聖女 18 晩餐会 その2
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なんとも残念な食事を、もそもそ食べる。
薬は入ってないようだし、私は状態異常は無効だそうだから、まあ、へんなことにはならないだろうけど。
食べ物のあまりのひどさにびっくりして気を取られちゃったけど、食事の間中、国王以下美形の四人も、いかに聖女の降臨を待ちかねていたかのアピールで大変だった。
何度となく、私が聖女なのか魔女なのかとかまをかけて来るので、危ない危ない。
状況は、だいたい帽子の百科事典の説明どおり。
湧き出す瘴気に侵された生き物は、魔物と化して害をなす。
何代にもわたる「ナンドールの聖女」と聖騎士団の働きにより、この世は救われてきたのだと。
瘴気に侵された魔物は、倒すとぐずぐずに崩れて、魔核という魔力の結晶を残すらしい。
巷には魔核を求めて魔物を狩る冒険者たちもいるけれど、瘴気が強まると魔物もどんどん強くなり、聖属性を持つ武器でしか倒せなくなる。
ナンドールの聖女は聖騎士団を率いて、このルウム大陸の諸国をめぐり、瘴気を払い魔を倒していくのだ。
「どうだろう、アルカ殿、世のため人のため、あなたのお力を貸してはいただけないだろうか」
「大変なことですのね。
お話しした通り、しばらく状況を見た上で、お返事させていただきたいですわ。
わたくし、この国の事を何も知りませんもの。
お手を煩わせて、申し訳ないけれど、見物の案内をお願いしてよろしいかしら。
あなた方」
身を乗り出した四人の美形たちをじっくり見まわし、騎士団長の青髪の巨体の向こうに座っている、アンドレ、ア子爵に目を止める。
「そう、あちらの素敵な女性に案内をお願いしたいわ。
女同士、楽しくおしゃべりが出来そう」
子爵がワインに噎せて咳き込んだ。
国王は、しまったそっちの趣味かいと言った顔。
四人の美形もそうだったかと納得顔でうなずいた。
きもっ。
「アルカ様のお望みのままに。
こちらはアンドレア・ベルクオーツ子爵。
ナンドール聖騎士団の副隊長です」




