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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

10年間の進展

10年間の進展

作者: 犀・アメジスト

えっと初作品なので大分、駄文だと思います。ですが、自分自身わりと頑張った作品なので是非読んでみてください!!!

あと題名は「カルカル」さんにつけてもらいました!ありがとうございます!ちょっと作者のネーミングセンスがゼロだったので.....

桜が死んだと思われて10年.....俺は行方不明になったおまえをいつまでも待つ、この思い出の場所で。誰がどれだけ忘れようと。そしてまた会えたときは幼稚園の時に初めて会ったように、名前を聞いてほしい。

幼稚園の時の最初は、

「ねえ、お名前なんていうの」

って俺に向かって話しかけてくれた。俺は名前をなぜか名乗りたくなくて、

「君こそなんていうの?」

と少し強めにきいた。

「私はね.....星月桜って言うの...君の質問には答えたから、こっちの質問であるお名前なんて言うの?にも答えてくれるといいな」

そう俺に聞き返してきた。ここの幼稚園生にしては珍しくロングの黒髪ですぐに消えてしまいそうなか細い声。正直一目惚れだった。どもりながらも

「えっあっとほ、本田勝っていうんだ」

と、互いに自己紹介を終えた。

俺は小学校でいじめられたり親の転勤が理由で転校したけど....でもその後も桜と文通はしていた。あの日までは。

高校受験寸前、大きな地震がここであってから受験校を変えてこっちに来た。ほとんどのやつが無事だったらしい。ただ桜と三咲は見つからなかった、親友同士が姿を消したのだ。同級生は、ずっと自宅にいると思ってたけど、と答えた。三咲の方は、数十分前に出掛けたっきりだと三咲の両親がいっていた。少し古めの桜の家。周りからの土砂に巻き込まれたらしい。桜が生きていることを祈りつつ土砂を全てどけても、桜の両親しかいなかった。桜の両親は、台所の隙間にいたらしく食料もあり生存していた。しかし桜の両親は衝撃的なことを発した。桜は、地震の日に忽然と姿を消したのだ。桜の両親曰く地震の起きる少し前に桜が少しの食料をもって外へ出てどこかへ消えたらしい。その数十分後、地震が来て土砂に巻き込まれたといっている。三咲とほぼ同時刻に家を出ていた。同級生が見ていないと言うことは、山を越えたのかもしれない。俺は必死に探した。山のなかをずっと探し続けた。3日.....4日、山の中を探す。山を越えたところも探したけど、居なかった。

探し続けて10年がたってしまったな....

「さくら、会いたいよ.....」

そう呟いても返事はない。俺は、今近くの山の高台にいる。桜が辛かったらここに来て泣いていた場所。二人だけで話してた場所.....秘密基地だ。だから俺はここであいつとあう。そう決めたのだ。雲行きは、捜索と同じように怪しくなっていた。

これまでで進展があったのは一度きり、この山の奥でそれらしき少女を見かけたと言う人がいたのだ。ただ桜や三咲は小柄なのにたいし、その女性は普通くらいだったらしく、さらに一人だったため人違いだと思われ、振り出しに戻ってしまった。

少しの食料しか持ってないと言うことは少しでかけるだけだったのだろう。だから山を越えた可能性は0に等しいとにらみ、俺は毎日この山を探し、ほぼ毎日この高台に寝泊まりしている。進展がないなか毎日探している。

しかし唐突に進展があった。ただ眠れずにだらだらしてると必ずなにかが通るのだ。はじめは動物だろうと思っていたがだんだん、桜なのではないかと思い始めた。10年目になる、秋の始まりの時のこと.....つまり数ヵ月前のことだ。数ヵ月たった今、それを思い出し、そう感じたため、ためしに俺は高台に「こんにちは、人探しをしているのですが」と書き置きとペンを残し、高台から少し遠いところで寝た。次の日に見た書き置きには

「そちらも大変なのですね、急ですし失礼とは存じ上げますがあなたのお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」

という文が裏側にかいてあった。昔、見た記憶のある字で少し丸みがかっていて筆圧の濃い.....桜の字だ。俺は、名前を名乗らずに質問し返した。桜なら、私は桜と申すものですが.....的な文のあとに必ず「質問に答えましたのであなたも○○(質問)に答えてください。」となるはず。質問返しされたときの桜の口癖。ただ問題は今日が俺は捜索は一旦中断し、家に帰らなければいけない日.....つまり食料が尽きそうな日である。俺は書き置きを残し、家に帰った。大雨のせいで帰りづらかったがなんとか桜のことを覚えている俺と桜の両親がいる家へと戻る。すると四人がすごくがっかりして座っていた。俺が桜を見つけられなかったからだろう.....

「あのな、みんな聞いてくれ、桜が見つかるかも知れねぇんだ」

そういっても顔は暗かった.....俺の親父が重たそうに口を開く

「桜ちゃんとみられる遺体がな、土砂の中から見つかった。背丈もにているし、間違いないと思う。」

えっ?それはおかしい。つまり桜は十年前に死んだことになる。だとするとあの字は誰のものなのだ?俺は反論意見をのべる

「昨夜、俺は顔も知らない人と紙でやり取りをした。あの丸みのある筆圧の濃い字は、十年前に文通で見た桜の字と酷似している。それはきっと...三咲、じゃないか?地震で行方不明となったな。あいつらは高校でも身長がほぼ同じだ、違うのは余命宣告されてたことだけど.....それに十年前、もう白骨化してるだろ?身元の特定は難しいんじゃないか?.....俺は探すよ」

皆なにも言わずに黙っている。俺が部屋へ行こうとしたそのとき、

「違うのよ、そのそばからね.....桜ちゃんの眼鏡が見つかったのよ、くろぶちめがねのやつ。あなたなら知ってるでしょう?」

母親が立ち上がって泣きながら呟いた。俺はショックだったが少しの可能性にかけるよ、といって部屋にこもった。そして明日、朝一で出るために寝ることにした。

時間はあっという間だ、5:30を示している時計を見ながら身支度を整え、家を出ていった。高台へは一時間かかる。とにかく、桜を見つけるため急がなければならない。地面はぬかるみ、走りづらかったが強行突破した。高台へつく頃には日が出始めていた。綺麗な朝焼けだ。秋も終わりを告げるのであろう、少し肌寒い。それでも俺は高台の書き置きの場所へと足を進めた。書き置きに残された言葉は、思った通りに、

「私の名は桜と申します。質問には答えましたので、名乗っていただけますでしょうか?星月桜」

とかいてあった。俺は、名を名乗る文と、日が一番高い位置にある時、ここにきてください。という文を残し、捜索を開始した。ここは少し離れたところに川がある。あそこは害がない、と一応わかっている川だから水の確保は問題ないと思うが、食料をどう集めたのかが気になる。そんなことを考えながら川の近辺を探した。一ヶ所だけ足跡があり、その足跡たどろうとおもったが何せ見つけたのが15:00だ。たどっていたらいつになるかわからない。そう思い明日に回すことにした。俺は三時間ほどかけ、元きたみちを登る。下るのと違ってとても体力を使ったから寝床に戻るや否や倒れこみ、深い眠りについた。

次起きたときは、朝5時、朝飯兼昨日の昼&夕飯を済ませ俺は高台へと足を進める。昨夜は雨だったらしく、空もスッキリとしない。足元もぬかるんであるきづらかった。高台へつくとそこには、紙の前で立ちすくみ泣いている一人の女性がいた。髪の毛先は痛み、白いワンピースだが泥だらけの華奢な女性。俺が涙ぐみながら桜.....?と呟いたとたんにその女性は泣きながら俺に抱きつきいてきた。ぬくもりのある、小柄な体を俺は包み込む。そして女性.....いや桜は言葉を発した。

「あの日、三咲から余命宣告のはなし...きいてね、高台に...高台につれていってあげようと思ったの...あそこで三咲がホントは助かるはずだったんだよ.....でもね、三咲が背中を押して...それで三咲は土砂に巻き込まれちゃってね...そんときにね、眼鏡もおとしちゃったの...三咲助けれなくてごめんなさい!!!!!」

俺は桜の背中をさすりながら黙って話を聞いていた。俺の頬を涙がつたる。三咲は、自分の余命が残り少しだから最後に大親友である桜を生かしてあげようと思ったのだと思う。俺は、そんなことを考えながらただ、

「.....三咲は、最期をお前という素晴らしい親友に捧げられて喜んでると思うよ、最後にとっておきのおもいでを作ってあげようとしてくれたり、余命宣告をされたのを話したのに避けないでいてもらえたり今まで楽しい思い出を作ってくれたんだから」

と、優しく話しかけた。聞いた話では三咲は余命宣告されたと友達に話すと次の日から友達は話さなくなり、孤独状態になったらしい。だから親友に言うのが怖かったがようやく打ち明け、避けるどころか最後に思いで作ろといってもらえたことが嬉しい!と親にいっていたらしい。それを知らない桜は大親友を亡くしたのは自分がダメなやつだったからと自分をせめ、山にこもっていたらしい。多分知ってても同じだと思う。俺もそうなると思うから。

「そう.....なのかな?」

桜は昔から正義感が人一倍強かったから、自分で自分をせめてしまったのだろう。その後二人は桜が落ち着くまで静寂なときを過ごした。幼稚園のころみたいに。そして落ち着きはじめた桜が一言だけ

「あなた.....勝は、私の前からいなくならないでね」

と呟いた。俺は、桜の頭を撫でながら

「ああ、絶対いなくなんねぇよ。お前と俺を俺が守りきってやる」

と発する。曇っていた空は澄み渡り、昨夜の雨は嘘のような快晴になっていた。


~後日~

桜は一晩検査入院となったが、栄養失調以外は異常がなく、すぐに退院した。桜と俺の両親は見つかった日の一晩中、謝りとお礼を繰り返していた。正直うざかったので、途中で寝たが次の日の朝にはベッドの横にまさかの10万円が封筒でおかれており、11万円置き返して家を出て、桜の住むアパートへと向かった。桜との、同居生活が幕を開けるのである、俺の恋が幼稚園の頃からの恋がようやく実ったのだ。

読んでいただきありがとうございます!冒頭でも述べた通り、駄文だったと思います。それなのに最後まで読んでいただき感謝です!

ぜひ、アドバイスやご意見、ご感想をお聞かせください♪


このものがたりは、桜ちゃんと勝くんにはくっついてほしくて.....あと三咲ちゃんとの友情のめんとか....ま、まあ頑張りました!もうあとがきになにかけばいいかすらわかんないです(笑)

とにかく!ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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