表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

EPISODE;1 「出会い」

急に思いついて書き始めました、よろしくお願いします!

「ん・・・」


目が覚める、そこには俺(赤神 恭介 16歳)の住んでいるマンションの天井ではなく、見知らぬ真っ白な天井が、目の前に映し出されていた。


「ここは・・・どこだ?」


俺は自分の周りを確認するべく、上半身を起き上がらせた。周りには見慣れない機械が数台あるだけで、他には何もない、白い部屋だ。


ここは・・・病院?


周りを見るかぎり間違いなさそうだ。そう予測を考えていると突然部屋の扉が開き、白衣を着たおじさんが入ってきた。この病院の医者か。


「おお、目が覚めたのか」


医者は少し声に驚きの感情も入っていた気がする。病院にいるってことはやっぱり怪我をしたのだろうか。


「あの、俺ってなんか事故ったんですか?」


「ん、君、覚えてないのかい?」


恭介はなにを?と思いながら医者をみた。


「君は人助けをしたんじゃないか」


人助け?。恭介は目を瞑り、ここ最近にあったできごとを思い出す。


「・・・ああ!思い出した!」


そうだ!確か昨日!


ーーーーーーーー昨日


朝、恭介は一人月見町の駅前をぶらついていた。


ふ〜、俺がこの月見町に引っ越してきてからもう一週間、いつまでも仕送りに頼ってるわけにもいかないし、早くバイト見つけないとな。


そう、恭介は一週間前にこの月見町に引っ越してきたばかりだ、前住んでいたところは、かなり田舎の神社に住んでいた。いつまでも神主さんの世話になるわけにもいかないので、中学を卒業してすぐにこの都会に引っ越してきた。今は金の収入元である、バイトを探している最中だ。


それにしても全然見つからないな〜、なるべくずっと働けるところを見つけたいけど、やっぱり中卒だからかな〜。


これからどうするか考えながら歩いていると、その事件は起こった。


「マリー!!」


突然の叫び声に驚き、声の方向に視線を向けると、一匹の犬が赤信号のをゆっくり渡ろうとしていた。さらにその先にはトラックが迫っている。

しかしそれだけでは終わらなかった、信号の人ごみの中から一人の女の子が飛び出し、犬を力いっぱい飼い主に向かってなげた。しかしそうなればもちろん轢かれるのは彼女になるわけで、さらに俺はそんな彼女を見捨てることができるはずもないわけで、気ずいたら彼女を突き飛ばしてたってわけだ。


ーーーーーーーー


「なるほど、だから俺は此処にいるのか」


納得だ。


「そういえば俺が突き飛ばした子は平気だったのか?」


「ああ、それなら全然平気だよ、それにしても君すごいね〜、あんなトラックにはねられたのに左腕の痣だけなんて」


医者が俺の腕を見ながら言う。ああ、どうりで左腕が痛いと思ったよ。


「まぁ日頃から鍛えてますから」


恭介は笑いながら答えたが、医者が苦笑いをしながら言った。


「鍛えててもトラックに轢かれても大丈夫って君・・・」


「それより俺はもう帰れるんですか?」


そうだ、俺はこんなところでぐずぐずしている場合じゃないんだ、バイト見つけなきゃならないし、家に相棒を置きっぱなしだし。


「ん?まぁ怪我っていっても軽い痣だからね、荷物もないみたいだし、帰っても大丈夫だよ」


それを聞くとベッドから跳ね上がり靴を履く。


「じゃあありがとうな、医者さん」


「ああ、ちょっと君名前は!?」


すると恭介はとびらを開き、少し後ろを覗きながら言う。


「赤神 恭介だ!じゃあ!」


その言葉を最後に、恭介は部屋を飛び出した。


「赤神 恭介君、か・・・まったく元気な子だ」


残された医者も、それだけ言うと、部屋を後にした。そして住所を聞くのを忘れたことに気づいたのは、それから数秒後だったそうだ。


「さてと、とりあえず家に帰ってからまたバイト探しにいくか」


病院を飛び出した後、俺はいったん家に帰ることにした。服とか着替えないとな。


「ただいま〜」


っていっても返事が返ってくるわけないんだけど、もともと一人暮らしだしな。そう思いながら玄関の扉を開けた。


「おかえりなさい」


返ってくるはずのない返事が返ってきた。


「え?」


玄関を開けると、まったく見覚えのない美少女が一人、ポツンと座っていた。これが俺、赤神恭介と姫野ひめの 沙織さおりの出会いであった・・・



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ