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異世界魔法ライフ  作者: Ria
異世界魔法ライフ<1>
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異世界魔法ライフ <1> Ⅰ結局人は異世界でも優しさに支えられている

異世界物に挑戦してみました

 僕は異世界もののアニメの映画を見た後、映画館を出るとそこは中世感漂う異世界だった。入口の方を振り返ってみても、なんか変な飲食店みたいな店の入り口しかない。

 普通、異世界に飛ばされるってなると、神様みたいなのが出てきて、その世界のこととか説明してくれるもんじゃないの?なんの前触れもなく飛ばされてしまっていた。

「なんで、スマホと財布しかもってないんだよ。・・・まあ、映画の帰りだからしょうがないか。」

 スマホは充電は残り半分、財布の中には5000円入っている。この世界の文字はなぜか読めた。日本語でもないのに。そこで、いくらか分かったことがある。まず、この世界では元の世界のお金は使えない。そりゃそうだ。でも、なぜか言葉も通じる。

 ここは、龍王国ライオ。龍人が王様の国みたいだ。街には龍人やら獣人やら人間やらが商売してたり、雑談したりしていた。服装も、俺とはだいぶ違う。いや、全然違う。騎士みたいな服装の人もいるし、歴史に出てきそうな服装の人もいる。今いるところはこの国の王都らしく、人も多いし、王城みたいなのも見える。陽の傾きからして、今は午後四時ぐらいだろう。腹は減ってないがどこか宿泊できそうなところを探さないと。


  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *


 あれから、体感時間で二時間ぐらい。

「金持ってないんだから宿になんて止めてもらえるわけねえよな。どうしよう。」

 地図みたいなものがあったので、宿を探すと近くに二、三軒あったが、金を持ってないのに止めてもらえるわけがない。そろそろ、腹も減って来た。最悪、広場のベンチで一泊しようかと考えていると、

「おや、お兄さん、こんな時間にどうしたんだい?もう日も暮れるぞ?」

 優しそうな雰囲気のお婆さんに話しかけられた。

「いや、お金持ってないんで泊まれる宿がないんで、どうしたものかと途方に暮れているところです。」

 いや、馬鹿正直に話してどうするんだよ、と思いながらも、このお婆さん泊めてくれないかなと思っていた。

「うちに来なさい。泊めてあげるよ。」

「え?!いいんですか?!ありがとうございます。」

「いいんだよ。その代わり、少し家の手伝いをしてもらうからね。」

「はい!」

 とりあえず、今日は泊めてもらえることになった。問題は明日からどうするかだが。情報が少なすぎる。このお婆さんから少しでも情報を仕入れればいいが。


 お婆さんの家は普通の家だった。一人暮らしらしく、家は広く感じた。家に着くともう日が暮れていたので、晩ご飯をご馳走してもらえることになった。今日の晩ご飯はパンとスープみたいいだ。いい匂いがする。パンとスープだけでは、高校生には少し少ないがまあ食べれるだけでもありがたい。

 そうこうしてると、晩ご飯が出来上がった。

「さあ、お食べ。」

「ありがとうございます。・・・いただきます。」

 スープは少し塩味が効いていておいしかった。そうだ。この晩御飯の時に少しでもこの世界の情報を入手できないだろうか。

「あの、お婆さん。この・・・」

「ラビス。私の名前はラビスだよ。」

「じゃ、じゃあ、ラビスお婆さん。どうすれば、お金が稼げますかね。」

 お金がないと何もできないだろう。

「すぐにお金が欲しいなら、とりあえず日雇いだね。商業ギルドに行ってみなさい。毎日何かしらやっているだろうから。それに、服装もどうにかしたほうがいいね。」

 異世界物で服装をどうこう言われるのはよくあることだ。

「はい、明日行ってみます。」

「それと、何日ここにいてもいいからね。」

「あ、ありがとうございます!」

 とりあえず、明日することは決まった。他にも情報が欲しい。異世界と言えば魔法。ぜひ、使えるようになっておきたい。

「この辺に魔法が使える人っています?」

「何言ってんだい?魔法なんてただの言い伝えで、使える人なんていないよ。」

 え、、、なんだって?魔法がない?異世界と言えば魔法じゃないの?

「言い伝え・・・」

「そうだよ。昔は魔法が栄えていったって言うけど、実際今、使える人なんていないよ。」

 え、、、魔法は今、使える人がいないだって、、、、

「今日はもう、さっさと食べて寝てしまいなさい。そこの部屋を好きに使っていいから。」

 その部屋には、机とベットがあった。本当にありがたい。

 明日から何があるか分からないし、今日はもう寝ることにした。こうして、俺の異世界での一日目が終わった。


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