表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/35

第一ステージ・・・・・・・クリア?

「瀬奈!これ本当に倒せるのか!?」

「私に聞かれても、知らないわよ」

「ゲームにもよるけど、ボスってちゃんと体力があるよ~」

「うむ、時々あの機械はひるむことがあるから、ダメージは与えられているだろう」

「・・・・・・・・・」


 俺と瀬奈はハンドガンで、雄二は、ロケットランチャーやグレネード、セリアはスナイパーで、敵の弱点と思われるバグのコアを攻撃。長谷川は、機械の上で走り回って、短刀でとにかく切っている。


「機関銃のせいで、近づけねェな」

「ハンドガンでこの距離はきついわね。近づければいいんだけど・・・・・・ッ、城谷君!そっちに来るわよ!」


 機械は、壁を走りながら機関銃で俺を撃ち、こっちに向かってくる。


「やばッ―――――」


 突っ込んでくるだけか、機関銃で撃たれるかどちらかだけだと、避けることはできる。だが、二つ同時だとうまく避けられない。・・・・ゲームだと、このあたりで選択肢でも出るのかな?


1・飛ばされて、死ぬ


2・撃たれて、死ぬ


 ・・・・・見事に、「死」しか選択肢がないな、ってマジでやばい!

 とりあえず、俺は横に動いて、敵の突進をよけた。そのあと、撃たれたときの痛みに耐えようとして、全身に力を入れた。・・・・だが、敵の攻撃はなかった。


「?・・・・・・ッ!?」


 不思議に思って機械のほうを見ると、俺を狙っていた機関銃が壊れていた。


「・・・・・・・・・・」

「長谷川さん、ナイスよ!」


 壊したのは長谷川だったみたいだ。どうやら、機械の上で走り回って切っていたのは、機関銃だったらしい。・・・・・・ってか、短刀で機関銃を壊せるのか?


「うん、だいぶダメージを与えられてるみたいだよ~。ほら、ところどころ煙が出てるもん」


 セリアの言うとおり、機械はところどころから煙を出している。


「みんな、あと少しよ!」

「長谷川、そこから降りてくれ。俺が持ってきているグレネードなんかで一気に攻撃する」

「・・・・・・・・(コクリ)」


 長谷川は一回頷くと、機械の上から飛び降りた。


「いくぞ!・・・・・・そりゃあ!!」


 雄二は、グレネードを何個か投げつけ、そのあとRPG-7をバグのコアに向けて撃った。

 煙が上がり、視界が奪われる。


「・・・・・・・・・・」」

「・・・・・・・壊れたのか?」


 視界が少しずつ戻り、機械が見えるようになった。

 バグのコアは、見事壊れていた。


「・・・・・とりあえず、第一ステージクリア、ってとこかしらね」

「これで、最初のステージのボスかよ」

「うむ・・・・こんなのが、今から潰す支部の全部にいるのか?」


 俺は、安堵してその場に座り込んだ。走りずぎて、足が重い。


「大丈夫だって。俺がいればボスなんて簡単だぜ」

「ふん、お前たちなどいなくても、俺一人で倒して見せるわ」


 再び復活した、凌と赤坂が言った。

 ・・・・・・・いや、お前たち一番最初にやられただろ。


「あー、体がだるい」

「そうね・・・・ッ!?城谷君、危ない!」

「なッ!?」


 機械が再び動き出し、俺のほうに突っ込んできた。バグのコアを壊したはずなのに、まだ動くのかよ・・・・・


「くそ、・・・・っ!?」


 起き上がろうとしたが、体がうまく動いてくれない。

 もう一度足に力を入れ、何とか立ち上がった。

 ・・・・・・・・・今なら、まだぎりぎり避けられるか?


「―――――ッ!?」


 まただ、またあの頭痛だ。やばい、意識が・・・・・・・・・。

 俺は、そのまま前のほうに倒れていく。そんな俺をめがけて機械は突っ込んでくる。


「城谷君!」

「―――――ッ・・・・・・・・・」


 そして俺は、意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ