表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
琥珀色の饗宴  作者: kimy
1/1

前口上

 

 さぁさぁよってらっしゃい、みてらっしゃい。

 ここに始まりますは、とある街「傾城街」でのお話。


 時は大正、国は日ノ本。

 大小様々な都が存在し、それぞれで人が暮らしを営む、

 蒸気と電気に愛された国。

 赤レンガとランプ灯が並び、這うように繋がれた管と導線。

 もくもくと立ち昇る水蒸気とひっきりなしに動く工機の雑音。

 そんな風景がどこでも見受けられる国。


 そして、何より特筆すべきは、まだまだ神様が生きていらっしゃること。

 神々が与え賜うた「啓示」と「術」によって恩恵をうけているということ。


 おっと、誤解を招くような言い方でしたが、

 どなた様方もその「術」を使える訳ではございやせん。

 それぞれ、神様から与えれし者だけがその力を行使出来るのです。

 脈々と続く一子相伝であったり、血反吐を吐くような修行の果てであったり、

 はたまたある日突然もたらされたり、その形は様々ですが、

 その作用は一言では言い合わせないものであります。

 もちろん、善も、悪も、でございます。


 少々話が逸れましたが、もちろん傾城街もその範疇でございます。

 ただ、他の街と異にするのは、何よりも歓楽の街であるということでしょう。

 いわゆる無法の、とまではいきませんが、人の欲望渦巻く街であることは、

 皆様周知の事実でございましょう。

 欲望渦巻く、ということは、それなりに事件も起きうるということをお忘れなく。


 そんな街でこの物語は始まります。

 また、盛者必衰の鐘が鳴るのです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ