15話 祭りの後っつうのは物悲しく名残惜しいが後の祭りっつうのは味わいたくねぇもんだよな2 ✳ 性描写あり
性描写や暴力描写が含まれますが、読者様のアドバイスで、ソフトにしたつもりですがご注意下さい。
現実社会を舞台にしていますが、ありえない事など多々あります、あくまで創作物なのでそう言うものだと楽しめる方だけお楽しみ下さい。
二人はベット近くまで歩みを進めそこで大声を張り上げた…
「はい、お楽しみのところすまねぇんだが、みなさんこちらに注目!!」
その大声に全員が一瞬あっけにとられ、先ほどの卑猥な喧噪が静寂が支配する空間に変わった…
そんな中、滴はそっと三日月へと耳打ちをした
「今、私のヘッドセットのイヤホンマイクの方に包囲完了と中心人物の関係者が揃ったと連絡がありました。扉の前で待機中だと言う事です。」
「それと、予定外ですが、校長がどうやらこちらに向かっていたらしく、途中お父様と理事長と虎ジィが確保した模様です」
「わかった。ありがと滴」
礼を言いながら三日月は優しく滴の頭をクシャッと撫でた
そんな中最初に口を開いたのは風魔 光
「何だ!うるさいないきなり!んっ?君達、ココは部外者は立ち入り禁止のはずなんだが?」
「生徒会専用の建物と知った上で侵入してきたバカなのかな君達は?」
上からの物言いをしているが、三日月と滴の瞳に映る光の姿は実に道化師にしか見えない…
仰々しく身振り手振りを付け話しているのだが、裸で、両脇に女子生徒と教頭の二人を抱えながら四つん這いになっている百華と繋がったままの恥ずかしい姿でコイツは上から目線でよくも演説を垂れ流せるもんだと呆れてしまう…
「なぁ?風魔?オメェ恥ずかしくねぇの?素っ裸で偉そうなこと言ってんけどよ?」
「俺なら自殺レベルだぞ?」
「ミカ先輩…プップププププ‥駄目ですって本人はイケてると思ってるんですから本当の事を言っちゃ…プップププププ」
「ふ、ふ、ふざけるな!勝手に侵入した上に、この俺を侮辱だと!君たちのようなモブが、この場に居る資格…否!そもそもこの棟に足を踏み入れる事すら大罪だと知れ!」
「プップププププ…大罪って、なぁ?滴あれってキメセリフかなんかなのか?プップププププ…」
「ダ、駄目ですよミカ先輩プップププププ…本人にとってはキマッたって思っているんですからプップププププ…」
「聞いているのか!んっ?ミカ?アハハハハッそうかそうか…君は百華の彼氏の陰キャくんか」
光はニヤリと歪んだ笑みを浮かべ、愉悦に浸りながらゆっくりと百華の腰を片手で抱え、もう片方の手を百華の脇の舌へとくぐらせて、上半身を抱きかかえ起こしそのまま胸を揉みし抱きながら、近くにいた同じクラスの陽キャグループの男子生徒4人を呼びつけ百華に指示を出す…
「百華、君の彼氏が百華に逢いたい一心で、必死に侵入して来たみたいなんだが惨めだと思わないかい?」
その言葉に百華は三日月を見下しながら
「キモっ!ホント惨めね」
「見て分かると思うけど童貞くん、私もう初めてを光に捧げて大人になっちゃったの。ごめんなさいね、私の全てはもう光の物なの」
「ファーストkissをアナタなんかに捧げて光にあげられなかった事だけが悔しくて仕方ないけどね…今なら分かるわ、アナタとkissをするくらいなら泥水にkissをした方が何百倍もマシだったってね」
「でっ?そんなに私の裸見たかったの?ホント、陰キャ童貞はヘタレの癖にストーカーみたいな事して!」
「一応、名前だけの彼氏ではあるしね…まぁいいわ、そんなに見たいならそこで惨めに自分で慰めてればいいんじゃあない?」
「私の裸をオカズにするんだから勿論そこで正座しながらね。」
「ほら、正座」
百華の罵倒に大笑いをする光と取り巻きの男女。そして…ニヤニヤした顔になると腰を抱えていた手を放し、パァーンッパァーンッパァーンッパァーンッと掌で尻を打ち百華に対し
「ほら、百華?動いて欲しいかい?なら君の前にいる彼等に、何をしなきゃいけないか分かるよねぇ?ちゃんと出来たらご褒美を考えてあげよう」
「君が、彼氏くんのソロライブも手伝ってあげないとね?」
「名前だけの彼氏くんに、百華がどれだけ大人になったのかを見せつけてあげないと駄目だよね。ほら!パァーンッ」
百華は叩かれトロンッとしながら光の言われるままに、同じクラスの陽キャグループ男子4人にご奉仕をはじめた…
「どうだい、陰キャくん今どんな気分だい?」
「………」
「何も言えないのかい?それとも彼女の姿に興奮でもし過ぎて、夢精でもしちゃったのかなアハハハハッ」
「この間と髪型や雰囲気が違ったから最初は分からなかったけど、そんなヤンキーみたいな格好だけしたところで陰キャは陰キャで何も変わらないのも君は分からないのかなぁ?」
「陰キャくんの隣の君、なかなか可愛いね。隣でお漏らしをしている陰キャなんかと一緒にいないで、こちらに来てみんなと一緒に楽しまないかい?」
二人はそんな煽りに下を俯いたまま肩を小刻みに振るわせていた
「プップップップップッハァーアハハはははっ…×2」
「な、何だいきなり…惨め過ぎてついに脳破壊ってやつにでもなったか?」
「ヤバい!殺されるぞ滴!笑い殺されちまうって!しかもだ!滴…可愛いね…こっちで一緒に楽しもうとか誘われてるぞオメェアハハハハッ」
「アハハハハッ、ミカ先輩だって、アハハハハッどんな気分とかアハハハハッお漏らしとか言われてますよアハハハハッ」
二人の大爆笑に思っていた反応ではないことに光達は戸惑う
「アハハハハッ…はぁーはぁー、死ぬかと思ったぜマジで」
「あのよ?そんなに自分で黒歴史を製造しなくたっていいんだぜ?マジで、俺なら自殺レベル通り越して魂消滅させて下さい…生まれてきてごめんなさいレベルだっつうのプップププププ…」
「アンタプップププププ…一緒に楽しもうとか…最低100回は死ね!!それと!陰キャ陰キャウッセぇわ!ミカ先輩はこっちが本来の姿だつうの!アンタなんか比較対象にすらなれないわ!死ね!!!」
「プップププププ…滴くん、駄目だぞプップププププ…人に死ね!なんざぁ言っちゃあよプップププププ…」
「もぅ、ミカ先輩、私の事からかってますよね!!ほら、今はふざけてる場合じゃあないでしょ!それと、大事な事だから2回言っただけですからね」
「すまねぇ滴。こんな茶番してる場合じゃあねぇよな」
「そうですよ!」
そんな二人のやり取りに業を煮やした光は、
「ふざけるな!お前等は一体何なんだよ!何しに来やがったんだよ!」
顔を真っ赤にして叫ぶ光を二人は一瞥をして深い溜息を一つついた…
「ハァ…、あのなそもそもよ、俺が説明しようとしていたら、気持ちよく演説を垂れ流し始めたのはオメェだろうが」
「んな事ばっかししてっから頭の中まで猿になっちまったんかねぇ。俺はオメェさんと違って優しいから今からきちんと説明してやっから、今度は黙って聞いてろな?次にまたガタガタと演説するようなら、容赦なくかっくらすからな!いいな?」
と光を威圧し黙らせ
「はい!パンッ!注目」
三日月は柏手を打ち自分に視線を集めさせた…
「みなさん、お楽しみでしたねぇ」
「みなさんの顔ぶれを見る限り、クラスカースト上位の陽キャと言われ、家庭が富裕層にあたる人達がほとんどのようですね。」
「中には、教師や一般家庭の女子生徒も居るみたいですが」
「さて、みなさんの家族がこんな事をしているのを知ってしまったらどうなるんでしょうかね?」
その三日月の言葉にフロアーはざわつき始める
「アハハハハッ…説明とか言いながら、君の話はただの脅迫じゃあないか」
「君がもしこの現場を、現在進行形で隠し撮りや盗聴録音をしていたとしても、ここに居る人間の親や関係者の権力があればいくらでも君ごと事実を抹消するのは可能なんだよ!」
「わかるかな?」
三日月は気持ちよさそうに話す光に近づき親指を左右の鎖骨中央の窪みに一気に押し込んだ…
男達女達は三日月が近づくと光の側から蜘蛛の子を散らすように離れたが、百華は光と繋がったままであった為に逃げる事ができなかった…
三日月が光に迫ってくる時に見えた顔は、付き合っていた間にすら一度も見たことのない、冷え切った目つき、自分たちが住む世界とは違う場所の住人のような威圧感を纏う姿…
背中を何百もの虫が這いずり回るような悪寒が全身を巡り身体の自由を奪われた百華は、まさに蛇に睨まれた蛙のようにただ怯える事しかできない…
そして光は、呼吸が上手くできなくなり激痛に襲われ、背後に倒れ込む…勿論、その勢いのまま二人は強制的に分離させられ、一喝が響く。
「次に演説垂れ流したらかっくらすって言ったよな?黙ってろ猿が!」
苦しむ光を見下ろし威圧してから…
「失礼。言葉の通じない猿が邪魔に入り話しが途中になりましたね」
「結果を単刀直入に伝えるならば…残念ですがみなさんの人生は今日で詰みました。」
「どう言う事か分からないと言う顔をみなさんしていますね」
「実は、この今の状況をみなさんがおっぱじめた最初からなんと!全世界にライブ配信されてたんですよ!しかも、モザイクなしのバッチリ顔出しのサービス付きでね!」
「みなさんがよく使用する有名ライブ・SNS・投稿動画アプリを一応全て押さえ配信や投稿がされているので。優秀なウチのハッカーが削除や凍結できないようチョチョイと細工をしたようですし」
「ハッキング技術は企業秘密なので、お教えする事はできませんがね。あれあれ、焦ってスマホで確認ですか?」
「スマホを操作しようとしても無駄ですよ!まだ気づきませんか?みなさんが何故大騒ぎの中お楽しみを続けられたのか?」
「簡単な事ですよ。この特別棟のシステムも貴方達のスマホの操作権も、こちらが掌握して隔離していただけの話しです」
「今まで散々楽しんでいらっしゃったでしょうし、もう思い残す事なんてありませんよね」
「嘘だと思うでしょう?と言うわけで、滴、リリスにこの棟の隔離解除を」
「はぁーい!リリスさん聞こえた?」
「聞こえたわよん♥じゃあ、隔離解除よん♥ポチッといやーん♥」
カチャッとキーを叩く音の残響が聞こえなくなると同時に、フロアーに設置してある大画面のモニターTVの電源が勝手に入り、校舎内で起きたことと同じように自分たちの今の姿が映し出された
「とまぁ、理解できたかい?」
「ついでにと言っちゃぁなんなんだが、校内には3時限目の半ばから生中継!全校生徒に、全教職員、警備員や事務の人まで見ちまってるんだわ」
「勿論!今日参加していない人間も今頃、校舎の方で全員吊し上げ状態になっているだろうなぁ」
「あれ?みなさんどうしたんかねぇ?泣き崩れたり喚き散らしても後の祭りってぇやつだぜ」
「今更ってやつだぜ?まったくよ…悪い知らせはまだ続くんだからな、話はよきちんと最後まで聞かねえと駄目だろうがよ」
「この中にゃあ、今までNTRって流行り言葉を免罪符に、遊び半分で性欲の捌け口が欲しい為だけ・、承認欲求を満たす為って理由で他人から寝取った事のある人間・付き合っている相手がいるのにそんな奴等に乗せられ裏切った人間がぁいると思うんだがよ?」
「そんな奴等にプレゼントがあんだわ」
「ミカ先輩、口調口調 笑‥地が出てますからね 笑‥」
「あっ!コホンッ、で、寝取った相手・裏切った相手の方達に詳細な情報をまとめたデーターを一斉送信させて頂いています。心当たりのある方達はこの後がさらに大変な事になるでしょうね。プレゼントは気に入って貰えたでしょうかね?」
「踏みにじってきた人達がどんな選択をするかは分かりませんが、復讐やざまぁをされる覚悟はしておいた方が賢明だと、アドバイスしておきます。貴方達自身は他人を好き勝手踏みにじっても構わないが、自分たちは踏みにじられる側にはなりたくないなんて道理はないんですから」
「因果応報ってやつなんで頑張って下さいな」
「とどめを刺す事になるんですが、みなさんのご家族は実は事前に全てをもう知っています。中には最後まで受け入れられない方もいらっしゃった様ですが、今日のこの状況を配信で見て頂いていると思うので納得できたんじゃあないんですかねぇ。貴方達のご家族も結局こちら側の協力者って事でした。残念」
三日月の説明で、フロアー内は、阿鼻叫喚の地獄絵図へと変貌したのであった…