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幸福と絶望と異世界生活と  作者: ゴルハアミーゴ
31/37

31 pts稼ぎ

次回は11/10(土)です。よろしくお願いします。

 またスゲー空間に戻ってきた。段々わかってきたんだが、スゲー空間に転送?されて気付くと必ずメティスが真正面で対峙する形になる。全く同じ配置だ。全く同じ配置で目の前に美女が現れてビクッとする。慣れない。そんなことはどうでもいいな。


 早速実績を確認する。


 炎魔法を1000回行使する・・・500pts

 炎魔法を5000回行使する・・・1000pts

 炎魔法を10000回行使する・・・10000pts

 水魔法を100回行使する・・・100pts

 水魔法を1000回行使する・・・500pts

 水魔法を5000回行使する・・・1000pts

 水魔法を10000回行使する・・・10000pts

 ・・・


 1万ptsとか・・・桁違い感がすごいな。それにしても行数が多すぎる。完璧に流し見だな。とりあえず全属性分並んでいるみたいだ。炎、水、土、風、光、闇、無の順で同じように実績が並んでいる。

 その下は・・・


 魔法を1000回行使する・・・100pts

 魔法を10000回行使する・・・500pts

 魔法を100000回行使する・・・1000pts


 魔法全体の行使回数というわけだな。この分だと百万回とかでも何かでそうだ。よしよし。あとは・・・


 スキル:並行詠唱を取得する・・・1000pts

 スキル: 詠唱短縮をMaster・・・1000pts

 スキル:無詠唱を取得する・・・10000pts

 初めてLRスキルを取得する ・・・ 750pts


 スキル関係だな。LRスキルはおそらく無詠唱だろう。

 にしても詠唱短縮の取得するという項目がないのはなんだろうな。確かに今までもスキルを取得して、実績に載らなかったものはあるが、並行詠唱と無詠唱は取得できていることからすると、ptsの値も違うし、詠唱短縮を取得するというのは実績に載るまでもないということか。並行詠唱のほうが先に取得したんだけどな・・・まぁ難易度からすると並行詠唱のほうが難しいという話なのかもな。メティスにかかればどっちでも変わらんということか。


 最後に合計だ。


 96804pts


 ・・・これは完璧なチートだ。アマテラスもさすがに予想外だろう。スマホゲーでいう運営といえばこの場合、アマテラスだ。運営が想定していないことでケタ違いのスピードでptsを取得する。まさにチートだ。本当にスマホゲーだったらアカウントを消されるとかなんとか処置がされそうだが、こっちとしては命がかかってるんだ。金じゃない。


 さてさてどうしたものか。こうなるかもとは思っていたが、さすがに予想のはるか上だった。ここまでくるとあれだな。こんなに大量にptsを稼ぐ機会はもうないかもしれないとか考えてしまうな・・・つまり。


「女神の祝福ガチャを目指すという選択肢もありますね。」


 そうなんだよ。10万ptsで女神の祝福ガチャがひけるんだよ。11連ガチャなら96回もひけるというわけだ。つまりは96回×11連で1000回越えの何かが手に入るわけだ。その価値は計り知れないだろう。それこそ今のこの状況を一変させてしまう可能性だって十分にある。いや、一変させてしまう可能性のほうが大きいだろう。ガチャを引く順番や方針を工夫すれば俺が抱えている問題の大半は解決してしまう可能性だってある。例えば、千里眼などというスキルがあるかもしれない。広く遠くどこまでも見通すことができ、ハヅキが見つけられるなどということがあるかもしれない。アイテムでもいい。願った人を見つけることができるマジックアイテムなんかもあるかもしれない。金だって、ガチャで手に入れたアイテムを売ればかなりの額になる可能性だってある。伝説の武器、防具みたいなものがあるかもしれない。そうすれば強さについては大体めどがつくかもしれない。


 だが女神の祝福ガチャはそんな10万ptsで獲得できる様々な可能性と同等のptsを消費するのだ。逆にいえばその代償を払わなければ手に入らない何かが手に入るということだ。


 ・・・わかっている。精霊ガチャでの失敗を俺はまた繰り返すかもしれないということを。だが俺の心は決まっている。理屈じゃないんだ。色々な可能性を巡らせたところで正解がわかるわけじゃない。


「魔法でptsを取得できたということは、技でも同じことが言えるのではないでしょうか。」


 ・・・


「それだ!ナイスだメティス。女神ガチャまであと3200ptsあることもハードルだとは思っていたんだ。」


「よろこんでいただいたようで何よりです。ただ、魔法のように並行で多数の行使をするのはとても負荷が高く時間がかかるかと思います。」


「あぁそれは仕方ない話だ。大事なのは同じようにptsが取得できる点を確認するのと、ひとまず、3200ptsを取得するということだ。」


 こうやって、再度スゲー空間を出て、技の行使回数を稼ぐこととした。メティスの選んだ選択としては、負荷としては高いものの、発動時間が短く回数を稼げる。つまり、魔法と同じ方法だった。見た目はあまり変わらないが、玉の大きさはソフトボール大の物だった。一つ一つの粒も魔法のときよりは明らかに大きく、明滅するスピードも若干穏やかだった。炎の玉を作り出すだけで一杯一杯という様子だ。


『ひとまず炎の技を1000回行使しました。ptsを確認なさいますか?』


『ああ。悪いが確認してきてくれるか。』


『了解しました。マスター。・・・どうやら魔法と同じ回数で同じptsが手に入るようですね。』


 なるほどな。魔法と技でいえば技のほうが一般的ではないことから言ってptsとしては高そうだったが、

 そういったわけでもないということか。まぁ習得してしまった後にどれだけ行使するかという話だから、

 取得のしやすさは関係ないという話かもな。


『了解だ。各属性の技を1000回ずつ行使していくのが効率がよさそうだ。7属性で4200ptsだしな。』


 にしても今回は並行詠唱などの効率化になるようなスキル習得には至ってない無いな。何かないのだろうか。


『了解しました。マスター。時間もかかってきましたので早速取り掛かります。』


 目の前に水でできた玉が浮かんだ。水の技を早速行使したのだろう。しばらくの間、目の前に浮かぶ玉の明滅を眺めることにした。


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