表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/29

11話 喧嘩と花火は江戸の華っつうのを知ってるか?やられっぱなしじゃあ祭りも楽しめねぇよな

いつだって…日常なんざぁ崩れちまう…


毎日なんざぁ薄っぺらなガラスの板の上を歩いているようなもんだからこそ…


日常の当たり前にある幸せを忘れちゃあいけねぇよな…日常が突然壊れるなんざ思ってもいねぇんだろうな…


そんな事を思いながら、放送チャイムの音にざわめく周りの建物の教室の雑音を無視しながら三日月は次を待つ。


そして…


校内に響く声。それは龍二の声…


「はぁーい驚いたっすか?驚くっすよね!でぇーも、今からもっと驚いちゃいますよ!」


「それでは、皆様教室前方のTVに注目!」


「Girls&Boys!THE ショータイム!じゃあー宜しくッス」


「ポチッとよん♥」


その合図と同時に、学校中のTVの電源が入り、モニターに映るのは現在特別棟のフロアーで行われている真っ最中の大乱交パーティーの映像であった。


「はいはい、驚いたよねぇ?あっ!先生方?電源は切れませんよ!方法は企業秘密なんで教えてあげられないっすけど」


」それと、学校の防犯カメラの映像もこちらが押さえたんで。変な事しちゃうとネットの有名人の仲間入りしちゃうっすからね」


「えっと、今みなさんが見ている、生配信大乱交パーティーは、勿論学校内だけじゃなく全世界に発信されてるんすけどね」


「嘘だと思うならみんなスマホ確認すればわかるっすよ!有名SNSやライブ配信アプリ、動画投稿アプリ網羅しちゃってるんで」


「勿論、モザイク無しの顔もバッチリ!こちらもチョチョイとらしいっすよ企業秘密らしいんすけど」


「それと言い忘れたっすけど、今日たまたま参加していなかった人達はラッキーだったすね!でも、残念なお知らせがあるっす。」


「なんと、お名前、クラス、映像を確認ゲットしちゃってまぁーす!残念」


三日月と滴は、そんなはしゃぐ龍二の放送を聴きながら特別棟に足を踏み入れて行く…


「これって、ドッキリとか加工映像とかまだ現実が受け入れられない人達の為にお知らせでぇーす」


」実は、特別棟は今ネット環境や電子機器をこちらで全て操作して隔離状態なんっすよ」


「なので、みんなに見られてるなんて知らないで、毎月毎月してる事を続けてるんすよね」


「発情した猿山って感じで盛りまくりっすよね」


「ハイハイ知らない顔してるそこの女の子も、男の子も、人ごとじゃあないっすよ!同じ猿さんなんすからね」


「みなさんの中には映像を見て、現在流行のNTRでしたっけ?BSSっつうのもありましたっけ?現在進行形で体験しちゃってる人も居るでしょう。なので、復讐でもざまぁでも盛大にしちゃって下さい!寝取るのが遊びや流行りなら、復讐もざまぁも同じ感覚でされても寝取った人達や裏切った人達は文句言えないっすよねぇ?自分たちは良くて他は駄目なんて社会に出たら通用しないっすよね先生方!」




龍二は煽る!祭りの目的の一つとして、NTRなんて軽い言葉にしてる風潮や陽キャだの陰キャだの、カーストだのをまとめて潰すと言う三日月の考えを実行するために…


「では、ここでみんなに紛れている人狼を発表しまぁーす!裏切られた相手には何人と誰と関係を持ったのか詳細をラインにお届けしまぁーす」


「それでは、花火2発目お願いするっす」


「任しておいてねぇーん♥ポチッとよん♥」


校内はもう大パニックに陥っていた…


このひ、毎日が同じ事の繰り返しで退屈だと思っていた人間の日常は崩れ去った…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ