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11話



「あー!!どーして来ちゃったのよ!!クロさん!!見ないで、絶対こっち見ないでー!!」



必死に物陰に隠れようとしたが、ロブ・ロードに後手を拘束され、盾にされてしまい、クロさんとばっちり目が合いました。


……。


首輪を付けられ、拘束された私は…

死んだ魚の目でクロさんを見据える──。


クロさんの目にどう映っているのだろうか…?



ペットの白豚…。



絶対そう見えてますよね!!

乙女心傷つきますから!!



「今助けるからね、メルル」



一瞬戸惑いの表情をみせたクロさんだったが、すぐに立て直し、穏やかな声で話しかけてくれる─…。



クロさん──…


ぎゅうっとまた首輪が絞まる──



「っっ……!!!!」


「メルル!??おい、何をしたんだ!!」


「ははははは。悪いのはお前だよ…。その首輪は、ペットの豚さんがお前を好きだと思うと首が絞まるように魔法を掛けたんだ。そう簡単には外れないように強力な魔法をね─…!!この首輪がある限り、お前たちは幸せにはなれないんだ──!!!」




ロブ・ロードォォォォォォ!!!!!


何暴露してくれちゃってるのよ!!!

さっき自覚した私の気持ち…どーして言っちゃうのよー!!!



「へ…?」


クロさんも面食らってますよね、困ってますよね!!

ごめんなさい!こんな白豚聖女に好かれても嬉しくないですよね!!



「見ろ、この苦しむ無様な豚の顔を─…!!お前を好きだと愛おしいと思うほど苦しむんだ!!お前を好きになった所為でな──!!」



もうやめて──!!!


公開処刑よっ!!いじめっ子なの?ロブ・ロードはいじめっ子なの?


あまりの恥ずかしさに真っ赤になってしまう。



「メルル…俺のこと…」



クロさん明らかに動揺してるじゃない!!

もう本当にごめんなさい!!!


って言うか…クロさんから凄い勢いで真っ黒な炎出てない?

え…何これ…?



「はっ!!お前には何もできないさ!!この俺の最高傑作の魔ほ──」



ロブ・ロードが言いかけた瞬間に、大気が震え、全てがクロさんの作り出す闇に吞まれた──


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