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前回の続き
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「おいガールズバーって知ってるか」
「何だそれ」
「知らないのか」
「女の子が隣に来て あんなことやこんなことを 口では言えないようなあんなことやこんなことを手取り足取りしてくれる 最高のパラダイスだそうだ」
(行ってみたい)
「相当の金がかかるらしい。最低でも100ゴールドは必要だって話だ」
「それは手が出ない話だな」
「ああまったくだ」
(あきらめよう)
「さて、これからどうしようか?」
「あんた ひょっとして依頼を探しにきたくちかい?」
「よし。ついてきな」
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そして、今回。
そういわれてエイリは、おばさんに連れられ地下のカウンターへ。マスターを紹介される。ギルドは会員制で、年会費は200ゴールドだそうだ。高いのか安いのか。この時点ではなんともいえない。
マスターに、 掲示板を示唆され数ある依頼の中から一つに目を止めた。
「仲間募集!!わたしたちのパーティーになっていっしょに魔王をたおしませんか? 勇者ご一行」
この依頼を受けることをマスターに伝えるとマスターから 1時間後にまたこの場所に来るように言われた。
―1時間後。
勇者が不在だと言うこのメンバー。このパーティーに入るための条件として、勇者になってくれるのだったらいいという条件を飲んだ俺は、晴れてこのメンバーの一員となった。
この世界にはスキルというものがある。それは16歳になると 女神の祝福として個々にそれぞれ与えられる。
世界の中心にある古代都市キルスティンの中にある神殿において女神像の前で神官からその祝福を受けるのである。
日本でいう成人式のようなものだろうか。
それはさておき。
俺の「日替わりスキル」に目をつけたリーダーは快く勇者として俺を迎え入れてくれた。
前に在籍していた勇者は体力の限界を理由に離脱したということだった。
その時の勇者のスキルは「増大ソード」通常のソードの威力を10倍にも引き出すのだそうだ。