序章~ フクシマ編 幼少期──絶望に染まった日々~
はじめまして。
この物語の主人公を務めております、
アラタ(偽名)と申します。
本日、小説「下克上~生保から成り上がる逆転人生」をお手に取っていただき誠にありがとうございます。
私は生まれつきIQが78と非常に低い数値です。
地元を捨て、新天地である大阪や東京、
千葉で出会った仲間達との助言や協力のもと、
この物語を制作しております。
話し言葉になる事が多い私ではございますが、
今後ともよろしくお願い致します。
それでは、本編をどうぞ(*´艸`)うふふ。
私の人生は、最初から終わっていた。
生まれた瞬間から、家庭という名の地獄に放り込まれていた。
母と母の妹──私にとっての叔母は、揃いも揃って私をモノ扱いしていた。
暴言は日常茶飯事。気に入らないことがあれば、平気で手を上げた。
父の前では何もなかったかのように振る舞うくせに、父がいなくなると豹変する。
父に訴えても、「やめろよ」と軽く注意するだけ。
結局、誰も私を守ってはくれなかった。
母の気分次第で、私は投げ飛ばされた。
ある時は、何の前触れもなく腕を掴まれ、そのままドアのガラスに投げつけられ、そのまま地面に叩きつけられた。
「っ……!」
鈍い衝撃が全身に響く。鋭い痛みが広がり、じわじわと熱を感じる。
割れたガラスの破片が床に散らばる音が耳に残った。
でも、泣いたらもっと酷いことになる。
だから、私はただ俯いて「ごめんなさい」と繰り返すしかなかった。
冬のある日、雪が50cmほど積もった頃だった。
母はいつものように機嫌が悪かった。
私は何もしていない。ただ、そこにいた。
なのに、母は突然私の腕を掴み、そのまま玄関の外へ放り出した。
「出ていけ」
バタンッと扉が閉まる音。鍵がかかる音。
寒さが一気に襲ってくる。私は薄い部屋着のままで、靴すら履いていなかった。
足の裏が雪に触れるたびに、ジンジンと痺れるような痛みが走る。
でも、玄関のドアを叩いて助けを求めるわけにはいかなかった。
「……っ」
黙って耐えるしかなかった。
凍える指を擦り合わせ、雪の上に座り込む。
体温がどんどん奪われていく感覚がする。
どれくらい時間が経ったのか分からなかった。
後になって知ったことだけど、私は3時間も外に放置されていたらしい。
命があってよかったねって?
そんなこと、どうでもよかった。
祖父だけが、唯一の味方だった。
父方の祖母は、私が虐待されているのを知っていながら、助けようとはしなかった。
むしろ、「うるさい」と怒鳴ることすらあった。
でも、祖父だけは違った。
誰もいない時に、こっそりドライブに連れ出してくれた。
何をするわけでもなく、ただ車の中で一緒にいるだけ。
それがどれだけ救いだったか、言葉にできない。
でも、祖父も助けられないことを分かっていたんだろう。
ある時、小さな声でこう呟いた。
「……何もしてやれなくて、ごめん」
私は、その言葉に何も返せなかった。
祖父が私を助けられない理由なんて、分かりきっていたから。
幼稚園での孤立──理不尽の始まり
家庭が地獄なら、外の世界はどうなのか。
私は幼稚園に通い始めた。
でも、そこも地獄だった。
最初は、何の疑いもなく「神様とか妖精とか、龍神っているんだよね!」と純粋に話した。
すると、男子たちがニヤニヤしながら「おもちゃで人を殴ってもいいんだよ?」と言ってきた。
私はそれが本当のことだと信じ、その通りにした。
結果、殴り返された。
痛かったし、悔しかったし、何が起こったのか分からなくて、泣きながら先生のところへ行った。
「先生……っ!」
でも、先生は私を見るなり言った。
「なんでそんなことをしたの?」
「○○くんたちが言ってたから……」
「そんなこと言ってませんよね?」
男子たちは平然と嘘をついた。
そして、私だけが叱られた。
それ以降、私は"問題児"になった。
先生たちは私を"ストレス発散の対象"にし始めた。
理不尽な理由で怒鳴られ、誰もいない教室に閉じ込められた。
鍵をかけられたまま放置され、トイレにも行けなかった。
泣くことすら許されなかった。
授業参観の日、私の親は来なかった。
他の子供たちの親は、みんな来ていた。
周りの大人たちは「可哀想に」と呟いた。
同級生たちは「変な子だよね」と笑った。
その日、先生がみんなの前で言った。
「こんな失敗作のような子にならないように!」
「はーい!」
子供たちが元気よく返事をした。
……その時、私は悟った。
私は、ここにいてはいけない存在なのだと。
祖父の崩壊、家族の崩壊
そんな日々を過ごしていたある日、ついに祖父が壊れた。
包丁を振り回し、警察が出動する騒ぎになった。
その結果、家族はバラバラになった。
でも、私はそれを見て、こう思った。
「ああ、ようやく悪夢が軽減される」
そして、心の中で笑った。
私、6歳だったよ?
なのに、もうこんなにも心が黒くなっていた。
変わらぬ虐待、見て見ぬふりをする世界
祖父がいなくなり、私は父・母・弟との4人暮らしになった。
けれど、何も変わらなかった。
母の異常行動が父にバレるようになり、口論することも増えた。
それでも、私への暴力は止まらなかった。
近所の人々は、すべてを知っていた。
でも、誰も助けようとはしなかった。
むしろ、私たち家族を避けた。
虐待される子供は、助けを求める声すら出せない。
なぜなら、それを聞いてくれる人がいないと知っているから。
私は、それを痛いほど知っていた。
そして、すべてを諦めていた。
この世界に、希望なんてない。
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いかがでしたか?
この実話を通して、
夢や希望が無いと思った、そこのあなた。
この物語は序章の中の序章です(*´艸`)
まだまだ闇の中を彷徨っている描写が多いですが、
御安心ください。未だに光が見えていません(ゑ?
それらは置いておき。
もう暫しの間、私のツブヤキに
お付き合い下さい。お願いしますm(_ _)m
心優しい皆様なら受け止めてくれると思って!!!
さて、この物語を通して、
虐待や育児放棄。さらにはイジメや引きこもりに悩む皆様に、夢や希望を届けられたらと思っています。
それでは、次の話で、
またお会いしましょう。
See you next diary