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事件簿  作者: 小東 天竜
1/1

ジンジャーx

ここは、ちょっと未来の205x年。


私は、包丁を服に刺して、銃を持ち、ジンジャーxを探していた。


ジンジャーxと言うのは、最近世間を騒がせている容疑者。罪はすでに存在抹消の刑を免れないほど。


そんな、ジンジャーxを殺してしまうのが、私の仕事。


あ、言っていなかったが、私は、風峰 鈴歌。


鈴「くっそお、ジンジャーxめ…」


暗くてひっそりとした雰囲気の場所。


鈴「!?」


ビーッ!と、レーザーが足元を貫く。


振り返って、銃を構える。レーザーの当たった場所に、血が滲んでいる。


痛くは無かった。


鈴「誰だ!」


ジンジャー「俺だなあ♪」


こいつだ。こいつがジンジャーx。


まさか自分から出てきてくれるとは…手間が省けた。


ビュンビュンと、レーザーが飛び交う。


もうここは、火の海だ。


鈴「逃げられない、と言ったところか。」


ジンジャー「まあ、そういったところだな。」


私は、包丁を見えないように取りだし、スタンバイした。


ジンジャー「最高警察官。お疲れ様ww」


鈴「ああ。」


ジンジャー「最高警察官、風峰…鈴歌。」


そこまで言って、ジンジャーxはレーザーを撃った。


私はそれを華麗に避ける。


鈴「残念!」


ジンジャー「クッ」


怯んだ隙に、ジンジャーxの左胸目掛けて包丁を投げた。


見事に刺さり、血が飛び散る。


血の海があっという間に広がる。


赤く苦しい世界。


そんな中倒れ込むジンジャーx。


死んだ。


ジンジャーxを外に運びだし、110番した。


鈴「ふう。」


トランシーバーの電源を入れた。


鈴「こちら、風峰…鈴歌の方です。ジンジャーxを殺しました。場所はxx。」


頭の中がフワンフワンする。


…いつの間にか引きずっていた足から血が出ていた。


…世界が眩む。


貧血。


アホだなあ。


私はそこに倒れ込んだ。

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