17話 祭りの後っつうのは物悲しくて名残惜しいが後の祭りっつうのは味わいたくねぇもんだよな4 理由なんざぁ蓋を開けちまえば実は大層なモンじゃあねぇって相場は決まってるもんだ
性描写が少しあります
啖呵は響く…それに呼応して響く癇癪…
「お前みたいな陰キャに何が出来るって言うんだ!俺の父親は国の官僚の中でも政治家と並ぶ程偉いんだからな「こんな事をして絶対に潰してやる!」
「卑猥な映像を捏造し、違法なやり方を使いハッキングまでして配信した理由が、彼女にフラれた腹いせにリベンジポルノで元彼女と新しい彼氏である俺を貶めるだけの目的で反抗を強行した頭のおかしなストーカーって筋書きなんて最高だろ!」
「父さんに頼めばお前なんてお前なんて!俺の言うこととお前の言うことなんて考えなくても父さんは俺を信じるに決まっている!俺はエリートなんだから!」
「お前は頭のおかしなストーカーとして生涯犯罪者の烙印を押され、俺はお前に嵌められた哀れで可愛そうな被害者で彼女を必死に守ろうとした英雄として!どうだアハハハハッ……」
「何が、落とし前付けさせて頂きますだ!アハハハハッ」
狂った様に喚き散らす光に三日月は絶対零度を錯覚させるような声量で
「言いてぇ事はそれだけか?」
「夢見るのは勝手だがよ、お天道様はまだ一番高く上がったばっかだぜ!寝ぼけるにゃあまだ早いと思うんだがな」
「現実から目そらしてんじゃあねえぞガキが!」
怒鳴られた光は身体をビクンッと跳ねさせガタガタと震えはじめた
「なぁ?風魔さんよ、一つ聞かせてくんねぇか?なぁ?」
「なんで百華だったんだ?」
その質問にガタガタと震えていた光の身体は優越感を刺激されたのか震えが止まり自然にまた愉悦の表情に染まる
「フフフフッ理由を知りたいのかい?」
「そんな事も分からないなんて、だから低脳な相手と話をするのはイやなんだ……でも、君がどうしても教えて欲しいみたいだから特別に話そう」
「ミカ先輩、今すぐに全殺ししてきていいですか?」
「やめとけ、虚勢張らねぇといちいち話せねぇ小心者なんだろうよありゃあ」
「ミカ先輩の彼女も馬鹿ですよね、こんな小心者に……同情の余地は一欠片も持ちませんが」
「滴は厳しいねぇ……そう言う俺も同じ考えだけどな」
「ほら、二人で無駄話なんてしているなら、話はしなくていいのかな?」
「ウッセぇわ!さっさと応えねぇとかっくらすぞコラッ×2」
「わ、わ、分かった話そうじゃあないか」
光はこちらを伺いながらも虚勢を張りながら話しはじめた…
「入学して少しした辺りで君たち二人を見かけたことがあってね、その時に、瞬間的に分かったんだよ!百華が磨けば美少女になるってね」
「体つきは16歳にしては成熟していて男を誘うような腰回り、だが地味な格好をしているからせっかくのキレイな顔が目立たなく周囲から美少女である事を認識されていない」
「俺は、全身にゾクゾクしたものを覚えたね!」
「あの子を、一から仕込んだら俺の従順な女の一人になるんじゃあないかってね!」
「汚れていないものを、自分の色に好きなように染められるなんて最高だろ?」
「だが、いつもお前が側に居てチャンスは巡ってこなかった」
「高校に入学して、前生徒会長も次期生徒会長と言われていた今の生徒会長も手に入れ染め上げてやった…」
「二人とも彼氏に捧げちまっていたが、そもそも真面目で規則に厳しく勉強ばかりしていた女達だったからね、少し優しく近づき彼氏では味わえない楽しい時間と快楽を教えてやったらあっさり彼氏を捨てて俺の言いなりになったが満たされなかった」
「そこに居る教頭のババァも、旦那に女としてもう見て貰えず、校長と不倫して欲求不満を解消してたみたいだけどな、本人が昔から生徒に無理矢理犯されたいとか言う変態的な願望があったみたいだから、お望みどうり無理矢理犯して公衆便器にしてやったら見ての通りだ!公園の便所に連れて行って知らない奴に犯させたりした時のばばぁの顔は凄かったぜ!だがコイツも俺を満たせなかった」
「他にも、めぼしい女は俺が手に入れた!だがそんな女達も、百華を一目見た時のゾクゾクした感覚を俺に感じさせる事はできなかった…だがチャンスは巡ってきた」
「2年に進級してまさか百華と同じクラスになれるなんて。俺は思ったね!やはり持っている人間の所には必ずチャンスが向こうから近づいてくる運命だってな!」
「そこからは、俺のグループの取り巻きの女達を上手く使い、人見知りの百華を少しずつ少しずつガードを緩めさせ、俺達のグループに引き込んでいく、仲間で遊ぶ楽しさ・初めての場所や物、異性とだけでなく同性との楽しい時間を覚えさせ、お前との距離を離して行く…後はフフフフッ」
「なぁ、教えてやろうか!百華の初めてはな、6月の中旬少し前だったかなぁー?放課後のカラオケのVIPルームで、俺達クラスのグループでの乱交だったんだぜ!笑えるだろ?」
「お前との付き合い方の話とかを、親身にみんなで聞いて相談に乗っているフリをしていた時は、百華は俺達に何て言っていたと思う?なぁ?」
「彼に、私は周囲の友達や他の人に遅いとか変と言われても流されてするのは違うって話したら凄いって褒められて嬉しかったとかよ、でもお父さんの言うことを気にした上に私がそんな話ししたから彼に我慢させてるのかな?とか言ってたんだけどな」
「カラオケも盛り上がり少し時間が経った頃、部屋の片隅で一組のカップルが始めだしてそこから次々に伝染して其処ら彼処ではじまっている光景にどうしたらいいか分からないって顔を俺の隣でしていてよ、さっきまで自分は流されないなんて話しを俺達にしていたからか必死に我慢をしていたみたいなんだけどな、」
「なんだかんだと言ってもよ、所詮は思春期の高校生!興味があるのは男だけじゃあないんだよ!女だって正常なら興味津々なわけさ!」
「本人は気づかれてないと思っていたみたいだけど傑作だぜ!俺の隣で薄暗い部屋の中、我慢しているフリしながらスカートの上から指で触って慰めていやがったんだぜ!…
「だから、そっと隣の百華の肩に腕を回してグッと俺の方に引き寄せ、触っていた掌の上に俺の手をのせ強制的に続けさせ、そして…」
「こんな風に優しく耳元で囁いてやったんだよ…」
「今君がしていた事は恥ずかしい事じゃあないんだよ。興味があって当たり前さ…君の事が好き今の俺の様に君にこうしたいと思うのは普通の事さって囁きながらゆっくりと顔を近づけたらあっさりと俺の唇を受け入れkissできたんだぜ。しかもkissの最中向こうから舌入れてくるわ、重ねた掌の下では激しく指をもぞもぞ動かしているわとなかなか積極的だったぜ」
「そこからはあっという間さ…唇を離した後見つめながら優しく百華も我慢沢山していたんだね。いいんだよ恥ずかしがらなくて周りを見てごらん相手を好きならああして相手を求めるのは普通の事なんだ、わかるかい?」
「彼氏くんは、百華だってこうした事に興味がある、彼と本当はこうなりたいって君の本当の姿を見ようともせず、君の父親の顔色を伺って、話し合いをすると言う事を言い訳にして、自身のヘタレを隠しているだけなのさ。本当に好きなら百華を求めるはずだよ?」
「百華だって沢山我慢していたんだよね?俺は君が欲しいと今想っている……と心を揺さぶって、人に知られたら恥ずかしいと思う姿の自分の本心を受けとめてあげて、最後の仕上げは激しく求めてもう一度kissをする」
「後は、唇を離してからお前を否定する言葉を囁くだけ。こんな風にな…彼の家に遊びに行った時に、Hな本とかを見つけた事はないかい?百華はそうした関係になりたいのを話し合いと言う楔を打たれて我慢しているのに、彼はそうした者で一人だけ発散しているなんて酷い彼だよね。?そんな者で発散するなら、本当に好きな百華を求めるべきだと思う…」
「そこからはあっという間だったぜ…アハハハハッ…言わなくてもお前らの馬鹿な頭でも想像くらいできるだろアハハハハッ…」
光は話し終わるのもまたずに見下した笑い声をあげるが、次の瞬間三日月の親指が喉の付け根左右の鎖骨に挟まれた窪みにねじ込まれる
「オメェは、本当に脳みそ頭に入ってんのか?」
「この程度の痛みと苦しみで済ませてもらえてんだ感謝して欲しいもんだ。俺がお前の頭を蹴り上げて、小さな脳みそがカランッと音をたて耳から零れ落ちでもしたら大事だかんよ」よ
「見ていて呆れるぜ、結局は、ガキが人の物見て欲しくなったから盗んででも手に入れた奪ったって単純な話しだろうが!」
「それを、脳まで猿化している奴は、テメエが現在どんな立場で状況か理解もできねぇ、ビビってるくせに話し始めれば自分の言葉に陶酔してどんどん調子に乗って、質問されて無いことまでペラペラとマウントを取って話す…これがお前さんの言う大人ってやつなのか?俺には、駄々を捏ねる幼児にしか見得ねぇんだがな」
その呆れた言葉に光は顔を真っ赤にし整え切れていない呼吸のまま大声で
「お前みたいな奴が俺を馬鹿にするな!馬鹿にするな!」
「ふざけるな!俺はエリートなんだ!お前は絶対絶対許さない!父さんに父さんに言って必ず潰してやる!底辺の分在で!」
癇癪を起こした子供のように、光は何度もベットを叩きながら喚き散らす姿を冷ややかに三日月は見つめ
「はぁ、ならパパに言いつけてお願いでもなんでもすりゃあいい……今、直接によ」
そう言うと三日月は、滴に視線を送り合図を出した……
そんな、三日月の言葉に混乱する光
「な、な、何を言っているんだお前は?父さんは今日も仕事に行っているはず……まさか……そんなはずは……ブツブツブツブツ……」
「俺ぁ言ったよな?全て配信されてるっつうのも、家族関係者は事前に全てを知ってるってなぁ!オメェはマジで関係ねぇとか思ってたんじゃあねぇだろうな?少しは現実と向き合えや」
「じゃあ好きなだけ、お父さんとお話でもしてくれや」
その言葉が終わるのを待っていたかの様に、中央の少し大きな扉が開くと、そこには光の父親をはじめこのフロアーにいる家族関係者が全員揃っていたのであった…