風魔 光の顛末…どうしても救いようのねぇ悪人つうのが存在する現実つうのは悲しいねぇ、そんな現実でもみんな必死に生きてかなきゃいけねぇのもまた人生ってな
風魔 光母子の顛末…
とある繁華街路地裏のゴミ捨て場にて…
ある男が一人生ゴミまみれになり顔はボコボコに腫れ上がり倒れている…その周りを見たからに堅気ではない男達が囲んで立っていた…
「なぁ?クソガキ!ウチの組長の姉さんに手出して、好き勝手するなんていい度胸してるよな」
「しかも、ハメ撮りまでして、勝手にエロ動画までAVに売りつけて!この落とし前こんなもんで済むとは思ってないよなぁ?」
「ごめんなさい…ごめんなさい…殺さないで下さい」
「はぁーなぁ?ウチの組がガキ一人始末して何の得があんだ?一人務所に出さなきゃいけねぇわ、色々メディアで叩かれるわでリスクしかねぇだろ!ガキ!なぁよ?ネットでバレねぇからってよ、よく俺達の仕事をナメた事好き勝手書く風潮があるみてぇだけどよ、そんなんに乗せられてお前も調子こいて姉さんに色々イキッてたみてぇだなガキ」
「あのな、こんな時代だからよ、俺らも対処くらいはしてんだよガキ!裏の世界もハッキングやら何やらで個人の特定程度できるようにしてんだ!相手にしねぇのはこっちにメリットがねぇからなんだよなぁ?ほら、立て…お前にはこれから死ぬまで徹底的に海外で働いて貰う、使えなくなったら後は、海外でそれこそお前の身体を切り売りして稼いで貰う、勿論全てのお前の稼いだ金は、ウチの資金だ…ほらいつまでも抵抗してんじゃあねぇよ!お前一人じゃねぇから安心しろ!姉さんも一緒だからよ!組長はかなりご立腹でな、お前の汚ぇザーメンの染みついた女はもうお払い箱だとよ!お前は強制労働…姉さんは五十路好きの海外マニアに性奴隷としてオークションに出品だとよ!そうだ、言い忘れたが、お前の母親も一緒に出品らしいぞ!調べたら借金まみれでNGなしの本物の好き者ババァ女優らしいじゃあねぇか!全く売れてねぇみてぇだけどよ!今頃姉さんと一緒に組長の前でオークション資料用に、ウチの若いモンに山奥で、ババァ狩りレイプで追いかけ回され撮影でもしてんじゃあねぇかな」
もう逃げられないと悟った男はそのまま男達に連れられ、黒塗りのワンボックス車に消えていった…
そう、消えた男は、風魔光…あの事件後出所をするが、歪んだプライドは直らず、母親の元に帰るが母親は借金だけを浮気相手に押しつけられ一人残される…托卵が詐欺罪となり初犯と言う事で息子より早く出所したものの浮気相手にその間に逃げられ知らない借金の保証人にまでさせられ、キャバ嬢など水商売に足を突っ込んだが年齢のせいで稼げず、取り立てが厳しく風俗を紹介される…だが、息子と同じく歪んだプライドによりトラブルが絶えずについに熟女AV堕ち…その歪んだプライド、高慢な態度から、集団レイプのハードな作品を中心に出演をさせられ、暴力・年齢もあり妊娠の心配もないと全て中出しと言う苛酷な撮影を続けられ、いつしかNGなしの五十路女優となっていた…
出演料はほぼ返済に取られ、手元には少しの金額、事務所から与えられたアパートはボロアパート、仕事のない時は、アパート自体が事務所の持ち物で、住人は彼女と同じ借金返済ができない客を集めた者、、女性住人は男性住人の性処理をするように義務づけられているようなそんな地獄に、ある日息子は帰って来た…
光は、そんな環境でなかなか職につかず相変わらずプライドだけは高くフラフラとしていた…時間が経つにつれ、そんな男を誰も相手にするわけでもなく、小遣いは弱いものを見つけては恐喝などを繰り返し、性欲は、ついに母親や住人の女性を使い始めダラダラと腐った毎日を過ごしていた…
しかし、ある日、繁華街で新しい店を開くからと、ホストにならないかと声を掛けられ光は、その誘いを受けホストを始めた…女性に付け入るのが上手な光はどんどん人気が上がり、高校時代の様に女性に不自由しないそして金はその女性達から巻き上げる生活へと戻りつつあった…
だが…まさか客の一人がヤクザの組長の人妻で、あんな結末になるだなんて…そして、光と母親は二度と日本の土を踏む事はなかった…
バサッと机の上に報告書を三日月は置き、そしてその書類を渡してくれた人物に俺は声を掛けた…
「小太郎さん、わざわざありがとうございます。結局は自分の罪と向き合えず、這い上がる事もしなけりゃあ腐っていつまでもテメェの過ちにも気付ねぇ、こんな結末になるんでしょうね。お天道様はいつも見てるし、お月さんだって優しく見守ってくれてるんですから、悪いことはできねぇって事ですからね…小太郎さんにはちぃとばっかし辛い事実だったでしょうが…」
「三日月くん、そんなに気を回さなくても平気だよ…私も、君と同じであの日に落とし前を付けて終わらせたんだし…それに今は、ご隠居の下でのびのび仕事も出来ているし部下にも恵まれ幸せだよ私は…そうだ紹介しよう、私の仕事の右腕でもあり今後の人生の最愛のパートナーの猿飛あやめだ…私もそろそろ一歩また進もうと思ってね」
「はじめまして。猿飛あやめ サルトビ アヤメです」
「はじめまして柳生三日月です。小太郎さん、あやめさんおめでとうございます」
そして、今日も探偵事務所からは賑やかな大勢の笑い声が響いている平凡な日常であった…
END
間違っても人生賭けて這い上がろうとする奴もいれば、最後まで救いようもねぇ奴もいるって対比が書けていたら良いです。