第一話 プロローグ
今作が初めての投稿となります。文章や内容もど素人なので、そこを考慮して楽しんで頂ければ嬉しいです。
フェルニア城・同宮殿。
戦況は最悪でした。倒れる兵士、燃え盛る宮殿、押し寄せる悪魔の軍勢、この城が悪魔によって制圧されるのは数分のことでしょう。
「王女!もう城は持ちません。せめて王女だけでもお逃げください!」
私のもとへ騎士部隊の隊長が報告に来ました。ですが私は、
「何百もの兵士が倒れていると言うのに、私だけが逃げる訳にはいきません!」
隊長の提案をキッパリと切り捨てました。
「それでは王女、この状況をどうするおつもりですか!」
私は心の中でまた彼らに頼ってしまう事に心苦しく思いながら言い放ちました。
「彼らを呼びます。召喚の儀式を!」
そうメイジ(魔法使い)部隊に命令しました。
命令を受けたメイジ達は、戦闘から一時撤退して六芒星などを使った魔法陣を描きました。
「召喚の儀式、準備完了しました。」
そして、メイジの一人が準備完了の旨を報告に来てくれました。
「わかりました。では、これより召喚の儀式を始めます!騎士部隊は防御陣形、メイジ部隊は魔法障壁の展開を!」
兵士達への命令を終え、私は召喚の為に魔力を魔法陣へと注ぎ言霊を紡ぎました。
「シンフォニアの王女、エルフィア・シンフォニアの名のもとに、助け人様!私にお力をお貸しください!」
魔法陣から淡い光が漏れ出し、宮殿一帯を包み、やがて光が収まるとそこには、二人の男女が姿を現しました。