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「あれ、ここは?」
気付けば、森の中にいた。
「気がつきましたか?」
「お前は?」
「私は、女神『ダリア』」
「そうか。ダリアちゃんって言うのか。いい名前だね。ねえ、SNS交換しよう」
「死んでも、その社畜ぶりは変わりませんか?まあ、・・・・・・いいでしょう」
「え?!今、何て言った?ひょっとして、『死んだ』って言ったか?」
「ええ、そうです。あなたは子どもをかばって死にました。その功績を称えて、女神界は、あなたを異世界へ転生させました」
「子どもは無事か?」
「ええ」
「よっしゃー。なら、良かった。もう思い残すことはねえー」
「寂しいことを言いなさんな。若人よ。ここは剣と魔法のファンタジーの世界です。 あなたに当座のゴールド。そして全言語システムとスキルを授けました。言葉の障害はありませんし、このスキルは日替わりで変わる特殊スキルです。あなたの住む世界ではチートスキルと呼ばれるものです。感謝なさい若人よ。
まずは、近くの町に行き、酒場で情報を集めなさい。仲間を集め、クエストをこなしてLv.を上げるのです。魔王を、討ち取るには最低でもLv.35は、必要です」
「そんなこと突然言われたって・・・・・・」
「『如木月 京太郎40歳。独身。実家暮らし。職業(週3回のアルバイト)彼女 有り(2次元)』
あなたの40年間のプロフィールです。ざっとこんな感じでしょう」
「・・・・・・改めて人に言われると空しくなるな」
「私は、貴方にチャンスを与えました。 これからは名を『アロン』と名乗りなさい。そのチャンスを生かすも殺すも、貴方次第ですよ。精進なさい、若人よ」
そういって、女神は気泡となっていく。
「おい!ちょっと待てよ」
気泡は消えた。
「あっ、( ̄▽ ̄;)っつ、SNS交換するの忘れた」
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いい加減にしろ!この社畜。
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それに、若人、若人って、俺は、もう40歳のアラフォーだっ、つうの!
そう思って、喉の乾きを潤すため、近くにあった湖に行く。
映る顔を見たら、16歳になっていた。
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転生先は、異世界の「剣と魔法のファンタジーの世界」。召喚された主人公に与えられた役目は、 魔王討伐。
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