機械化
近年、自動化の波が押し寄せている。
コンビニ店員「え、俺クビっすか!?」
コンビニ店員「冗談、きついっすよ!」
店長「人件費削減。ロボットの方が君よりいい仕事してくれるよ。」
コンビニ店員「そんな、、ひどいっすよ!」
オーナー「あ、店長くん、君もクビね」
コンビニ店員「...」
店長「...」
自動化の波は、
とうとう彼の職場までのみこんでしまった。
いまは何でも機械がやってくれる時代
自分には関係ないと、
どこか他人事だった彼だったが...
オーナーの顔をまじまじと見て、
冗談ではないことを悟った。
コンビニ店員「店長...今までお世話になりました」
店長「うん、、ちょっと笑えないね」
おもしろおかしくコンビニ店員は言う。
だが、店長の笑みは引きつっていた。
***
哀愁漂う店長の背中に別れを告げた彼は
久しく、河川敷沿いをゆったりと歩いていた
(
職は探せばある...
って、この歳でフリーターやってた俺に出来る仕事あるのか?
まあ、帰ったら求人票で探してみるかー。
)
道行く風景には、探せば
いくらでも機械化されたものが見つかる
道沿いに埋められた電柱
遠目に見える家の玄関
荷物を抱えて空を飛ぶドローン
...
しまいにゃ、ペットまでもが機械で代用されている
(
そのうち、彼女とかも機械化されたりして、
オーダーメイドでムフフで理想の彼女とか!
あったりしてな
)
そんな想像を膨らませながら、
彼は、夕日が落ちるまで歩き続けた
――――――
男「昔ね、オーダーメイド彼女ってあったでしょう?」
男「私はね、その世代だったんですよ。いや、その時のワクワクといったらね...」
なんとなくだが、彼の高揚感が伝わってくる
新しい話相手ができて、嬉しいのだろうか
体が合ったならば、
すごい身振り手振りで
鼻息の荒い男が目の前にいたに違いない
これからの、とても長い時間に
途方もない不安を感じていたが
彼のメンタルをみるに、そう不安になることもないのかもしれない――




