第三話 魂源
朧:
「おっ男!!!」
朧:
「だっだて......そのっかっ顔は......」
ミノリ:
「あっはい、よくあることだ、女の子に見違えされたなんで......」
朧:
「そっそか......(ようやくヒロインが来たと思ったのに、がっかりだったわ。何を考えているの?ペンを持っている奴)」
朧:
「ていうか、何をやっているの、こんな森の中一人で」
ミノリ:
「実は......」
グ――!
ポポ:
「ぷう......(ごめんなさい......)」
ミノリ:
「ふふふ、そうだねぇ、お腹が空いだもんねぇこの時間」
朧:
「もうこんな時間か、どうやら野宿の予定だな」
「よし、先ずはご飯だ!」
ポポ:
「ぷうー!」
ミノリ:
「おっおー!」
やがて夜が訪れる、やっと一息けた三人組はテントの前でバーベキューしながら今日の事を話しを交わす。でもまあ、バーベキューとは言えキノコとか果物とか塩をつけて焼くこと。
肉なんか贅沢すぎるよー、こんな森の奥で。
朧:
「流浪?!あんた、流浪しているの、ここまで?」
ミノリ:
「あっはぁ......」
朧:
「でもどうして?家族は?」
ミノリ:
「それは......情けないけど......わかりません」
「家族の事も自分の事も、何処から来たのが今まで何をしたのが、何もかも記憶を持っていません」
朧:
「そっか......あんたも大変だねぇ」
ミノリ:
「......だから、記憶を取り戻すって思うつつ流浪という旅を始めた、というわけで自分に『遺浪者』の二つ名を取り付けたんだ」
朧:
「『遺浪者』......『遗忘』と『流浪』の組み合わせが......ん、素敵」
ミノリ
「て、この辺りでうろうろしている間突然『ホロ』に襲われた」
ポポ:
「ぷう!?」
朧:
「ホロ?!あれはホロか?」
ミノリ:
「そう、あれこそ、遠い時代から世界を人々の魂を喰らい続けていた『魔神の滓』......」
このイスワリで生きている全てが『体』と『魂』で構成されている存在である。
親から貰った『体』は命の具現態、それを使って世界への接触を行使する。そして『体』のあらゆるの活動に支えをあげましたのは『魂』、『魂』から生み出した『スピリット』で。
ただし、『魂』は生まれながら付いた物ではなく、世界の泉――『魂源』からの恵みなんだ。
ミノリ:
「でも、魔神とそれが操る手先は魂を食糧として散々狩りまくて、喰って......正に『命の敵』。その万物凌駕の強さの故、思える筋を使え尽きて抗おうとも、どうしようもなっかた」
「魂が枯れ尽きた体は崩して塵で地に帰るという成り果てのみ......蘇る事も......」
「ふふっ、そんな悲しい顔しなくても構いませんよう朧さん。」
「ほら、まだあれがあるんでしょう。あの言い伝え続ける『絶望の淵に必ず光がさす』っての定番話だ」
朧:
「まさか!?まさかまさかまさかっ」
ミノリ:
「そ、あなたの思う通り、苦しみの沼に沈んでいる命たちに救いをもたらす光は、間違いなく我らの救世主っ」
ポポ:
「ぶうー!」
朧:
「真ー!救世主真が現れたよねぇ、よく爺さん聞いたから」
真の大ファンだねぇ、うちの朧が。
朧:
「伝説による、救世主真は星の彼方から貰った六つの力で魔神と封印しその手先も一掃する。救世主と人々とと共に魔神を抗う時期も『魔神戦争時代』と言い伝えられます」
「こうして長年続いた闇雲が払われ、ようやく平和な時代に辿り着いた!めでたしめでたし!」
「......ただし」
ミノリ:
「うん、ただし魔神のスピリットが僅かでも漏れた」
「先も言った、魂なし体は維持できません、でも体なし魂の成立が可能と言われる」
「まぁ成立可能とわいえ、体がないがら世界との接触もできなく干渉も及びません」
「ならスピリットはどうだ?魂から産まれたエネルギーとして体に動力を与える、体でも魂でもあらずのまま両方と繋がっている存在でもあります」
「もっと簡単な言葉と言えば――『魂が世界を接続』との役割。」
「ここで『魔神たちはまだそのスピリットで世界を覆そう』という仮説が証明されでした」
「ホロこそ魔神のスピリットとして体と魂の狭間に化けた世界を汚れる物」
「......朧さん?」
朧:
「すっげえ......すっげえなお前。何回聞いた物語とわいえ、あんたの口から流されていてなんか新鮮感が......新しい刺激でドキドキが止まらん凄すぎるぞうお前は!」
ポポ(頷く):
「ぷうっ」
ミノリ:
「ふふふん~もっとお褒め言葉に甘えて貰おう!」
「僕とみれば朧さんこそ凄いなの、滓とわいえあれも魔神の残り、普通手に遠い及ばない存在ですよ。特製な装備を身に揃ってない場合、戦えところが触れられる事で魂が掘られます」
「最悪の場合、身も心も吞みこまれて存在たりとも消されこともあります」
「むしろ朧さんみたいにホロを完全に消滅できる腕利き者こそ珍しい」
「どうやってるんの?」
朧:
「あれは......たぶん......これのおかけだな」
ミノリ:
「これは......初めて見た見物ってなんか興味深いー!失礼ですが、少し手で取って貰いませんが?」
朧:
「あっ構わないけど、どうぞ」
ミノリ:
「へぇー自動的に外れるんだ......あっありがとうございます」
「近くで見ればもっと凄いオーラが感じています。このデザイン、この彫刻の繊細さ、下手に比べると罰が与えられると気がします。一流っいや、特級の職人しか間違いません」
「そして触れる際になんか......不思議な力が指先から流れ込んでくる......」
「誰かに作られましたの?」
ポポ:
「ぷう......」
朧:
「実は......」
自分の話しを広めたら、二人の顔に僅かな悲しみと安らぎが浮かんでいる。同じ『失う者』と『探す者』同士としての共鳴が鳴いているかも知れない......
ポポ:
「ぷうぷう......」
あはは、ポポちゃんもねぇ。
ミノリ:
「そか......あんたも......でもこんな上品な品物を作れるならきっと、飒しくて偉い......優しい方ですねぇ」
「これ、名前はありますか?」
朧:
「名前が......またっえ?スターダストガーディアン?」
ミノリ:
「スターダストガーディアンかぁ......素敵な名前だなぁ、でもなんで疑問?」
朧:
「......さぁ......誰に教えた......かなぁ~~」
実は俺の好き勝手ってなもんだ、ベエベっ。
朧:
「......ありがとう......だからこれからは母さんとの出会いを目指して冒険の旅を踏み出すー!ということになった」
ミノリ:
「うん、貴方の旅に良い体験と出会いを」
朧:
「サンキュー」
「て、突然思い出したけど......先の話しを遡ったら何でホロがここで現したなの?」
ミノリ:
「確かに変な事、普通に言えばホロが姿を出すのは人が集まる場所はず、なぜここに......」
「うん......あっあれは?!」
三人組は昼で大きなホロが消えた所に寄ったらそこに御座いますには......
ミノリ:
「これは......間違いなくっ『魂源』です」
朧:
「魂源?!あれか!」
ポポ:
「ぷう?!」
ミノリ:
「うん、この泉の出口様な形と刻紋で断言できる。偽造もかなり厳しい、そもそも偽造の意味もありませんでした」
「魔神戦争のせいで今数少ないだけ残されました、主に各個地域の中心都市で保護されています」
「まさかここで見えるなんであまりにも光栄です」
朧:
「見てみれば......もう枯れ尽きた状態になっちまたみたいだ」
ミノリ:
「確かに、きっとあの大きな奴のしわざです。こうなら話が通じる、ホロはいつでも濃い魂に引かられています、魂源こそ正にその狙い通り」
朧:
「おのれホロめー」
ポポ(怒る)
「ぶうぶうー」
ポポ(びっくり):
「ぷうっ?」
「ぶぶう、ぶぶう」
ミノリ:
「どうしたっポポさん?」
話し最中にポポが吠え向かう方向から突然の異動が......
朧:
「気を付けろ、あっちの様子が変」
ミノリ:
「まさか、まだ残りが」
サワサワ―― サワサワ――
朧:
「来るぞ!!!」
ポポ:
「ぷうっ?」
「ぷうー!ぷうー!」
ミノリ:
「なっ!」
藪かれ泥まみれなある者は物凄くハイスピードでポポを抱きしめる。
朧:
「おのれー!早くポポをっ!」
「おっお前はー?!!!」
...... ......
解説くん:
「共に戦った戦友、自分の話を打ち合わせ、よほど似た運命を背負っているみたいですねー。ていうか、俺の出番はなさすぎない?キャラ被ってるんじゃん作家さん~」。
「さっぽりできるならむしろ大歓迎ですが、くびされる危なさが身に近づくなんで割り合わないよー!」
「てっというわけて、まだ新たな『危機』が迫ってくる様子だねぇ。じゃ次もよろしく頼むぞう!」