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虚無戦史  作者: MIROKU
守護者(ガーディアン)編
9/143

クリスマスを祝福せよ!の巻!3

 クリスマスは近い――


「メリィー、クリスマアス!」


 魅惑の「フランケン・ナース」ゾフィーは、今はトナカイのコスプレ姿だ。頭部にある左右一対の電極が、感情の高鳴りを示してピコンピコンと点滅している。


「メリークリスマス!」


 そしてゾフィーの主である「レディー・ハロウィーン」ローレンは、今もミニスカサンタさんに扮している。


「男ってバカよね」


「まあまあ、お嬢様」


 ぼやくローレンをゾフィーがなだめる。


 本来、二人はハロウィンの守護者ガーディアンたる「ハロウィン・シスターズ」であり、クリスマスにそこまで肩入れする必要はない。


 が、


「世界を暗雲が覆っているわ……」


 ローレンの顔には憂いがある。


 未知のエネルギーに分類される魔法を使うローレン。


 彼女は世界に満ちた暗黒の気配を敏感に察知していた。


「お嬢様は私が守ります!」


 ゾフィーは明るい笑顔を浮かべた。同時に豊かな胸が震える。


 彼女にとっての幸せとは、ローレンを守る事だ。


 ゾフィー はローレンのために死ねるならば、本望なのだ。


「自分の『道』を命がけで進む者は強いわね」


 ローレンは苦笑した。道を進むのみならず、それに命を懸けられるならば、勝利の女神も微笑んでくれるというものだ。


 あるいは、その勇気に目覚める事こそクリスマスの祝福であり――


 仲間を守って数百万年も命を繋いできた人類の愛というものかもしれぬ。


 何にせよ、病魔を含めた数々の災いは、人類への試練なのだ。


「メリークリスマス!」


 サンタさんの従者、ガンマンも準備中だ。


 彼は「一つ眼のトナカイ」として、古来よりサンタのソリを引いてきた。


「メリイークリスマース!」


 もう一人の従者、精神サイコマンもトナカイの準備中だ。


 二人目のトナカイとして、参謀として手腕を振るう精神マン。


 そして、サンタクロースの正体たる白銀マンは――


「メリ~クリスマ~ス~……」


 まだ寝てました。

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