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スタート

1組 悠李 涼介 2組瞳 優太 3組める 綾翔

全部で5クラス


【浜塚める】

「涼ちゃんっ、早く早く〜」

私は今日から高校生。高校には幼馴染の相田涼介と通う。

「はしゃぎすぎ、どうせ学校ついてもクラス違うんだからなぁ」

そう、クラスが違う。私と涼ちゃんは保育園の頃からずっと一緒で家も隣同士。ドラマのような正真正銘の幼馴染。だからクラスが違うなんて不安でたまらない。

まあ、どちらかと言えばいつも私が涼ちゃんの面倒を見てる感じなんだけど、やっぱり寂しい。



【伊藤悠李】

私はこの高校に友達が一人もいない。なぜなら引っ越してきたばかりだから。親の仕事の事情で仕方なかったとは言え、知ってる人のいない世界に踏み込むほど恐ろしいものはない。私はかなりの人見知りだった。

教室に入ったものの、さっきからずっと席に座って黙ったままな私。周りは楽しそうに話してるのに、誰か私に話しかけてよ。

「隣よろしく」

「え」

思わず驚いてしまった。まさか本当に誰かが話しかけてくれるなんて。しかも結構なイケメンさん。

その人は背が高く“スポーツしてますっ”て感じで、カバンにはバスケットボールのキーホルダーがついていた。私は名前が気になってこっそり椅子に貼られたシールを見た。そこには、“相田涼介”と書かれていた。名前もかっこいい‼

私はこれから彼と仲良くなろうとウキウキしていた。



【平優太】

「はーい席ついてー」

担任の先生はとても若く可愛かった。入学式が終わって教室に戻ってきた俺たちは、もう係りや委員会、宿泊研修のことを決めないといけないらしい。

「はい、じゃあイベント委員会、やってくれる人ー」

学級三役が決まると、その次に大事だと言うイベント委員会を決め始めた。

イベント委員会と言うのは、その名の通りイベントの時に中心となって働く委員会だった。一見イベントの時しか仕事がないから簡単そうに感じるが、学祭の時などは学校に泊りがけで作業をするらしい。

「大事な委員会だから誰か立候補してくれたら嬉しいんだけど」

先生は困った顔をしていた。すると、

「はいっ、私やりまーす。学校にお泊まりとかめっちゃ青春じゃんっ」

“青春”

「はいはいはいはいはーい!俺もやる俺もやるっ」

青春と言う言葉を聞いて反射的に声をあげてしまった。さきに立候補していた彼女はとても明るく、笑顔の良く似合う俺のタイプの女性だった。

「あらあらっ、じゃあ粒羅瞳さんと、平優太くんっ、よろしくねー」

「うっす」



【山崎綾翔】

最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪…

俺は決まらずにいたイベント委員会にくじ引きでなってしまった。なんで俺が委員会なんてやらないといけないんだ。しかも、もう一人の女子はどこからどう見てもしっかりしていて、“なったからにはやるっ”とやる気満々だった。

他の男子たちはその女子に見とれていて、“なんであいつとっ”と俺を睨んでくる。

あぁ、めんどくせえな。

「おい綾翔、ラッキーじゃんお前。あの人浜塚めるって言うんだけど、中学の頃から有名だったよ、美人って」

声をかけてきたのは同じ中学だった奴だ。何がラッキーだよ。俺は静かにため息をつく。



【相田涼介】

マナーモードにしているの俺のケータイがポッケとの中で動いた。先生にばれないようにこそっとケータイを見ると、めるからLINEが来ていた。内容は、“まだ委員会決まってなかったらイベント委員会にしてっ”というものだった。

イベント委員会…

黒板に書かれた文字を見ると、イベント委員会はまだ決まっていなかった。仕方なく俺はイベント委員会をやることにした。

「あ、あたしも、イベント、委員会やります」

俺がイベント委員会をやると先生に言うと、隣の席の人もやると言い出した。なぜかその人はギラギラな目で俺を見てくる。変わった人だ…。

「あの人ってさ、あの美人で有名なめるちゃんの幼馴染なんでしょ。めっちゃかっこいいね。付き合ってるのかな?」

女子たちが噂してるのが聞こえてきた。めるってそんなに美人なんだな。俺とめるは小さい頃からずっと一緒でそばにいるのが当たり前。今更異性としてめるを見ることなんてない。きっとそれはあいつも同じだと思う。

そもそも俺は好きを知らない今までバスケだけに生きてきたから。



【粒羅瞳】

なんだかチャラい人と同じ委員会になってしまった。まあいっかあ。

私には親友と言えるような友達がいない。だから高校では絶対親友と言える友達を作りたい。いや、作る。そしてイケメンの彼氏も。

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