悲惨な真実
「………」
家事の一件から一夜が明け、男の子は警察署のところに預けられていた。
「--入るよ」
ドアのノックをする男性。その男性は学校の男の子の担任教師だった。
「…大丈夫かい?君のお父さんはまだ見つかっていないみたいなんだ…」
「……」
椅子に座りつつものずっと下を向きながら男性教師の顔すら見せず、ずっと黙っていた。母親と家を無くしたショックがあまりにも大きすぎていた。
「失礼します。」
次には警察の人が2人部屋に入ってくる。
「ーーさん。その子の父親が犯人だと疑うしかない証拠品が見つかりました」
「…!?」
男性教師は驚きを隠せず、男の子はその警察の言葉に反応する
「違う!!!お父さんは…お父さんがそんな事するもんか!!」
いきなりの宣告で混乱しながらも否定する男の子。
「これが…証拠だよ」
警察が取り出したのは男の子の父親が毎度仕事の出勤時に身に付けていたバッチだった。
「…亡くなったお母さんのナイフの指紋と君の父親の指紋が一致したんだ。あとこのバッチはお母さんのすぐ横に落ちていた…母親の死体のたところだけ焼け跡の損傷が酷くなかったからこういう鑑定ができたんだ」
「嘘だ!!!!」
あまりにも衝撃な言葉に男の子は部屋から出ていった。
「…待ちなさい!」
「いや、当り前ですよ!子供さんの気持ちにもなってください…!」
警官は出ていった子供に対して冷たい言動で話していた処に男性教師は注意したが、警官2人は全くどうでもよさそうな表情を見せる一面があった。
「嘘だ…嘘だ!!」