ジンジャーx
ここは、ちょっと未来の205x年。
私は、包丁を服に刺して、銃を持ち、ジンジャーxを探していた。
ジンジャーxと言うのは、最近世間を騒がせている容疑者。罪はすでに存在抹消の刑を免れないほど。
そんな、ジンジャーxを殺してしまうのが、私の仕事。
あ、言っていなかったが、私は、風峰 鈴歌。
鈴「くっそお、ジンジャーxめ…」
暗くてひっそりとした雰囲気の場所。
鈴「!?」
ビーッ!と、レーザーが足元を貫く。
振り返って、銃を構える。レーザーの当たった場所に、血が滲んでいる。
痛くは無かった。
鈴「誰だ!」
ジンジャー「俺だなあ♪」
こいつだ。こいつがジンジャーx。
まさか自分から出てきてくれるとは…手間が省けた。
ビュンビュンと、レーザーが飛び交う。
もうここは、火の海だ。
鈴「逃げられない、と言ったところか。」
ジンジャー「まあ、そういったところだな。」
私は、包丁を見えないように取りだし、スタンバイした。
ジンジャー「最高警察官。お疲れ様ww」
鈴「ああ。」
ジンジャー「最高警察官、風峰…鈴歌。」
そこまで言って、ジンジャーxはレーザーを撃った。
私はそれを華麗に避ける。
鈴「残念!」
ジンジャー「クッ」
怯んだ隙に、ジンジャーxの左胸目掛けて包丁を投げた。
見事に刺さり、血が飛び散る。
血の海があっという間に広がる。
赤く苦しい世界。
そんな中倒れ込むジンジャーx。
死んだ。
ジンジャーxを外に運びだし、110番した。
鈴「ふう。」
トランシーバーの電源を入れた。
鈴「こちら、風峰…鈴歌の方です。ジンジャーxを殺しました。場所はxx。」
頭の中がフワンフワンする。
…いつの間にか引きずっていた足から血が出ていた。
…世界が眩む。
貧血。
アホだなあ。
私はそこに倒れ込んだ。