シン
――――俺は、作戦本部にあるソファーで寝ていた。そして、目の前にいるのは、背が低くて髪が白い女の子。
「・・・・・・・」
「な、シン!?」
俺はすぐにソファーから降りて、銃を手に持って、シンに向けた。
なぜ、シンがここに・・・・・
「城谷君、ストップストップ!」
「なんでだよ、シンが目の前にいるんだぞ!」
「シンがあなたを助けたのよ」
「それがどうした!」
今目の前にシンがいるのに無視できるわけないだろ・・・・・・
「――――って、へ?助けた?」
「そうよ。シンがあなたを助けたのよ」
「・・・・・・・・」
俺は視線をシンに向けた。シンは何もしゃべらない。
「なんで、シンが俺を助けたんだ?」
「私に聞いてもわからないわよ。本人に聞きなさいよ」
「・・・・・・・・」
・・・聞きづらい。でも、気になる
「えーとさ、シン」
「?」
シンは小さく首をかしげる。
「どうして俺を助けたんだ?」
もう一度シンは首をかしげる。つーか、シンって喋るのか?
「人が危険な目にあってたら助けるのが普通じゃないの」
普通に答えてくれた。
「いや、俺はあんたに何回か殺されたんだが・・・」
「それは私じゃないわ」
「「「は?」」」
部屋にいたメンバー全員が声を出した。
「・・・・言い方が悪かったわ。それは今の私の人格じゃない」
「人格?」
「・・・・・・・・(コクリ)」
俺が問い返すと、シンはうなずいた。
「えーと、人格ってどういう意味?」
シンは一呼吸おいて言った。
「つまり、二重人格ってことよ」
前回の投稿からだいぶ期間が開いてしまいました。
次は早く投稿できるようにしたいです