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6話 こりゃあ幕間みたいな時間ってやつさ…

今回は、小休憩話のような感じです

あれから、霧隠姉弟と別れその後いつも通りに授業を受け放課後を迎え家路についた…


今日だけで、、学校内での光と百華を中心としたグループの情報が次々に龍二と滴から送られてきていた…


帰り道に届いた情報に目を通していく…


その度に、心が冷えていく。そして…


「はぁ…何だこりゃあ?」


「人の上に立つ人間とか偉そうな事言っていた癖に、蓋を開ければただのヤリサーと大差ねぇだろこりゃあ」


「それと、風魔 光は、学校の校長と関係があるってわけね」


「結構派手な花火が打ち上がりそうだよなぁこりゃあ」


「ん?それとこの特別棟ってのは?」


「生徒会が校長から管理を委ねられてる生徒会専用の建物か…」


「光と校長に関係があるなら納得だな。」

」光の父親が国の教育関係の官僚のお偉いさんで、校長は理事長を飛び越えて、風魔からなんとか父親とのパイプを繋ぎたいから優遇してるって所だろうな…後は、風間の父親がどんな人間かにもよるなこの件に関してはだが…」


「これに関しては、滴に依頼中の手伝ってくれそうな大人頼みじゃあないと、情報を得るのは難しそうだよな…」


「一応、オヤジにも聞いてみるか」


「それにしてもだ、入学して以来特別棟の実質的KINGは、風魔 光って事か」


「去年の生徒会の先輩達も気の毒だよな…こっちにも当たってみれば他にも去年の面白そうな情報が手に入るかもな…」


(今回の落とし前の鍵は多分この特別棟か…)



三日月はブツブツと考えを口にしながら頭の中を整理しているうちに、家に辿り着いていた。…


「そう言えば、龍二がオヤジ達の事を凄いとか言っていたが…うーん?そうなのか?」


そんな疑問を浮かべながら目の前の家を眺め、


「うーん?どこからどう見ても。周りの家と変わらないよなぁ??」


「変わってると言うなら、、二世帯が入居可能なメゾネットタイプのハイツを中古不動産で購入し、リフォームして屋内から隣のメゾネットの部屋に移動できるように一階部分を造り替えたくらいじゃあなかったか?」


「オヤジ達の肩書きや看板がスゲぇだけで、俺も本人達もそんなもんに興味も執着もねぇしなぁ…勝手に周りがその肩書きなんかに驚いてるだけなんだよなぁ…」


「まぁいっか…今はそんな事考えてる場合じゃあねぇしな」


そんな事を思いながら三日月は玄関のドアノブに手を掛け…ガチャりっ…


「ただいま」


靴を脱ぎ玄関を上がると


「お帰りミカ」


と奥から、母ちゃんの返事が返ってきた


「あれ?母ちゃん今日は早いじゃん?オヤジの単車があるのは気づいたけど母ちゃんの単車は気づかなかった」


「鍵が開いていたから、オヤジだけなのかと思ったよ」


そんな会話を大声でしながら三日月は、母が居るリビングに辿り着いた…そして、三日月の顔を見た母の第一声はこうだった…


「ねぇ?ミカアンタ酷い面してるよ?なんかあったね?」


「あぁ…母ちゃんにはマジで敵わねぇなぁ…」


「ちゃんと話すつもりでいたんだぜ。だから、安心してくれって母ちゃん」


「それで、オヤジは?」


「報告書の最終チェックするのに書斎にいるよ」


「なら、仕事終わってからの方がいいよなぁ?」


「えっいいんじゃあない?大してチェック必要ないだろうしさ」


「はぁ?たいしたチェックが必要ないとかまた、母ちゃんはよ」


「いいの、いいの。でっ?お父さん呼んでくる?」


「そうだね。二人にきちんと話さなきゃぁいけない事だから…」


「分かったわ…じゃあ、お父さん呼んで来るわね」


「ありがとう…俺は荷物置いて着替えてきちゃうよ」


二人はそう言葉を交わし、三日月は自分の部屋へと向かって行った…

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