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放課後の話し合い

 一日の疲れが出ている放課後。


 クラスメイトとカナ先生が残っていた。


 勝ち抜き戦で、先鋒、中堅、大将の三人を決めるためだ。


 最も有力候補は、やはりリク、ハンス、ルーカスの三人だと個人的に考えているが、皆の視線が俺に向けられていた。


「今の所、リクくんとマルタくんの二人は決まっていますが、あと一人はどなたに出場してもらいましょうか」とカナ先生が言った。


 あくまでも立候補で決めたいようで数十分もの沈黙が教室内で時間が流れていた。


「私の推薦という形でもいいなら勝手に決めさせてもらう」とカナ先生が言った。


「先生。俺の意見を言ってもいいですか?」とアレンは手を上げた。


「どうぞ、アレンくん」と先生からあてられた。


「俺は、リクとハンス、ルーカスの三人でいいと思います」


 俺が手を上げて意見を言うと「ちっ!」「気に入らない」とハンスとルーカスが乗っかっていった。


「安心した。俺もお前と手を繋ぎ合って戦うことはない!」とリクも答えた。


「弱い人間が…アレンに盾突こうとしているのか?」とガイルがリク達を睨んでいた。


「黙れ!人狼だからって粋がるなよ」


「そうか。だったら今すぐにでも戦ってやってもいいんだぞ」


「その辺にしておけ二人とも」とカナ先生が注意した。


「すみません」


「すみませんでした」と二人は大人しく謝った。


「それじゃあ、先生が推薦という形で決めてもいいか」と言った。


(いつのまにか俺の意見が消えたな)


「私としては、アレン・ロウを指名したいと思っているのだが…」


 その言葉を聞いた大多数のクラスメイトから期待の眼差しを向けられているような感じがした。


 リクとハンス、ルーカスの三人はあまり良くないと思っているようだ。


「断ることは出来ますか?」とカナ先生に聞くと、カナ先生は「うーん…」と数秒の間考えて「無理よ」と笑顔を向けられた。


 ただ俺はカナ先生から向けられた笑顔よりリクの目線が気になった。


 あの目は幼い頃に向けられたことのある視線であり、強く嫌われ憎む感情…憎悪だ。


 やはり数日間とはいえ停学にさせられたことが相当根に持っていることだろう。


「先生、アレンと出場するぐらいだったら参加を見送る形でいいでしょうか」


「リク、本当に言っているのか?出場したら個人的にも報酬を貰えるぞ」


 その言葉を聞いたリクは「個人報酬よりもアレンと一緒に出場する方が嫌です」と答えた。


「やはり()()が響いているのか」


 カナ先生に痛い所を突かれたんだろう。


「……」リクは数秒の間、黙り込み「そうです」と答えた。


 俺はリク、ハンス、ルーカスを観察した。


 すると三人は口を閉じ身体を震わせていた。


(停学ね…)


(俺は他にもロガのやり取りがあったと思っているけど…)


「となるとリクの代わりに出場する人が必要になる訳だが…出場してくれる人はいないのか」


「先生」と声を上げたのは隣の席に座っているリサだった。


「私が出場します!」と手を上げていった。


「大丈夫なのか。相手はとても強いぞ」


「心配いりません。私は自身の挑戦として頑張りたいです」と彼女の言葉から覚悟を感じた。


「君は魔力量は弱い。もし何かあったら私が助けるからな。リサくん」


 こうして出場メンバーは決まった。


 先鋒 リサ・グリーン。

 中堅 マルタ・ダミット。

 大将 アレン・ロウ。


 そこから試験までの間、特訓がスタートすることになる。

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