最初の試験結果
朝、いつもと変わらない廊下を歩いていると掲示板に巨大な紙が貼っていた。
全校生徒がワイワイと盛り上がっていたので、俺は何事かと掲示板に近づいてくると見慣れた奴らがすでに集まっていた。
「おい!アレン見てみろ!」とガイルが後ろにいる俺に気づいたのか振り向いて話しかけて来た。
「アレン凄いよ」とリサが俺の右腕を掴んで人込みの間を強引に引っ張られた。
俺が掲示板の近くに来たので内容を知ることが出来る。
近くでは俺のことを見てくるユーリとマルタもいた。
そんなに面白いことが起こっているのかと掲示板の内容を確認すると、【個人成績】とタイトルで書かれており学年ごとで一位~十位の順位表が張り出されていた。
そして俺は一年生の順位を見た。
一位アレン・ロウ 五百点
一位レオン・スクロフト 五百点
二位イザベラ・グレイス 四百七十五点
七位ユーリ・ライラン 四百点
俺が順位を確認していると後ろから「僕は退学になるのかな?」と背後から聞き覚えのある声がしたので振り返るとレオンとイザベラの二人が歩いて来た。
生徒達は二人の迫力に当てられたのか、大勢の人々が掲示板までの道を譲っていた。
レオンは俺の隣に立って成績表を確認した。
「アレン君…やはり君は…最高だよ。ハハハハハ!!」と嬉しいのか心の底から笑っていた。
彼の側にいるイザベラの表情が口があいて驚愕していた。
「同点で良かったな。一問ミスで退学だったぞ」と俺が言うと、「ホントだよ。ここまで緊張感のある勝負は子供の頃、イザベラと学力勝負をした時以来だ…」と煽りが聞いたのか口調や表情には出ていなかったが、魔力が身体から漏れ出ていた。
その場にいた人々は『綺麗…』『これがレオン様の魔力…』なと声が聞こえてくる。
(光魔力か…。俺の闇魔力と相性が最悪だな。そして魔力濃度が高すぎる)
「レオン様。魔力が溢れています」とイザベラが注意するとレオンは気が付いたのか深呼吸して落ち着かせていた。
「みっともない姿を見せたね。アレン君」
「俺も反省してる」
アレンが吐き捨てるように言った後、アレンは「行くぞ」と言いリサ、ガイル、ユーリ、マルタと共に教室へ行った。
「本当にすごいよ」とリサは俺の事なのに喜んでいた。
「私としてもリサと一緒に勉強会に参加してよかったと思う」とマルタもどこか誇らしげに言った。
「俺の事よりユーリも十分凄いだろ」と二人に言うと「そうだった!」「確かに!」と思い出したかのようにユーリの方を見ていた。
「いや僕の順位はいいよ」ユーリはブツブツ話した。
ーーーーー
教室の中に入るとクラスメイトの視線がこちらの方を見ていたのを気が付いた。
俺はいつもの席に座って外の景色を見た。
見てみると木に鳥の巣が出来ていた。
(いつの日か孵化するだろうな…)
「ねぇアレン。鳥の巣があるね」とリサが近づいて話しかけた。
「そうだね」
「ねぇ、今日の放課後に予定ある?」とリサから誘われた。
その時、彼女の声が少しだけ小さく髪を耳にかける仕草をしていた。
「うーん…」と悩んでいるとカナ先生が教室に来た。
「はい!席に座れ」
カナ先生の言葉にクラスメイトは大人しく自分の席に座った。
「今日、掲示板で確認した者もいると思うが試験結果が発表されている」
カナ先生の言葉に俺の方をクラスメイトは見ていた。
「そして今から君たちにロガを渡そうと思う」と言うと、クラスメイトは盛り上がっていた。
ここ数週間でロガを出来るだけ消費しないように俺は徹底していたが、周りにいるクラスメイトはギリギリのラインまで浪費していた。ただ、リサやマルタ、ユーリ、ガイルは勉強会に参加していたので放課後にロガを浪費する場面は無かったからある程度余裕があると思っている。
「それでは今回、底辺クラスの順位は…最下位だ」とカナ先生が言っても誰も動じていなかった。気になる結果はいくら貰えるのかだけだ。
「最下位の報酬は、青一枚、緑二枚だ」と言うと鞄から封筒を取り出した。
「そして、この赤色の封筒は…」と二枚分用意されていた。
「アレンとユーリの功績だ。取りに来い」と俺たちの名前が呼ばれたので俺とユーリは受け取った。
封筒の裏側にはアレン・ロウと名前が書かれていた。自分の席に戻るとクラスメイトはカナ先生の所に行って封筒を受け取った。
俺はその間中を確認すると、プラスの報酬で赤五枚入っていた。
(さて…これの使い道はどうするか?)




