二回目のボス戦
「うをぉっ!」
瑛司は、戦闘ヘリからの攻撃をよけながら、建物の中に隠れた。
今、二つ目のバグの核を壊そうとしているところだ。前回のバグの核は、キャタピラのついたよく分からない大きな機械だった。今回は、機関銃などの武装をしたヘリコプター、戦闘ヘリだ。
「すまん、瀬奈。ここから動けそうにない」
「分かったわ、とにかくやられないように」
「気をつけろよ、瑛司!戦闘ヘリはロケット弾やミサイルを積んでるから」
建物の中にいて場所がわからないが、瀬奈と凌の声がする。
戦闘ヘリは、瑛司のいる建物から少し距離を取った。
「ロケット弾来るかも~」
「高山君、お願い!」
「任せろ!」
雄二は、上空で止まっている戦闘ヘリに向けてロケット弾(たぶんRPG-22)を撃った。
「よし、当たった!」
「ナイスよ、高山君」
雄二が撃ったロケット弾は、見事戦闘ヘリに命中した。しかし、煙を少し上げてはいるが壊れるまでは至らなかった。
「っ!?ならばもう一回・・・」
雄二は背負っていた、もう一つのロケット弾を準備した。
しかし戦闘ヘリは、それをさせまいと機関銃を雄二に向けた。
「高山君、危ない!」
「くそ、間に合わない・・・」
雄二は、ロケット弾を撃とうと準備していたため、すぐには動けなかった。
戦闘ヘリは、あと少しダメージを与えれば壊れる。雄二を助けに行くより、戦闘ヘリを壊したほうが早いと判断した瑛司は、彼女名前を叫んだ。
「秦!頼む!」
「・・・・・・(コクリ)」
名前を呼ばれた、女の子―――秦は両手に一本ずつ剣を持ち、戦闘ヘリに向けて高くジャンプした。秦は戦闘ヘリにあるバグの核に、手に持っている二本の剣を突き刺した。戦闘ヘリは、さらに煙を上げ、燃え始め、空を飛ぶことができなくなり、墜落した。
「やったわ!」
「秦、大丈夫か?」
「・・・・・・(コクリ)」
地面に着地した秦は、小さく頷く。
「みんな、よくやったわ」
この作戦に参加したのは、瑛司、瀬奈、凌、雄二、セリア、赤坂、それと秦で行われた。長谷川は、今回の作戦には参加しなかった。赤坂は今までと同じく、最初にやられた。
「さ、みんな帰るわよ。坂本君はこの荷物を持ってきてちょうだい」
これで、二つ目のバグの核を壊すことに成功した。これで、残りは三つ。
投稿がだいぶ遅れてしまいました、すみません・・・