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異世界魔法ライフ  作者: Ria
異世界魔法ライフ<1>
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異世界魔法ライフ<1> Ⅳ異世界のモンスターはなんだか弱い

読んでくれている皆さん、ありがとうございます。出来れは感想の方を書いていただけると嬉しいです。

 服を買った次の日、俺は早速遺跡に行ってみることにした。朝に大通りで食料を調達し、ラビスお婆さんの家に机に、1万リル、宿代として置いていった。残り、10万リル。2万リルは武器や装備に使った。

 一番近い遺跡は、初代国王、ドラゴニスが国を作る前に住んでいたとされる、ドラゴニス山のドラゴニス遺跡だ。ドラゴニス多いな!長げえし!まあ、簡単に言えば廃墟だ。山の上の方にあるらしく、景色もいいらしい。歩いていくもの面倒なので、馬を借りて、山の麓まできた。標高はなんと!8000m!いや、高けえよ!

なんでこんなに高いんだよ。富士山の倍よりあるじゃねえか!エベレストとほぼ同格じゃねえか!ここまで馬で20km走ってくる途中、遠くからでも山見えちゃってたよ!、、、まあ、ここまで来て帰るわけにもいかないし、、、とりあえず今日は宿を探して早めに休むことにした。

 山のふもとの村に着いたのは、もう夕方だった。山のふもとにある村には、宿が多く、山のふもとに来てから、上り始めるまでの中継地点のようなところになっているようだ。飲食店のまあまあある。山の登山道のかかれた地図があるのを見る限り、この山に来る客も少なくはないらしい。今日は無駄に体力を使わず、さっさと、寝よう。俺が夕食を食べ、寝たのはまだ7時だった。


 ~翌日~

 俺は、4時過ぎには目が覚めた。早く登って、遺跡を見て回る時間を増やそう。俺は40秒で支度をして、山を登り始めた。

 この山はかなり整備されていて、富士山よりも登るのが苦ではなかった。なんなら、走って登れそうだ。

買った服は軽く、動きやすかったため、登山に適していたようだ。2時間後、俺は軽く走って登ってきていたため、4000m地点まで来ていた。道が平らなため、まだまだ、走っていけそうだ。ゆっくりなので、疲れもそれほど溜まっていない。このまま走っていくか。1時間後、だんだんと酸素が薄くなってきたので、歩くことにした。あと、2000m。

さらに歩いて2時間、山頂付近の遺跡に着いた。現在、九時ごろ。カイトはこの異世界に来た時にスマホを持っていた。そのスマホは、なぜか電池が切れず、減る予兆もない。なので、時間をここの世界に合わせて使っている。割と便利だ。

 遺跡の入り口は少し暗い。カイトは王宮で買った、片手剣とスマホのライトを持って進んだ。ふもとの村で聞いた話だが、山を登る人はいても、遺跡はほとんど人が入らず、何が出るか分からない、だそうだ。武器を買っておいてよかった。この世界には”モンスター”と呼ばれる存在はいるらしい。運動神経はいい方だが、できればモンスターには出くわしたくない。フラグじゃないよ?回収しないよ?

 遺跡に入ってみると少し温度が下がった気がした。太陽光が所々入ってくるものの、やはりライトは必要みたいだった。奥に進んでいくと、少し広めの部屋みたいなものがあった。その部屋には大量の本が本棚に詰められていた。天井も高い。コウモリもいるが、今は寝ているようだ。本は古くて何が書いてあるかよくわからない。カイトはとりあえず先に進むことにした。さらに進んでいくと、奥の方から物音がした。しかも一つじゃない。3つ、4つぐらいする。

「引き返すわけにもいかないしな、、、とりあえず行ってみるか」

 進んでいくと、やはり物音が近くなってきている。でも、まだ遠いらしい。この遺跡は物音が響くようだ。向こうもこっちに気づいているだろう。俺は片手剣を構えた。、、、今、何か見えたぞ。犬か?、、いや、狼だ!そう思ったときには、もう襲い掛かってきていた。俺はとっさに片手剣で狼の大きな牙を受け流した。前居た世界と違って、狼型のモンスターの牙はかなり大きかった。口の中に納まりきっていない。噛まれていたら、大量出血で即死ものだっただろう。俺はそのまま、狼型モンスターを払いのけた。後ろにもう2匹いるようだ。計3匹。こうして、カイトの異世界で初めての戦いが始まった。


 あれから、狼型モンスターの攻撃を受け流し、避けるの繰り返しだった。願わくば、向こうから立ち去ってくれるのを待ちたいが、そうはかないらしい。血が流れるところなんて見たくない。俺は剣を握る手に力を込めた。次にとびかかって来た時がチャンスだ。

「・・・・・きた!」

 俺は、今まで通り、牙を受け流した後、そのまま力を込めて狼型モンスターを真一文字に切った。血をよけようととっさに飛び退いたが、血はとんでこなかった。代わりに紫とも黒とも呼べそうな煙が切った死体から

上がっていた。どうやら、モンスターからは血が出ないらしい。あと2匹。残った2匹は逃げ出さず、同時に襲ってきた。1匹目の牙を擦り上げるように払った。空中でバランスを崩したところで腹部を上から真下に切った。その勢いで2匹目は正面を下から上に真っ二つに切った。思ったよりあっけなかったな。

「ふう、、、とりあえずこれで先に進めるな。」

 ここで少し時間を使ってしまったが、まだ12時にはなっていないのでこのまま進むことにした。

 

 この遺跡は探索があまり進んでないらしい。そんなところに、一般市民が許可無しに入っていいかって?なんと、入り口に出入り自由と書いてあった。本当にいいのか?これで。進んでいくと、一つ扉が見えた。それ以外には道がない。でも、ボスが出そうな雰囲気の扉でもなく、普通の木製の扉だった。重厚感もクソもない、普通の扉を抜けた先にあったのは書斎のような感じの部屋だった。机と本とソファアがある。ろうそくに明かりもついていて明るかったが、人の気配はしなかった。俺はふと、机の上の本に目が行った。

「えっと・・・、なんだ、、、炎の書?なんだこれ。」

 なんか響きが魔導書っぽい。これはついに魔法への手掛かりか?!とりあえずこれは持って帰ろう。他に何かないだろうか、、、。俺は本棚を探してみた。すると、

「・・・魔法の基礎、著:ライオネル・ドラゴニス・・・」

 はいこれ!絶対重要なやつじゃん!魔法って書いちゃってるし!よし、持って帰ろう。他にめぼしいものはなかった。

 俺は興奮が抑えきれず、ダッシュで遺跡を駆け抜けた。


 カイトは後に、戦った狼型モンスター「ガゼル」はかなり手強く、騎士の中の上の下ぐらいの強さで勝てるという事を知ることになる。

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