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惨事の後
家を失い、家族を失いってしまった男の子は、男性教師の家で同居させてもらうことにした。
「…これからここで暮らすと良いよ。」
「はい、ありがとうございます」
今まで幼かった一面がなくなったかのような男の子の反応に対し、少しでもこの子を救ってあげようとする男性教師気持ちは変わらなかった。
「そのかわり、勉強に関してはびしびしいくからな!」
「…わかりました」
男性教師の少し冗談を交えた発言だったが、全くその気にならなかった男の子の対応。でも、元気づけるように笑顔を絶やさなかった。
それから月日は流れる。
男の子は成長し、男性教師の通っていた学校はとうに卒業、高校生という就活時期にきていた。