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幸福と絶望と異世界生活と  作者: ゴルハアミーゴ
22/37

22.ステータスの確認

10/6 23:00 誤字修正しました。

 突っ込みどころが多すぎるな。一つ一つは諦めるか。


『救うものの効果は何時間くらい継続できたんだ?あと俺が意識を戻すまで何時間くらい経過している?』


『ムートが目覚めるまで4時間程度でしたので、救うものの効果も同様です。マスターは3日ほど意識を失っていた形となります。森に入ったのを1日目とすると、今は4日目です。』


 結構意識を失ってたな。やはり相当なショックだったらしい。


『ステータスについて教えてほしいが、その前にだ。メティス。俺に何を食わせた?』


 雑食というスキルを手にしている。手に入れたからには理由がある。雑食ってなんだ?若干だが禍々しい雰囲気がする。キノコや野草程度では現代でも食べられるものがある。それを食べて雑食のスキルを獲得するか?感覚的にだが獲得しない気がする。


『この森ではスライムとの遭遇率が非常に高く、他のモンスターとの遭遇が低いことが懸念されます。マスターの肉体維持に必要な栄養素の補給として、食料の確保がいずれ直面する問題だったかと。』


 なんだかはぐらかそうとしている気がする・・・


『だからなんだ?俺に何を食べさせた?』


『ですから、その・・・スライムを』


『スライム?』


『スライムを食べました。』


 ・・・す、スライムって・・・スライムだよな。


『え、えーと、メティス、この世界でスライムを食べるのは一般的なのか?』


『いえ、一般的ではありません。ただ栄養素としてはとても優れていたので。』


 一般的じゃないのかよ!栄養素が優れてたからスライムを食べましたとか・・・ちょっと意味わからん。


『もし、マスターがお試ししたいということであれば味覚は遮断したほうがよいと思われますが・・・』


 決まった。雑食の原因はこれだ。なんていうか、もうなんだ。なんでこんな残念な気分なんだ。


『メティス、緊急時は構わないが、今回はインベントリに宿屋で用意してもらった弁当もあっただろう?何かあったときのために温存するのはいいことだが、食べ物じゃないものを食べるときは俺の許可を得るのと俺の意識がないときは報告をするようにしてくれ』


『了解しました。マスター。』


 なんだろう。俺のこのやるせなさが伝わってない気がする。


『まぁいい。ステータスで俺が知っていた方がいい変化を要約して教えてくれるか?気法や魔法なんかも習得してるみたいだな。』


『はい。では要約してお伝えします。』



 レベル2 ⇒ 16

 グリンウルフ、グリズリーウルフとの戦闘での上昇分のみ。


 KP

 気功ポイント、元々項目としては存在していたが、気法が使えるようになったため、メティスが非表示から切り替えた。


 各種能力

 レベルアップとジョブレベルアップが反映。

 ナイトの Masterによる加算が大きいが、そのために偏った上昇となっている。気功はそもそも扱える冒険者が少ないため、わずかな上昇でランクが大きく上がっている。


 変更可能ジョブ

 冒険者、武闘家、料理人、魔法使いが追加。

 冒険者は冒険者ギルドでの登録、武闘家は俺が実験した無茶の結果。料理人はメティスがキノコや野草を食べられるように煮たり焼いたりした結果らしい。魔法使いはメティスによる実験の結果だ。

 武闘家が獲得できてよかった。まさに骨折り損になるところだった・・・そして魔法使い。俺も魔法が使えるのか。期待だ。


 技、魔法

 メティスが実験したところたやすく習得できたため、一般的な属性のものは一通り習得したとのこと。・・・メティス。恐ろしい子。技や魔法もジョブと似ていて、初級、中級、上級などと分かれているとのこと。中級以上はメティスなら無理矢理行使できるが、行使しただけでは習得できず、ジョブで習得しなければならないらしい。


 スキル

 武闘術、気功武闘術、炎耐性、毒耐性、麻痺耐性、痛覚耐性、採取、料理、雑食が追加。気闘法と救うものは今更だな。上級剣術はメティスが素振りを続けてレベルが上がっている。武闘術と気功武闘術はジョブと同じく、俺がやらかした時に習得したらしい。他はメティスの実験の成果だ。


 称号

 精霊と共にあるものが追加


『メティス、称号の精霊と共にあるものというのは恐らくムートと契約した時に取得した称号だろうけど、説明とかあるのか?』


『はい。次のとおりとなります。』


 精霊と共にあるもの

 精霊と永遠の契約を結んだ者に与えられる称号。その身は精霊と共にあり、精霊が死ぬ時その生涯を終え、その身が生涯を終えるとき、精霊もまた生涯を終える。


『・・・メティスさん』


『はいマスター。』


『ご存知でした?』


『存じ上げておりました。』


『知っていて教えないのはなんだ?俺の命を使った新手の嫌がらせか?これ、ムートが死んだら俺も死ぬってことだよな?』


『はい。ご認識の通りです。まず、なぜ契約前にお知らせしなかったか。についてですが、通常、契約とは言葉が通じる高位の精霊と相互同意のもとに交わすものです。ムートが高位がどうかは定かではありませんが、言葉を交わさない状態で契約が成り立った状態がすでに異常でしたので、止めることすらできませんでした。

 次に、ムートに戦闘を試させた件ですが、精霊は他の生物と違い、マナの結晶体とも言うべき存在です。精霊術を使った攻撃や長い時間をかけてマナを削り取る、もしくはマナを分解するような高威力の攻撃を行えば死に至らしめることも可能ですが、スライムに殺せるような存在ではありません。』


 ぐ、ぐぬぬぬ。なるほど。救うものが発動したからムートは簡単に死ぬかと思ってた・・・


『そうだったか。メティスのことだから俺から称号の話を振らなくても教えてくれていたと思うが、頼む!心臓に悪い!説明の順番も考えてくれ!』


『はい。了解しましたマスター。』


 ・・・今、メティスからニヤリという雰囲気を感じた。またタイミングを見てやるつもりだ・・・こいつ。なんてスキルだ!


『次だ!精霊ガチャで話がぶっ飛んだが、未決定だった俺の能力を伸ばす方針について話したい。』




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