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出会いと記憶

どうも、城本 友城です。前作は中途半端に終わってしまいました。ですが今回は、最後まで頑張りたいと思っていますので、末永くよろしくお願いします。


次回からなのですが、ここを使って登場人物紹介をしたいと思います。

?:「・・・・・っ!」


 俺は、気が付いたら見覚えのない部屋の床で横になっていた。


?:「お、気が付いたみたいだぞ」


 ・・・・?俺は気を失っていたのか・・・・


?:「お目覚めかしら?」

?:「え?あ、あぁ」


 さっきの男に呼ばれてきた彼女が俺に手を差し伸べてくる。

 こいつらは誰なんだろうか、


?:「それにしても災難だったわね」

?:「は?何がだ?それよりここはどこなんだ?」

?:「・・・え?もしかして記憶がないのかしら?」

?:「記憶・・・・」


 俺はそういわれて何かを思い出そうとする。だが頭に浮かんできたのはまっ白い世界だけだった。


?:「痛ッ」

?:「大丈夫?」

?:「あぁ、少し頭痛がしただけだ・・・・すまん何も思い出せない」

?:「そう・・・」

?:「それよりなんなんだここは?お前たちは誰だ?」

?:「・・・・そうね、記憶を失っていたんだからしょうがないわね」


 彼女はコホンと咳を一回して、この部屋にあった大きな椅子に座って喋り始めた。


?:「まずここがどこかもわからないんだったわね?」

?:「あぁ」

?:「・・・ここは、ゲームの世界よ」

?:「はぁ?ゲーム?それはふざけているのか?」

?:「ふざけてなんかないわよ。これは事実よ」


 まじめな顔で俺に言ってくる。だが、いまいち信じられない。


?:「昔はこの世界を【仮想現実戦争】と呼んでいたらしいけど私たちは【Closed world】と呼んでいるわ」

?:「【Closed world】?なんで閉ざされた世界なんだ?」

?:「そのままの意味よ。この世界には出口がない閉ざされた世界なのよ」

?:「でも、ここはゲームなんだろう?やめればいいじゃないか」

?:「それができないから、【Closed world】なのよ」

?:「はぁ・・・」

?:「このゲームはね、普通のと違って自分の意識をこっちに飛ばしてプレイするゲームなのよ」

?:「そんなものがあるもんなのか・・・・じゃあどうやってこの世界から抜け出すんだ?」

?:「そんなのわからないわよ・・・・でも、敵を倒していけばこの世界から抜け出せると私たちは思っているわ」

?:「敵?そんなやつがいるのか?」

?:「いるわよ。だけど奴らは人じゃないわよ」

?「人じゃない・・・・モンスターみたいな奴なのか?」

?:「そうじゃないわよ。見た目は人よ。ただ私たちと違って人じゃない。・・・・バグよ」

?:「バグ?じゃあそれがこの【Closed world】原因なのか?」

?:「少なくとも私たちはそう思っているわ。今まで何年も戦っているけど抜け出せた人はいないわ」

?:「敵はそんなに多いのか?」

?:「そりゃ多いわよ。もう一つの国ぐらいの大きさよ。・・・・それに対抗するために我が軍隊【Irregular Correct Person】イレギュラーをただす者、ICPよ・・・・あ、単語を並べただけだからちゃんとした文にはなってないわよ」

?:「なるほど・・・・」


こんな話をして信じられるものはいないだろう。現に俺も信じられなかった。だが、あまりにも話を詳しくしたので俺は、半信半疑でいた。


?:「そういえば自己紹介がまだだったわね。私は、春風はるかぜ 瀬奈せなよ」

?:「春風 瀬奈・・・か」

春風:「あなた、自分の名前がわかるかしら?」

?:「・・・・いや、名前も思い出せない」

春風:「そう・・・・あなたの名前は城谷しろたに 瑛司えいじよ」

城谷:「へ?なんでお前が俺の名前を?」

春風:「これは嘘じゃないわ、本当よ・・・・あと、私のことはお前じゃなくて瀬奈って呼びなさい」

城谷:「・・・・わかったよ、瀬奈」

春風:「じゃあ、次はこっちの自己紹介をしましょうか」


 瀬奈はそういって最初に俺に話しかけた男のほうに行った。


春風:「彼は、坂本さかもと りょう君よ。見た目はバカだけど、中身は本物のバカよ」

坂本:「よろしくな、ってなんだよその俺の紹介!」

春風:「本当のことじゃない」

坂本:「なんだと!俺の本と――――」

城谷:「よろしく、バ――――じゃなかった・・・・凌」

坂本:「瑛司!今俺のことバカって言いかけただろ!」

春風:「本当にうるさいわね。少しは黙りなさい、坂も――――・・・・バカ」

坂本:「今のは言い直す必要なかっただろ!」


 瀬奈と凌がギャァギャァ言い争っていた。

 俺はここでこの部屋を見渡した。今この部屋にいるのは俺たちを抜かしてあと三人いた。一人は俺たちの近くに立っていて体は柔道とかをやっていそうな体つきの人だった。椅子に座って銃らしきものをいじっている人は金髪で背中まで伸びる髪が特徴的だ。あと一人は、部屋の隅に立っていて、物静かな感じの人がいる。

 俺がそんなことを考えていると、瀬奈が凌との口論を終えて部屋にいる人たちの紹介を始めた。


春風:「そこに立っている体格がいい人は高山たかやま 雄二ゆうじ君。柔道経験者よ」

高山:「高山だ、よろしく」

城谷:「あぁ、よろしく」

春風:「えぇと、次は部屋の隅にいるのが長谷川はせがわ れいさんよ」

長谷川:「・・・・・・・・」

城谷:「えぇと、よろしく?」

春風;「長谷川さんは滅多にしゃべらないわよ」

城谷;「はぁ・・・・」

春風:「次はそこでずっと Intervention(インターベンション:ボルトアクション式のスナイパーライフル)をいじっているのは、セリア・アルクインよ」


えーと・・・ここは英語で喋ったほうがいいのかな?でも、瀬奈は日本語で喋っていたからな・・・


城谷:「えーと、城谷だ。よろしく」

セリア:「・・・・・・・・」


 この人も無言だった。長谷川と同じく無口なのだろうか?なんか、さっきの長谷川と少し違って、クールな感じな人に見える。


春風:「たぶん城谷君が思っていることは全く逆だと思うわよ」

城谷:「は?どういうことだ?」

春風:「すぐにわかるわよ・・・・セリアー、聞こえるかしらー」


 瀬奈はそういって、彼女に喋りかけた。最初は何も反応がなかった。さっきの瀬奈の言うことが理解できなかった。


セリア:「・・・・え、あれ?・・・ほぇ?・・・・うひゃぁあ!」

 

 ・・・・・なるほど理解した。この人はインターベンションをいじることに専念していたらしく俺たちが近くにいることに今気づいたらしい。しかも今驚いて倒れてしまった。


セリア:「あはは、ごめんごめん。気づかなかった・・・城谷君、私は――――」

春風:「もう説明したわよ」

セリア:「ほぇ?・・・・むー」


 勝手に説明されたことが不服なのか頬をふくらました。


春風:「どう?城谷君、理解できたかしら」

城谷:「あぁ、よくわかった」

春風:「ちなみに彼女は英語で話しかけても通じないわよ。英語は一番苦手だし」

セリア:「そんなことないもん!私ちゃんとできるよ!」

春風:「じゃあ、私が今から言う英文を訳してみなさい。

セリア:「望まれるところだ!」


 望むところだの間違いではないだろうか?


春風:「I can not to study.I'm stupid!」

セリア:「そんなの簡単だね、えーと「私は勉強ができません。私は愚かです!」ほらできた!」

春風:「正解よ。なんだ、自分のことちゃんとわかってるじゃない」

セリア:「へ?どういう意味・・・・・あぁ!!・・・むー・・・卑怯な・・・・」

 

 彼女はご機嫌斜めのまま再びインターベンションの整備を始めた。


春風:「彼女の両親はアメリカ人なんだけど、セリアが生まれてすぐに日本に来たのよ。国籍は向こうだけど育ちは日本よ」

城谷:「ふぅん・・・そうなのか」

春風:「・・・・とりあえず、今の状況はこんな感じよ。とにかく今はゆっくりしてなさい」

坂本:「ん?今日は何もしないのか?」

春風:「じゃあ、坂本君だけ敵本陣に突っ込んできなさい。突撃命令よ」

坂本:「俺を殺す気か!」

春風:「そうよ」

坂本:「そうよ、じゃねェよ!無理に決まってんだろ!」

春風:「核の一、二個持って行って突っ込めば大丈夫よ」


 また、そんな感じのやり取りが始まった。


城谷:「お前らいつ見ても・・・・・楽しいな」

春風:「え・・・・?」


 俺が少し感想を述べると瀬奈が気の抜けた声を出した。凌や雄二、セリアも銃の整備をやめてこちらを見た。あと自己紹介の時何の反応を見せなかった長谷川までこっちを見ていた。


城谷:「え?なんか俺、変なこと言ったか?」

春風:「・・・・あ、いやなんでもないわ。それより今日は各自、自由に行動してよし。あ、城谷君はもう少しこの世界の説明をしたいと思うからこの部屋の外で待っていて頂戴」

城谷:「あぁ、わかった」

春風:「じゃ、解散」


 俺は少しため息をついた。

 なんとなく少し打ち解けた感じがしたが、いまだに記憶が戻っていなかったので、こいつらをまだちゃんと信じる気にはなれなかった。

 だからと言っていく当てがあるわけもないのでしばらく一緒にいることにするとするか。

どうも、城本です。

第一話を読んでくださってありがとうございます。

前書きにも書いたのですが、前作の「僕の仲間と仮想現実戦争」は中途半端に終わってしまいました。ですが今回は最後まで頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

今回のClosed worldは僕の仲間と仮想現実戦争のシステムを使わしてもらいました。


これからもよろしくお願いします!

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