お前それってフラg…
なんとか今日中に間に合ったぜ…
あれから歩くこと30分。
「ねぇ〜もう僕疲れたよぉ〜休憩しようよぉ〜」
「確かに玲の言う通り、少し疲れたしあそこの岩辺りで休憩するか、太郎」
「はいよー」
少し先に見える緑色の大きな岩が見えてきた。
まだ30分程度しか歩いてないが、確かに疲れた…
緑の岩を背に各々休憩する3人。
「ふぅー… てかモンスターいなくね?」
「太郎、とりあえずいないに越した事は無いんじゃないか?俺らもどれだけ強いかも分かんないし…」
「お前…さっきはあんな魔物ブッコロ!だったのに…遊びだったのか…」
「フッ、遊びに決まってんだろ…お前との関係はもう終わりだ」
「そんな…瞬、俺たちズッ友だと思ったのに!」
くだらないやり取りを瞬としていると
ずっと黙っていた玲が突然喋り出した。
「ねぇ、2人とも」
「どした?玲?」
「何か…この岩動かなかった?」
「「は?」」
「いや…だからさ、この岩さっき動かなかった?」
「わっ…かんないけど、何か気づいた?瞬?」
「いや、俺も分かんない。見間違いじゃないか?」
「そう…なのかな?」
玲が首を傾げながら納得しかけていると
急に大地が大きく振えた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッ!!!!!
「オイオイオイなんじゃあ!なんじゃあこれは!」
「おおお落ち着け太郎!山神様がご乱心なだけだ!」
「君が1番落ち着きなよ瞬!!てかこれなに!?」
3人がパニクリまくっていると地面が浮いている気がした。
「うおおおお!!!???何だこれは天変地異!?」
「異世界コワイ異世界コワイ…」
「だから落ち着きなよ瞬!!とりあえず岩の上に行こう!!」
2メートル程高さのある大きな岩を凹凸を利用しながら何とか上りきると、そこは少し開けた場所であった。
「よし!!きっとここならまだ安全な方!!」
「玲お前いざという時頼りになるな…」
「本当だな瞬。これからは玲隊長と呼ぼう!」
「君たち良くこんな状況でふざけれるね!?」
「俺はふざけてないぞ!?太郎だけだ!!」
「まあまあ落ち着きたまへよ瞬二等兵」
「誰が二等兵だ太郎一般市民」
「あ?」
「お?」
「黙ってろ!!」
「「はい」」
ふと気がつくと周りの地面が沈んでいるように思えた。
しかしそれは大きな勘違いであった。
この緑の岩が上がっているのだ。
「なになになに!?浮いてる?上に参ってる?」
「いや、参っちゃうなこれは…」
「とりあえずここに乗っておくべきかな?2人とも」
「俺は降りた方がいいと思うぞ玲!高さあんまりない内に降りてすぐにこの場を離れよう!な!瞬?」
瞬の方を見ると絶望した顔、例えるならうんこ我慢しながらやっと見つけたコンビニのトイレに人が入っているような顔をしていた。
「太郎…下を見てみろ」
「え…?」
恐る恐る下を見ると、先ほどは地面から3メートル程浮いていたはずが、50メートル程自分たちがいる岩が浮いていた。
「終わった…こんな訳わからん空飛ぶ岩のせいで俺たち死ぬのか…」
「いやまて太郎。諦めるのは早いぞ!」
「そうだよ!瞬の言う通りだよ!きっと何か方法があるはず…」
3人が悩む中緑の岩は上昇を止めた。
ざっと上空100メートルと言ったところだろうか。
カチッ
「「「え?」」」
シュイイイイイイイン!!!!
シュイイイイイイイン!!!!
何かエネルギーを溜めているような音が岩からする。
「なぁ…これ…絶対ヤバイよ?」
「太郎…こいつ動くぞ!?」
「いやふざけてる場合じゃねえよ瞬!?玲!どこか掴まれる所あるか!?」
「えーと…あ!あそことか掴めるよ!!」
「「でかした!!」
玲が指差す先には出っ張っているボルダリングの石くらいの大きさ。
しっかりと3人が掴んだ瞬間、音が止んだ。
「止まっ…た?」
「どう…だろ?僕は嫌な予感しかしないよ…」
「お前それってフラg…」
ドカアアアアアン!!!!
爆発音がしたかと思うと急発進しだす緑の岩。
「うわぁぁぁぁ!!!!めっちゃ酔いそう!!!」
「たぁすけてくれええええ!!!!!」
「僕のバイクよりはやぁぁあい!!!!???」
そんな言葉を発した3人を乗せて、緑の岩は飛んでいくのだった。
スマホで書くのめんどっ!