましょう」

高山:「では、今回の作戦会議は終わりか?」

春風:「そうよ、じゃ解散」


 

 俺は、瀬奈にこの校舎の見取り図をもらって休憩所にいる。

 今日は、疲れた・・・・。一気にいろんなことを教え込まれて頭がパンクしそうだ。目を覚ましてからまだ一日もたってないのはなんか嘘みたいだ。・・・・・今の時刻は20:00。そういえば、飯食ってなかったな。


城谷:「食堂行くか」

間宵:「わかりました」


 ・・・・・・?なんか後ろから声が・・・・。振り向くとそこには間宵がいた。


城谷:「いつからそこに?」

間宵:「ずっとですが」

城谷:「ずっとってことは、作戦本部出てから?」

間宵:「それ以外にどこがあるのですか?」

城谷:「なんで、俺についてくるんだ?」

間宵:「おなかがすいたので、あなたが食堂に行くのを待っていました」

城谷:「いや、なんで俺についてくるんだ?」

間宵:「瀬奈さんは作戦本部にしばらく残るといってたし、セリアさんはいろいろと不安、長谷川さんは気づいたらいなくなってました」


 どこの忍者だよ、長谷川は・・・・


城谷:「坂本がいるじゃねェか」

間宵:「それは無理です。だって―――」

城谷:「だって?」

坂本:「ん?おーい、お前ら何してんの?食堂行かないのか?」

間宵:「――――凌さんからは腐臭がします」

坂本:「・・・・・・・(涙)」

城谷:「あーなんつーか、お前の出てくるタイミングが悪かったな」

坂本:「・・・・俺、ちょっと逝ってくるわ」


 凌はそういって窓から落ちた。ここ三階だぞ?勇気あるな


間宵:「あの人は何をしてるのでしょう?」

城谷:「いや、お前がそうさせたんだが」

間宵:「そんなことより、おなかがすいたので食堂に行きましょう」

城谷:「あ、あぁ・・・・」

 

 凌、お前の死はそんなことで済まされちまってるぞ・・・・



城谷:「お前、なんでそんな早歩きなんだ?」

間宵:「えっ!?いや、そんなことないですよ」

城谷:「だってお前、最初あったときはもっとゆっくりな歩き方だったぞ」

間宵:「そんなことありません。気のせいです」

城谷:「・・・・お前、もしかしてものすごく腹減ってんのか?」

間宵:「なッ!?私が、そんなことありえ――――」


クゥ~~~~

 

 なんか可愛い音が聞こえた。というか間宵のおなかの音だった。


城谷:「急ぐか」

間宵:「・・・・はい」



城谷:「ここが、食堂か・・・・」


 俺たちは食堂についた。もっと狭い部屋を想像していたが、俺の想像をはるかに超えていた。

 生徒が3000人ぐらい余裕では入れるぐらいの大きさはある。天井も高い。


城谷:「ってあれ?間宵は?」


 俺はあたりを見渡した。そうしたらすでに食券を買って並んでいた。いや、早すぎだろ。ここから並ぶ場所まで、50メートルはあるぞ。・・・・ちなみに俺がここについてからこの食堂広いなぁなんて考えてた時間は約3秒。



 俺は食券を渡してカレーを受け取る。


?:「あんた、見ねぇ顔だな」

城谷:「あぁ、今日来たばかりだ」

中山:「へぇ、俺は食料班の一番お偉いさんの中山なかやま けいだ。よろしくな」

城谷:「城谷 瑛司だ。・・・・えーと、食料班ってこういう食事関係の仕事なのか?」

中山:「まぁだいたいな。後ろ詰まってるから早くしろよ」

城谷:「あ、すまない」


 ・・・・よく考えてみれば、話しかけてきたのはあっちだよな?

 ま、いいか。・・・・さて、どこに座ろうかな


春風:「城谷君、こっち座る?」

城谷:「あぁ、そうするよ」


 俺は、瀬奈の斜め前、間宵の前に座った。瀬奈の前には凌がいる。


城谷:「凌。お前回復したのか?」

坂本:「ふっ、俺を見くびるなよ。俺は何度も飛び降りで死んでるんだぞ」


 いや、自慢にならないし。つーか、慣れるほど落ちてるって何回ぐらいだよ・・・・


春風:「ッ!?・・・・城谷君、それって・・・・」


 瀬奈は震える声で俺のカレーを見て言う。なんかおかしなところはないと思うんだが・・・・いや、少し赤い気がする。


坂本:「おおぉッ!それはカレーの中で一番辛い奴じゃねェか!」

城谷:「うげっ、マジかよ」

坂本:「ほかにも、ラーメン、麻婆豆腐、スパゲッティなどなどの激辛があるんだぜ」

城谷:「俺辛いのだ苦手なんだよな・・・・」

坂本:「え?お前記憶が残ってるのか?」

城谷:「・・・・そういわれれば記憶がねぇのに辛いのが苦手ってよく分かったな俺・・・・。少しずつ記憶が戻ってきたのかもな」

春風:「そう・・・・早く記憶が戻るといいわね」

間宵:「・・・・やはり、瑛司さんは記憶がなかったのですか」

城谷:「やはりってどういうことだよ」

間宵:「なんとなくそんな感じがしましたから・・・・」


 間宵はそういいながらどこか寂しそうな顔をしながら言った。

 ・・・・さっさとカレー食うか。


城谷:「ぐをぉあぁッ!辛ぁあッ!」




城谷:「・・・・あそこまで辛いとも思わなかったよ」

坂本:「あはは、あれ頼むのってホント一部の人だけだもんなぁ」

城谷:「なぁ、この後ってどうするんだ?」

坂本:「寮にいってゆっくり休むだけだな」

城谷:「凌?」

坂本:「いや、その凌じゃねェよ。学校なんかである寮だよ」

城谷:「そんなもんがあるのか」

坂本:「そりゃあ、あるさ。ここは学校とほとんど一緒だからな」

城谷:「俺、部屋とかわからないんだけど・・・・」

坂本:「見つからなかったら俺が一緒に探してやるよ。・・・・あと、男子寮と女子寮は分かれてるから覗こうと思ってものぞけねぇぞ」

城谷:「大丈夫だ。俺はお前みたいに覗いたりはしない」

坂本:「なんで知ってるんだ!?」

城谷:「・・・・マジで覗いてたのかよ」

坂本:「うぐっ・・・・ん?ここ、お前の部屋じゃね?」

城谷:「本当だ。・・・・えーと、秋宮あきみや 由紀ゆきって人か」

坂本:「・・・・・・」

城谷:「・・・・どうしてお前は俺を憐れむような、羨ましがるような微妙な感じの顔をしてこっちを見るんだ?」

坂本:「・・・・きつくなったらいつでも俺の部屋に来いよ」

城谷:「いや、意味分からねェよ」

坂本:「じゃあな」

城谷:「お、おい。・・・・どう意味だ?ま、いっか」


ガチャ


 俺はドアを開けて中に入る。そこには髪を肩まで伸ばしゴムで止めただけの髪形をした美少女(?)がいた。


城谷:「・・・・・」


ガチャリ


 今のは見間違いだろうか?ここは男子寮だったはず・・・・よし、ルームメイトの名前のところにも俺の名前はちゃんと書いている。間違いないはずだ。


ガチャ


城谷:「・・・・・・」

?:「・・・・・・」


 目があった。そしてしばらくの沈黙。


ガチャリ


 見間違いじゃなかった。確かにそこにはさっきの美少女(?)がいた。なぜだ?・・・・はっ、俺のルームメイトの名前由紀って名前だし、もしかしたら女なのかもしれない!・・・・ってそんなわけねェよな。俺と同じ部屋なんだし・・・・。もう一回開けてみるか。


ガチャ


城谷:「・・・・・・」

?:「・・・・えーと、君はどうしてさっきからドアを開けたり閉めたりしてるのかな?」

城谷:「あー・・・もしかして、お前が秋宮 由紀って奴か?」

秋宮:「うん、そうだけど・・・・部屋の前に書いてあったでしょ?」

城谷:「それはそうなんだけどさ、えーと・・・・」

秋宮:「由紀でいいよ」

城谷:「あぁ、・・・由紀はその・・・・男なのか?」

秋宮:「なにいってんだよー、僕はどっからどう見ても男の子だよ」


 いや、どっからどう見れば男に見えるかわからねェよ。


秋宮:「ん?どうしたの?」

城谷:「い、いや、なんでもない」


 由紀は顔を近づけて聞いてくる。男だとわかっても、その顔としぐさだと女にしか見えない。だから、少し恥ずかしくなってくる。


秋宮:「そういえば、もう今日は遅いから寝よっか」

城谷:「そうだな」


 いろいろと聞きたいことがあったが時間も遅いし、明日の作戦があるので、俺はベットに向かう。部屋の仕組みはドアを開けてすぐ左にバスルームがあり、右には湯沸室がある。部屋には左に二段式のベットがあり右奥のほうに机が一つ、真ん中にちゃぶ台みたいな丸いテーブルが一つある。


城谷:「由紀。お前は上と下、どっち使う?」

秋宮:「そうだなー・・・・僕はどっちでもいいよ」

城谷:「その答え方は俺も困るんだが・・・・じゃ、俺は上を使うよ」

秋宮:「わかった。・・・・じゃあ電気消すよ」


 今日は本当にいろいろなことがあった。

 死んでも死なない、ゲームの世界・・・・・か。・・・・意味分かんねェよ。これは夢なんじゃないかと思いたくなる。


城谷:「ふぅ・・・・」 


 俺は、軽いため息を一つした。

 もう少しゆっくりこの世界について知ることにしよう・・・・




秋宮:「・・・・ねぇ、瑛司。・・・・瑛司?もう寝たのかな」

すみません。いいペースでかけているなと思っていたそばから書くのがおそくなってしまいました。

次は頑張ります。というか、私の小説をちゃんと見てくれる方いますでしょうか?・・・いや、いると信じて書き続けます。


言い訳になるのですが、第四話を書くのがおそくなった理由を書きます。私は、ブログ「記事を書くのがおそいのよ!」の管理人でございます。最近、記事を書いてないと思い記事を書かないとなぁ・・・あ、でも小説も書かないとなぁみたいな感じになって、結局どちらも全然進まないという、状況になってしまいました。ま、いいわけですね、はい。でも、ブログも小説もまだまだ続くと思います。(たぶん)


そういうことで、次の話は、もっと早く書き終えるように頑張りたいです。私の小説を読んでくださっている方、これからもよろしくです!

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