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深紅蒼炎の覇王碧眼ー零ー  作者: 唐紅ノ月遊
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伝説の始まり

この度、第八章ということで月神優翔の過去……、《月の世界》のことについて書きたいと思います!!

ぜひ深紅蒼炎の覇王碧眼とあわせて読んでいただけると嬉しいです!

この世界には二人の創造主がいた。

一人は《壊滅天使(ロカストエンジエル)》。いつも冷静で世界を見守る天使。

そしてもう一人は《絶崩天使(ラストエンジエル)》。常に穏やかであるが一度怒ると我を忘れて何もかもを

壊す天使。

名前こそ物騒で『創造主』からかけ離れていそうだったが二人共立派な創造主であり、天使だった。


彼らは自分達の暇つぶしの為にいくつかの星に生命を誕生させ、その様子を観察することを楽しみとしていた。

最初のうちは楽しかったものの、だんだん飽きて来ていた。

なぜなら、彼らが誕生させた生物が皆言語能力を持たない、本能のままに動く生物だらけだったからである。

それではいくら新しい生命を誕生させても結果は同じことである。

そこで彼らは拠点としている太陽と月に新しい生命を誕生させることにした。

まず、百何体の《神魔獣》を創り、その中からそれぞれの世界の王としてふさわしい《神魔獣》を選ぶ。

次に今までより高度な魔法構成式を使って言語能力を持つ《人間》を創りあげた。

しかしそれには問題が一つあった。

それは、余りに複雑な魔法構成式を使う事によって知らない星で全く想像ができない生物が誕生するかもしれないという事だった。


彼らは考えた。どうにかして自分たちの力を持った人間が誕生できないかと。

しかしそれはどう考えても無駄なことだった。したがって彼らは《覚醒》という形で自分たちの力が持てる

ように設定した。

何百年か先、それぞれの世界を守る守護者になるように。

対象を他の者と区別できるように、《黒眼者(ノーアイズ)》の《神魔獣》と同じ性別の者と限定して。

彼らは全て創り終えると疲れたように永遠の眠りについて《覇王碧眼(イフニットアイズ)》を持つ者を待った。

この時彼らはまだ気づいてなかった。

彼らの魔力が高すぎる故、《覇王碧眼》になれたとしても体がそれに耐えきれず死んでしまう事に。



時は何千万年過ぎ去っていった世界。

未だ《覇王碧眼》保持者が世界に存在することがない中、太陽と月の両世界で二つの命が誕生した。

太陽の国で生まれた男の子は《黒眼者》であり、その世界の王の《神魔獣》と同じ性別だったため、大切に

育てられた。

そして、月の世界で生まれた子も同じ《黒眼者》であったが、人々はその赤子に期待することはなかった。

なぜなら、《神魔獣》である王と性別が異なっていたから。

月の世界では王ではなく、女王だったため、その子供は親から見放された。



これが、《優翔》の物語の始まりであった。

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