表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/35

野球場にて

「なぁ、瀬奈」

「なにかしら?」

「本当に急がなくていいのか?」

「だから大丈夫って何回も言ってるでしょ?」

「いや、でもなぁ・・・」


 今、瀬奈と俺は食堂にいる。

 瀬奈の朝食のメニューは、パンにサラダだけという簡単な食べ物だった。それに対して俺は、ご飯に味噌汁、鮭、漬物などなどの鮭定食。

 こうして食堂で朝食をとっているが、どうやら今、グラウンドで何かが起こっているらしい。


「ごちそうさまー。あ、瑛司くんも食べ終わった?」

「あぁ」

「じゃ、グラウンドいきましょうか」



 今いるグラウンドには、サッカー場、野球場、あと校庭のようにただの広場がある。

 しかし、野球場のところにだけ人影がたくさんあった。


「なぁ、瀬奈。野球場の方・・・」

「そう、今野球場で戦闘中よ。早くいきましょう」


 瀬奈はそういうと、野球場に向かって走っていった。


「今日は瀬奈さんたちは何をしているのか・・・」


 子猫は校舎の中をウロウロ・・・迷子になりながらそう呟いた。

 そのときグラウンド、正確には野球場にほうから大きな声が聞こえた。今日は一体何をしているのだろう。


「・・・行ってみますか」


 それから、10分もかからない道のりを約1時間かけて、野球場に着いた。


「野球・・・?」

「野球・・・ですか?」


 小さくつぶやいた声が誰かと重なった。

 後ろを振り向いてみると、子猫が立っていた。


「えーと、こんにちわ」

「えぇ、おはようございます」

「・・・・・・」

「・・・?」

「なぁ、そこはさ。挨拶合わそうとしないか?」

「しないです」

「・・・あぁ、そう」


 野球場では、野球をしている。周りを見てみると、観戦している人もいれたら300人ぐらい、ICP全員がいそうなぐらいの数の人がいた。


「映司君こっちきてー。あら、子猫も来たの?じゃあ、子猫もこっちに来て頂戴」

「瀬奈さん。確かに機能今日はゆっくりすうればと言いましたが・・・」

「えぇ、だからゆっくりと野球よ」

「ゆっくりしてとは、一日自由にしていいとかです」

「まぁ、いいじゃない。こうして野球大会開いてるわけだし」

「野球大会?」

「そう、野球大会。さすがに武器弾薬班の人たちは連れて来れなかったけど、それ以外のICPメンバーはこの野球大会に参加してるわよ」

「グラウンドで戦闘中ってのは?」

「野球のことね」

「・・・マジかよ」


 城谷は一つ、ため息をつく。

「あはは、まぁ、そうため息をつかないの。今日は野球を思いっきり楽しみましょう」


 こうして、子猫と俺は野球大会に参加することになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ