異世界魔法ライフ<1> Ⅴ異世界ではやっぱり魔法が使いたい
カイトは山の麓の村まで戻ってきていた。今日はこの村でもう1泊する予定だ。時刻はまだ3時。休むには早すぎる。遺跡の奥まで言った後、カイトは山を駆け下りた。そして今に至る。
俺は宿に戻って早速「魔法の基礎」という本を軽く読んだ。
魔法は、生き物の体内にい宿る力、魔力によって発動する。魔力はすべての生き物が生まれつき持っているが、量には個人差がある。発動にはそれ以外の物は基本的には必要ないが、その生き物の魔力量が少ない場合には、魔力を増幅させるものがあると便利である。魔力は大気中にあふれているが、生き物が魔力を使うのと回復するんでは、使用量の方が多い。回復には時間がかかる。あまり使いすぎると、疲労で動きが鈍くなる。
魔法の使用方法は、頭の中でイメージーし、呪文を唱え、飛ばす。これで魔法が放てる。まだまだ研究途中だが、とりあえずこれを、ここに記しておく。ライオネル・ドラゴニス
と、まあこんな感じだった。魔法、魔法か~。・・・少し使ってみたいな。俺は炎の書を手に取った。名前的には火属性魔法が載っていそうだが。1ページ目を見てみると、「これは、火に関する魔法の書である」とご丁寧に書いてあった。火関連の基本の呪文は「フレイオ」らしい。これに、付け足しをして、強化するようだ。
魔法を使う上で一番気になるのが、自分の魔力量だ。生まれつき、量は決まっているようなので、多いことに越したことはない。でも、今はわからない。こればっかりはしょうがない。一番気になった魔法は明かりを作る魔法だ。作ってとどめておけるらしい。かなりの魔力を使い、この本を作ったドラゴニスさんでも、1日1回が限界らしい。これを使ってみたら大体の魔力量がわかるけど、、、魔力切れたらきついだろうな~。まあ、やるだけやてみよう。好奇心が勝ってしまった。火事になたらいけないので、外に出た。
呪文は「フル・フレイオ」のようだ。イメージは、ものすごい高温の熱を、一点に集める感じ、、、
「フル・フレイオ!」
熱い。熱が暴走気味だ。これを一点に集めて、、、ふん!、、、ぐ!、、、よし、何とかできたぞ。結構明るいのができた。かなり高温らしく、赤ではなく白い炎になっていた。使ってみたが疲れは全くない。これはひょとして、かなり魔力量が多いんじゃなか?今は廃れたとされている魔法を復活できるかもしれない。あ、そうだ。消さないと。誰かに見られたらなんて言われるか分かんないしな。消すには、そのまま握りつぶせばいいそうだ。・・・マジか!怖えな!燃えない、よな・・・。
「・・・ふん!」
あ、消せた。熱くも痛くもかゆくもなかった。・・・辺りを見渡したが、誰かに見られてるわけでもなさそうだ。良かった。
その時、カイトは建物の影からこっちを見つめる視線に気づくわけなかった。