休日(リサ)
リサ・グリーン。グリーン家の長女として生まれた。小さな村で育った私は決して裕福では無かったが、両親も村人に恵まれ平民の子としては幸せに育った。
そして十五歳になる時、自身の進路について考えていた。普通だったら家業の手伝いが優先されると思う。私と同じ年頃の子供たちも家業を継いでお金を稼ぐ事が当たり前として進路について考えてなかった。ただ私は違った。別に家業を継ぐのも悪くなかった。毎日羊の世話をして最高峰のチーズを作る両親の姿を見ても嫌とはならなかったし寧ろ誇りに思った。ただ私は子供の頃からの夢は諦めきれなかった。
薬草師。不治の病が流行った時に薬を作る機関だ。私は子供の頃から薬草採取を一人でしていた。実際、子供の頃は訳も分からず綺麗な花を採取していた。そして八歳の時の誕生日プレゼントでお父さんから薬草の図鑑をくれた。その図鑑を読み羊の世話に役に立つ事が出来た。体調不良の羊の為に薬草を採取して簡易的な薬を作り病を治す事が出来た。その結果私は村では重宝されることになってた。
ただし私には弱点があった。
全身の魔力量が同じ歳の子より少ない事だ。薬草師に限らず魔力が少ないのは今後困る。実際に魔力が少ないせいで薬の前段階ポーション作りに困っていた。
ポーションは、自身の魔力を注いで薬草を液体にする必要がある。その液体を組み合わせ薬を生成する。
世界中の人々を幸せにしたい。
病気を治したい。
私は、魔力量が人一倍少ないし、勉強もして来なかったけど、アムル学園で学び様々なものを得たい。
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朝、私はカーテンから差し込む光で目が覚めた。
「よし!勉強頑張ろう」と机の上に置いてある教科書を開いて昨日の授業の復習をしていた。
私は、苦手な科目もあるけど頑張れる。
それは友達のおかげだった。
アムル学園で初めて声をかけたアレン。
彼は本当に凄い!
勉強では学年で一位!
そして人狼のガイルくんも認めた強さもあるらしい。
もし本当なら学年で最強!
なのに彼は、私と同じ底辺クラスに配属された。
理由は分からないが、もしかしたら性格に難ありじゃないかと思っている。
彼から笑った姿を見た事もないし、同学年相手に堂々とした立ち回りと友達だから頼もしいけど…怖いと感じる時がある。
それでも、彼と一緒にいると学ぶことが多いし、楽しい。
次に人狼のガイルくん、彼はずっとロウについて来ている。彼はアレンの事を本当に慕っている。
ユーリ・ライアン。彼との出会いは強烈に残っている。彼はアレンくんが助けてくれたおかげで私たちの友達になった。彼と友人になり貴族について沢山知ることが出来るし、勉強も教えてくれて本当に嬉しい。そして私と同じで、魔力量が少ないせいで底辺クラスに配属させられていることを知る仲間でもある。
マルタ・ダミット。彼女は初めて同性の友達。私たちは寮で隣の部屋だった。それからマルタちゃんが私の部屋に入って来て一緒に勉強をする仲になった。
私は、将来に向けて眠い目をこすりながら苦手な科目の勉強を頑張っている。




