とりあえず…状況整理しよっか?
実はこっそり設定変えた
「とりあえず…状況整理しよっか?」
瞬が俺と玲を見ながら言う。
確かにそうだ。
このまま動いて碌なことにならない。
「そうだね。
じゃあとりあえずあそこの木の下で話し合おうよ」
玲が指差したすぐそこにある木の近くに座る3人。
「とりあえずここは異世界で良いんだよな?」
2人とも頷く。
やはりここは異世界のようだ。
「この異世界の名前とかは何も知らないよね?」
「とりあえずは関係ないから入れられた情報の中に
無かったんじゃないか?」
なるほど、と瞬の言葉に聞いた玲と俺も納得する。
「で、俺たちはここの世界にいるチート共から
能力を奪うのが目的…って現実感無さすぎる…
てか奪うって色んな方法あるみたいだな…」
「だね。アイテム使って奪ったり相手の魂を取り込んだり…って怖いねこれ…」
玲と口に出しながら思うが、何だこの状況。
思わず頭を抱えながら考え込んでしまう。
「一旦さ…
僕たちがどんな能力を使えるか試してみない?」
玲がワクワクした様に立ち上がりながら言う。
そうだ。
異世界転移で魔法!
今は考えることいっぱいあるけど、
とりあえず何か一回スッキリしたい!!
「よし!やってみるか!」
意外にも瞬もノリノリなようだ。
「えーと、確か脳内で魔法をイメージしながら
使うんだよな…って、どうやってイメージすんの?」
そう。
瞬が言うように俺たちは発動の仕方はわかるが、魔法というものに触れたことがないためイメージが湧かないのだ。
「魔法ってハリーホ○ッターくらいしか知らんわ…しかも最初の帽子浮かすやつだけ」
「太郎、それは映画観てなさすぎ。やっぱ魔法と言えばドクターストレ○ジだろ!!」
「いやいや瞬、魔法はやっぱりスハ○イディーの魔法でパンチと魔法でキックでしょ!」
「「それはない」」
もはやアレは魔法では無くスト○ンジが使った魔法に飛び込んでいるだけだ。
「そんなことはどうでも良いんだよ!!とりあえず魔法使ってみよう!」
「「それな」」
玲の名案に声を揃える俺たち。
「じゃあ発表会方式で1人ずつやるか!」
「了解」「はーい」
3人は胸を高まらせながら初めての魔法を使う。
乞うご期待