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8話 親の背中に俺はいつか追いつけんのかねぇ?ホントありがてぇもんだぜ

読者様方へ。


ここからは、現実ではあり得ない展開などあるかも知れません。


リアリティを追求して作る作品や、自分の様に伏線や辻褄やリアリティに関係なくただ面白い物やキレイ事を全面にして作りたい作品が自由に創作できるのが小説や漫画だと思うので、リアリティや細かな部分が気になる方はブラウザバックを推奨します

両親との話し合いは本題へと続く…


「ありがとう。俺の話をきちんと聞いてくれて。それと…えっとまだ俺はガキなんで迷惑かけちまう事多いけど…これからも宜しくお願いします」


三日月は照れくさそうにしながら両親にペコリと頭を下げた…


「それで、本題なんだけど、落とし前付けなきゃって思ってる。」


「外道をのさばらせたままじゃあ俺と同じような目に合う奴がまだ増えていくから」


「百華も同じ!完全に染まって濁った目になってた。」


「外道に堕ちた奴に情けを掛けたところで、いつか俺達の周りに対して、害しかなさない事になると思うから。」


「将来災いの芽になる可能性は完璧に潰すよ」


その言葉一つ一つを二人は真剣に聞いていた…


「分かったミカ。そこまで腹括ってるならお前の好きなように暴れてこい!」


「そうね。百華ちゃんには可愛そうだとは思うけど…」


「同じ女性として一つ言える事は、女はね…転げ堕ちるのはあっと言う間なのよ。」


「同じ堕ちるでも、男は何処かで踏みと止まったり、這い上がって来たりできる人間は割と居るんだけどね…女はそれが出来るのは一握りなのよ、」


「簡単に集めた学校内の情報を見た限りでも、短期間で転落しているわね…期間が短いと言う事を踏まえても、ミカの言う通り害しかなさない存在にしかならないと私も思うわ…」


「私の過去の経験上から判断しても這い上がってくるのは無理ね」

母は悲しそうで辛さを滲ませた目をしながらも厳しく言い放った…


多分、百華に対して、同じ女性にしか分からない憤りや何か他の感情があるように見えた…もしかしたら、面倒見が良く優しい母は百華を救えない事が悔しいのかも知れない…


それでも、経験が手遅れだと警鐘を鳴らし、大切な家族に害や災いを招かせないために心を鬼にしているのではないかと俺は感じた…


そんな母親を優しく父親は見つめながら、三日月に最初に飲み込み後回しにした言葉を投げかけた


「で?俺達に頼みあるんだろ?」


父親はそう言い三日月に答えを促す…


「あぁ!オヤジは、ウチの校長の事や、風魔の父親の事何か知らない?」


「うーん…そうだな、校長の事は知らねぇが、理事長は昔チョットばかし色々あってなぁ、友人だ」


「なら俺は、理事長と会って色々調べておけばいいんだろミカ?」

「ありがとう。オヤジ」


「それとな、風魔の父親の事だが俺の業界で聞こえてくる話しでは、かなり実直で誠実、官僚にしちゃあ珍しく誰にでも平等で優しいって噂は耳にはしている」


「そうだ!?ミカの知り合いに虎鉄のジジィ居たよな?」


「虎鉄のジジィって、虎ジィの事?」


「そうだミカ」


「それなら知り合いだけど、それが何か風魔のオヤジさんと関係あるの?」


「まぁそこんところはジジィ本人に聞け、ジジィがミカに話してない事を俺が話すわけにもいかねぇしな。」


「とりあえず俺が、虎鉄のジジィに聞いておいてやる!ジジィの方が詳しいだろうしな」


「えっと、多分滴の後輩達が、今頃俺と縁のある大人達に協力して貰えるか聞いて廻っていると思うから、虎ジィの耳にも入ってるんじゃあないかな?」


「なら、余計に話は早ぇな!俺に、任せとけ!」


「ねぇねぇ…母さんには甘えてくれないのかしら…?母さん傷ついて泣いてもいいかしら?泣いてもいいかしら?」


「オイ!!ミカ!俺の女泣かすなよ?母親の前に、夜空(よぞら)は俺の女なんだかんな!!アァッン!」


「テメェの子供に、ヤンキーみたいに凄む親が何処にいんだよ!全く!」


「母ちゃんも母ちゃんだっつうの!ちゃんと頼みたい事あるから」


「本当?やっぱりミカちゃんは可愛い…」


そう言いながら抱きついてくる夜空に確保されながら…


「母ちゃんに頼みたい事はさ、会社の取引先・系列グループ内の会社・直接の子会社に全てに網を広げて、アイツ等の親が務めていないかチェックして、居たら母ちゃんの方で親を押さえておいて欲しいんだけど、平気かな?」


「オッケーだよ!ミカチャンに酷い事した奴等の親をシメておけばいいんだよねぇ!!!」


「えっと話し聞いてました?、誰もシメろなんて言ってないからね?もしもし母ちゃん?邪魔しないように押さえておいて欲しいだけなの取り敢えずはさ」


「えぇ、つまんない!」


「つまんないじゃありません!色々調べて、親も外道なら計画終了後好きに潰して構わないからお願いしますからぁ大人しくね、お・と・な・し・くぅ」


「はぁーい、ミカちゃんのお願い、頂きましたぁ」


そんな夜空と三日月のやり取りに割り込むように


「だぁかぁらぁ…俺の前でイチャイチャと…息子よ?イイ度胸だよなぁぁ!!」


「もぅ…蒼ちゃんったら、ミカチャンに嫉妬とか可愛いんだから」


「可愛いって夜空…いっいやそのなんだ…愛してるぜ夜空…」


「はぁ、ガキの前だぜ。しかもよ、失恋ホヤホヤの俺の前でさ…熱ーいラブコメ御馳です!ハィハイ」


「ンッコホンッ…話が逸れたなすまん」


「ねぇ?百華ちゃんのご両親の事は私と蒼ちゃんに任せてくれるかな?蒼ちゃんもそう考えていたんでしょ?」


「あぁ、夜空の言う通りだ。だからお前はお前のすべき事に集中して後悔が残らないようにしろ!」


「そうだ!、それとな、お前が中学時代によく世話になっていた、警察の鬼島にも俺から話し通しておいてやる。」


「何か緊急事態が起きた時の保険ってやつだ。国家権力味方にしておくのは心強いぜ」


蒼月は口角の片端を上げニヤリと悪巧みを思いついた子供のような笑みを浮かべている


「なぁ?オヤジ悪い顔してるぜ…オモシロがってんだろ本当は」


「夜空?久々に色んな奴巻き込んでのデカい祭りなんだし楽しむに決まってるよなぁ」


「そうそう、蒼ちゃんの言う通り。ミカチャンはデカい花火をブチ上げてお祭り盛り上げてちょうだいね」


「えっと、ありがとうございますでいいのかこれ…」


「いえいえ、どう致しまして×2」


こうして柳生家の夜は更けて行くのであった…

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