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冒険者 34 エルフたち その5
少し離れていたエルフの仲間がざわっと武器を構える前に、リーダーが倒れたまま片手をあげて、何か一言叫んだ。
仲間はしぶしぶ武器を下ろす。
立ち上がったリーダーはめまいがするように頭を振った。
「なんなのだ。これは」
「ステータスが見えんのか?」
尋ねる熊さんにエルフは首を傾げる。
「いや、見える。見えるが、意味がとれぬ」
ちょっと、そんな変な目で私を見ないでくれますー?
「膨大な情報が書き込まれているのに、見知らぬ記号ばかりなのだ」
あー。文字化けしているの?それとも日本語表記とか。




