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僕がこのゲームの如き異世界に召喚されたのは今から大体二ヶ月程前の事だ。

妙な出オチ感が出ている気がするがそれはともかく、異世界転生やら召喚などのラノベの氾濫する現代を生きる僕を含む男子高校生の方々であれば、恐らく「異世界」という言葉だけでも如何様に物語を作るというか、妄想することが出来るであろう夢溢れる出来事である。

例えば召喚された先で壮絶な宿命を持った可愛いヒロインに出会って何故か唐突に一目惚れされるとか、今まさに滅びんとしている世界を救えるだけのチート能力に何の脈絡も無く唐突に目覚めるとか、そのチートに加えて愛だの勇気だのの力で上手い事世界を救って英雄やらになったりとかとか、その他諸々……ラノベやゲーム好きの人であれば、その出来事一つから意識せずに適当に考えても、都合の良い妄想をいくらか浮かべる事が出来るであろう。

そもそも現代日本で生きるという事のなんと過酷な事だろうか。

平日の大半の時間を学生や社会人として学校や職場での学習や労働に費やし、やっと家に帰って休もうかと思った時間さえ予習や復習に消える。社会人ならそもそも残業で家に帰る事すらままならないかもしれない。そうした過酷な平日を経てやってくる土日祝日の休日でさえ、親からの叱責や上司からの唐突な呼び出しに怯えながら中々終わらない課題や持ち帰り残業をこなしている内に休日は終わり、再び時は平日へ……。

ちょっと言い過ぎかもしれないが要するに、ゲームやラノベの様なご都合一切期待出来ない、安らぎや夢などの言葉とは程遠い日常の連続だ。だからこそ人はそれら一切のしがらみを捨て、ご都合主義に満ち溢れた異世界へ、都合の良い非日常の世界へ行く夢を見るのではなかろうか。

実際、先に主人公にはなりたくないとは言ったが、平凡以下の高校生として現代社会はクソだという愚痴を言う事も度々あった僕も多分に漏れず、異世界に行く妄想をしていた事もある。

まあそれで、前述の通り僕はそんな現代社会の作り出した妄想の結晶である異世界召喚が現実に起こったのだが、結論から言ってしまえば「異世界だろうと現代日本だろうと現実は現実」である言わざるを得ない。要するに、やっぱり妄想の様に上手くはいかないよねって話である。

何を今更、と冷静な今ならばそう返したくもなるが、しかし、異世界召喚という妄想の中でしか起こりえない様な出来事が現実に起こったのだから、そういった妄想基準で物事を考えたくなる、期待や慢心などと言った二か月前の僕の気持ちも分かって欲しい。

まあ前提の通りそれらの気持ちは来てから数日で完全に打ち砕かれたのだがそれはさておき、まず僕が今どういう境遇にいるのかをざっと説明するならば、『ぼっちの冒険者』となるだろう。

この際「ぼっち」の部分は単純に僕個人の性格であり今はどうでも良いとして、冒険者というのは、人を含めた生き物を襲う魔物の蔓延る危険なこの世界で、その魔物を狩るとか、各地に点在する迷宮で宝箱を探すとかやらで収入を得る職業の事だ。……魔物のいる世界観の、よくあるゲームやラノベを知っていればどういった職業かなんとなく想像出来るだろうか。

勇者やら王子などの高貴な職業とはバックボーンのドラマティックさで劣るだろうが、それでもゲームやラノベの世界の主人公に度々抜擢されるこの職業に憧れる人も少なくないはずだ。 というか僕自身がそうであり、僕はやはりゲームの主人公と言うのは自分で好きなようにそういった生い立ちを脳内で設定したい、いわゆるキャラメイク型ゲーム派というか……云々。

話は戻すが、まあとにかく故あって僕は異世界でその冒険者という職業になった訳なのだ。ついでに言えばいわゆる異世界チート的なのも持っており、異世界という未知の場所に来たばかりではあるが、それでもチート込みで少なくとも前述の通り『冒険者』としての生活は出来ている……というのが僕の今置かれている環境のざっくりとした説明である……。

……のだが、ここでもう一度考えてみて欲しい。そもそも現代日本の過酷な事として挙げた例は詰まるところというか改めて考えれば、働くのは過酷だ、という事はないか。そんな過酷な労働からの解放、半自動化(ご都合)や業務内容の易化……なんか嫌な言い方だが、異世界に求める事とはつまりそういう要素ではないだろうか。

それを踏まえた上で今の僕の異世界生活がどのような物かと言うと。

一週間内の六日間の大半の時間を冒険者として迷宮での狩りや探索に費やし、やっと家に帰って休もうかと思と思った時間さえ、装備品のメンテナンスと睡眠に消える。そうした過酷な六日間を経てやってくる一週間の内の僅か一日の休日でさえ、ギルド長からの唐突な呼び出しに怯えながら、消耗品や装備品の準備、そして一向に成果の出ない元の世界に帰る方法の調査をしている内に休日は終わり、再び迷宮へ……。

さて、これが今の僕の生活、妄想や逃避願望の結晶とも言える異世界生活の現実なのだが、果たしてこの中に安らぎや夢などがあるだろうか?

また、これだけならば現実の生活と過酷さは大差なく、それならば憧れのゲームの如きファンタジーな異世界で暮らしたい……という方々もいるだろう。そんな方々にこそ冷静に考えていただきたいのだが、ゲームの如きとは言ったが、ここはあくまで異世界である。ゲームの様に甘い汁だけ吸って楽しむだけでなく、実際に生活しなければならないのである。そしてそれは当然の如く過酷な物で、例を挙げるならば……

そもそも朝起きた場所が自宅じゃないという時点で謎の危機感を覚えるのを筆頭に、何かを食べようかと思えば日本の食べ物とは違う珍妙な味や香りに首を捻り、街に出れば日本よりは衛生観念が整ってないからだろうか僅かに異臭が鼻を衝き、迷宮に潜れば危険な魔物相手に本当の痛みと疲れを伴う激戦を演じ、街に出れば髪が黒いというだけで奇異の視線に晒され、癒しを得ようとも食事はストレートに言ってしまえば不味く(舌に合わない)、布団は固く、一晩を共にする可愛いヒロインなどは当然おらず(いても困るが)、当たり前だがスマホもDSも無い(何気にこれが一番致命傷かもしれない)……。

勿論何故か言語が読めたり通じたりすることを筆頭に、チート等に依るのであろう、ゲームやラノベの『お約束』の如き簡略化を経ているであろう事は理解できるが、それを差し引いても実際に生活するとなると異世界……というか異文化の中での生活なんてロクなもんではない。先ほどに一筋縄ではいかない難易度を望んでいたりもしたが、別にこんな面倒なだけの難しさが欲しいわけでも無いのだ。

さっきは主観から見た物を客観視点で説明しようとして「異世界だろうと現代日本だろうと現実は現実」であるなどと評したが、開き直って完全に主観視点で説明するのであればむしろ、「かえって異世界は現代日本より現実は過酷」であると言いたいのであ――


「おい! 聞いてるのか!」

露骨に怒りを孕んだ低い声に、ぼんやりと妄想していた僕の意識は現実へと呼び戻された。

あまりに突然の事というか、完璧に不意を突いてきた大声に、反射的に「はいっ⁉」と上擦った情けない声を上げながら、はっきりしない頭で周囲を見回す。

そこは、石材で組まれた暗い回廊だった。

視覚的に得られるの情報はそれ位しかない。せいぜい、ひやりと冷たい空気と、永い時を経たのか風化した様に削れた石材の古めかしい雰囲気が漂っているだけの、殺風景な回廊。

中世の城やら砦とかの地下通路……というかRPGに出てくるダンジョンといった感じの場所で、とりあえず元の世界で普通に暮らしていれば中々拝む機会が無さそうな光景だった。

だが僕には見覚えがあった。何せ今の僕は元の世界で普通に暮らしているわけでは無い。

ここ二ヶ月程、異世界で冒険者として……少なくとも普通とは言えない生活を送っているのだ。そしてそんな普通ではない生活の中では珍しくないどころか、毎日も見ている光景だった。

異世界の地下に広がる『迷宮』。

そこまで考えた時、彷徨っていた僕の視線はある方向で停止した。先の声が聞こえた方向。そこには腕を組んで仁王立ちしている、もさもさなヒゲ面の大柄な男の姿。

「その反応じゃあ……いつも通りボーっとしてて、聞いてなかったみたいだな?」

言いながらこちらを睨んでくる、厳つい風貌のヒゲ面の男……鈍色の鎧兜に身を包んだ。

その外見は、ここが異世界であることを嫌でも意識させてくれるものだった。所々に抉れる様な傷がついた鎧はとてもコスプレには見えない鈍い照りを放っているし、背負っている大剣と大盾というそれぞれが両手用の巨大な得物も、彼自身の体格の良さからすれば十分に釣り合っている様に思える。現代日本ならマナー的に許されないレベルのモジャモジャな金色ヒゲも含めて、如何にもRPGに出てくる重騎士といった風体だ。

……そして何より、皺だらけの目元からこちらを睨んでくる眼が異様に鋭いのが、異世界らしいというか。歴戦の貫禄というか、軽い殺気が籠っている様にさえ感じるのだが……。

いや、異世界らしいどころか、異世界という命の遣り取りがザラにある特異な環境でも中々見れないレベルでその眼光は鋭くて……少なくとも二か月前まで平和な日本で過ごしていた僕に受け止められる様な物ではない事は確かだった。

僕は反省の言葉を口にしながら、視線から逃れる様に顔を背ける。

背けた視線の先には、そちらの事など我関せず、といった空気を醸しながら回廊の壁にもたれ掛かりながらパンを齧っている、一組の男女がいた。

違和感のある格好だった。女の方は先のヒゲ面の男と同様、こっちは真っ黒なローブにとんがり帽子という如何にも魔法使いといったファンタジーらしい格好なのだが、男の方は異様に丈の長い革のコートにブーツという、ファンタジーではなく元の世界を舞台にした探偵物とかに出てきそうな格好。珍しくはあるが、探せば元の世界でも普通にありそうな格好だったのだ。

これは一体どういう事か。この世界の生活水準が元の世界と大差ないという事の表れなのか。それとももしかして彼は僕と同じ世界の出身なのか。もしくは彼ではなく彼の親族や先祖が僕と同じ世界の出身で彼はその形見か何かとして服を貰っただけなのか。その服の本来の持ち主でありつまりは僕と同じ世界の出身であるその人が実はこの世界の命運を賭けて戦った勇者で彼のルーツを追っていくうちに何故か復活した魔王との戦いに巻き込まれていく世界を股に掛ける涙なしには語れない感動的で壮大極まる物語が始まるのだろうか……。

「……人が注意している最中に同じことを繰り返す奴があるか、おい。」

 先ほどと同じ様な内容の声と共に頭を小突かれ、再び意識が現実へと戻ってくる。というか今回は自分が妄想に浸っているという自覚さえなかった辺り、同じことを繰り返すどころか、むしろ悪化してさえいるような気がしなくもない。

 せめて割とダイレクトに送ってしまった僕の視線に先の男女のどちらでもいいから反応して、何かしらの助け船を寄こしてくれれば良かったのだが……この狭い回廊で気づいてない訳でもないだろうに、彼らはこっちの方に目もくれようともしない。残り少ないパンの咀嚼にやたらと時間を掛けながら、「我こそは無関係でござい」とでも言いたげな態度を崩そうともしない。

これは一体どういう事か。この世界の人の気風が元の世界と大差ないという事の表れなのか。異世界にまで普通に考えてまず接点はないであろう日本人の事なかれ主義は浸透していたのか。何故人は目の前で困っている人に手を差し伸べようととしないのだろうか。人々は子供の頃に憧れたであろう見返りも求めずに愛と勇気の力で人々を助けるヒーローの姿を忘れてしまったのか。現代の義務教育では「アンパンマンは君さ」と教えていないのだろうか……。

 はぁぁ、という深いため息の音で再び意識が……何度目だ。

「……もういい。だが、奥まで進んでから、今の話を聞いてなくて何をすれば良いのかわからないってのは流石に困る。今しがたの俺の話、本当に聞いてたのか?」

 勿論ほとんど聞いていなかった。が、一応話の触りだけはなんとなく覚えてる……気がする。確か、今日の冒険者としての仕事である賞金のかかった魔物の討伐。その手順というか、作戦の再確認とかいう内容だったはずだ。そう、再確認だったのだ。

今に至るまでの過程を思い出す。今朝、今の僕が所属しているパーティのいつも通り、割と朝遅い時間に冒険者オフィスに集合し、そこで仕事を受注。討伐する魔物の弱点から簡単な作戦を建て、その他諸々の準備を終えてからこの「迷宮」へ潜ったのだ。

でもその魔物の出現情報があったとされる地点までがやたらと遠く、また時間的にも昼食時であろうという事で、途中で休憩を挟もうという事になり……そうだ、そこで目の前のヒゲ面の男、今の僕の所属しているパーティのリーダーが作戦の再確認を始め、そして僕は……まあ、その辺りからボーっとしていて話を聞いていなかったという事だろう。

……休憩に入ってからどれ程の時間があったのかは分からないが、今回は妄想に浸っていた時間が長すぎた気がする。元の世界にいた頃からの癖ではあるが、一時的とはいえ現実をすっかり忘れ去る程とは……流石に自分でもアレだと思う。

ただとりあえず、僕の記憶が確かならば恐らく、この場は上手い事やれば誤魔化せる筈だ。目の前のヒゲ面の男……このパーティのリーダーが尋ねている内容は、特に変更が無かったのならば今朝方に冒険者オフィスで聞いた作戦と同じ筈である。

元々『もし失敗したらあとは流れで頑張れ』という締めの付いたかなり適当な作戦だったが、それでもパーティ、というか団体で動く以上、その中での自分が動き方を覚えておくのは重要な事だ。流石に忘れてはいない。

僕はその作戦を思い出しながら、リーダーにその大雑把な内容を伝える。喋るのが苦手な僕に上手く伝えられるかは不安だったが、幸いにも途中で訂正が入る事も無かった。

「大体合っているし、まあ良いが……お前、本当は聞いてなかっただろう? 今回はともかく、その妄想癖は直した方が良いぞ。」

 ……やはりバレていたらしい。僕は再び反省の言葉を口にして必死に謝る。

それを見たリーダーはため息をついた後、先の男女の方を見やり、言葉を続けた。

「そろそろ休憩も終わりにするぞ。なにせ迷宮の中だ、いつ魔物が襲ってくるかもわからん。」

 つられるよう僕も同じ方向をを見やれば、彼らは既にパンを食べ終えており、女の方に至っては、さっきまで迷宮の壁に立て掛けていた先端部に宝石のついた木の杖を既に手にしていて、つまりは二人とも「準備万端!」といった態度でそこに立っていた。

 何とも言えない気持ちになったが、すぐにそんな事を考えている場合ではない事に気が付く。

 今の今まで気が付かなかったのだが、何気に僕の手の中にはまだ彼らと同じパンが半分ほど残っていたのだ。妄想というかボーっとしすぎて食べるのも忘れていたのだろう。アホか。

しかも残っているのは半分ほどと言ったが、冒険者を含む肉体労働者の空腹を埋める為に作られたこのパンは元がかなり大きく、半分と言っても相当な量がある。食べ終わるのはそれなりに時間がかかりそうだった。

止む無くパンを妙にゴワッとしている包装紙で包み直し、腰に付けた革のポーチへと仕舞い込む。この手のはうっかりその存在を忘れて鞄の奥底でカビてたりするのでちょっと不安だったが、仕方がない。途中で「すぐにとは言ってないし、食うなら待つぞ?」と声を掛けられたが、流石に自分以外の全員を待たせながら食事を取ろうとは思えなかった。それに、相当な量があるパンを半分は食ったので、特に空腹も感じていなかった。

「それじゃあ準備はいいか? 出発するぞ。」

そう言ってリーダーはさっさと暗い回廊の奥へと歩き始める。コート姿の男と魔法使い風の女がその後に続いた。

……待って欲しい、と言う程でも無いが僕の準備が、装備の確認が終わってないのに……。

僕は慌てて壁に掛かっていた自分の武器を手にし、小走りに後を追いながら装備を確認する。

自分の体に向けた視界に映るのは、擦れ、傷ついた革の鎧や籠手。歩き始めてすぐにズレてしまい、視界を邪魔するそれを除けようと頭に手をやれば、同じ様に擦れ傷つき、、ザラリとした感触を返す、サイズの合っていない革の兜……大分ガタが来ているというか、ボロい。

少し走るとすぐに背の高い女の後ろ、先を行っていたパーティの最後尾に追いついた。走るのを止め、一応後方を警戒しながら、僕も彼女らと同じ速度で歩き始める。

先ほど手に取った武器を両手で前に翳す。僕の身長程はあろうかという大きな斧だ。黒い鉄の刃が左右両方に付いた戦闘用の斧。殺風景な迷宮の中に於いて、歩くだけで慣性が付く程の重みと存在感のあるこの武器に、どこか安心感を覚える……のだが、その刃は遠目に見てもわかる程に傷んでいるというか、かなり刃こぼれしていて……やっぱり、ボロかった。

それらの安っぽい装備している僕は傍から見ればどう映るだろうか。新米冒険者とか……いや、新品ならまだしもこの使い古した感じでは、冒険者崩れの賊とかが関の山だろうか。とりあえず良い印象ではない事は確かそうである。

斧から外れた視線が無意識に正面に向けば、前を往く彼らの装備が視界に飛び込んでくる。鈍色の鎧兜、立派な大剣に大盾。黒いローブにとんがり帽子、宝石のついた木の杖。そして、丈長の立派な革のコート。どれも強そうというか高そうというか、立派な装備だった。

少なくとも、僕のボロ切れみたいな安っぽい革の防具とはエラい違いである……というか、彼らの装備品も僕のと同様にそれなりに傷ついているというか、色がくすんでいたりするのだが、何故か彼らが付けている物は、激しい戦いを潜り抜けてきた歴戦の装備みたいな雰囲気が漂っている。装備自体の質の違いか、彼らの態度とか風格によるものなのかはわからないが、何にしても、そんな強そうな彼らとパーティを組んでいる今の状況がおかしく思えてくる。

「おい、どうした。忘れ物でもあったか?」

そんな事を考えていたからか……気が付けばパーティとの距離が再び離れていたらしい。

僕は斧を担ぎ直し、彼らに追い縋ろうと慌てて駆け出す。僕は自然と最後尾になった。


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