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講義6




豪華絢爛、

とまではいかないが…

ベット側と反対側の差が酷い

何でこんな部屋になったんだと一瞥


簡素な調度品が粗悪に見えるじゃないかと、

不満に思いながら…

先程畳んだばかりの布切れをもって使用人通路に出る。


既に湯あみ場と認識化したほぼ水瓶だけの空間

柄杓で組んだ水で浸す

清拭出来るところはやって…

使用人部屋に戻る



まだ見ていなかった

保存食の選択講義の本を開く


やはり

パンとジャガイモが基本か

まあそんなもの、今の自分には高い

買いにもいけないし…


…他になんかないのかと

ページを捲っていく


ジャム

砂糖が大量に要る…


燻製

寮でやれるはずがない…燻煙が匂いと共に漏れて廊下まで広がる…

部屋でやらなければなんとかなるか?と一瞬考えたが、

…流石に非常識過ぎる。




給湯室なら…

なるほど、これで燻製出来るのか

持っているコッヘルと網を組み合わせれば出来る…

コッヘルにチップ状にした木を入れて、網をのせた上に食材を置く

その上に別のコッヘルを蓋がわりに被せて熱して置けば燻せる…


燻製用におろせば…

いや、野草とトウモロコシ粉で使うから駄目だな

そもそも他の侍従に嫌がられるに違いない…

匂いのついた侍従服で仕事でもすれば…

うん無理だ



外…

幾つか方法はあるが…

土に二つ穴を掘って…片方でチップを熱して…繋がったもうひとつの穴の方で食材を燻す…

毎回埋め直さないと落とし穴になるよな…

講義の邪魔だ…練習中怪我でもされたら

…下手すれば懲罰対象になる


埋め直さずに放置できないと継続的には続けるのは現実的に手間だし面倒でやらないだろう…

まあでもこれ埋めなおしても

ばれるよな…敷地外じゃないと無理だ


そもそも学園の敷地内でもくもくと煙が出れば、

ボヤ騒ぎなんてなったら無理か…

叔父の一件もあるし…放火なんて思われたら懲罰どころで済みそうもない

ただでさえ今の学園には殿下がいるのだから…




諦めよう…


ページをめくる

乾燥法…


これか。

天日に干すのは無理だが…

乾燥なら洗濯物用に魔方陣がある

覚えれば出来る

少量なら魔力も足りるはず…


便利だ

薬草茶も簡易的に出来るな…


…根菜、茸、トマトに果物…


活用例は…

あ、スープいいな

そのまま煮ればいい…

旨味が出るって書いてあるから大丈夫だろうし

でも塩ぐらいは買ってこようかな…


次は…

サクレ…却下

小麦も卵も色々いる 


グラタン…

却下


パンに乗せて焼く…却下

小麦まみれだ!

高いんだよ!



果物は…

紅茶の風味付けか…前提の紅茶がない

お呼びじゃないし用はない


クッキーにスコーン…

お呼びじゃない小麦使用物件



果物を買っても腹が満たされる迄食べはしない…

摘まむ程度にしかならない、

そもそも高いから買う選択肢はない

…無駄だ




ページをめくる

乾燥ハーブか…

主食足るものは難しいか…

野草の項目で見た名前もある


ハーブ類を煮出してシロップと合わせる…

水で割れば…美味しいらしい

…半分は薬みたいなもんか

砂糖の要るシロップ抜きで作るか…薬だな…


バジル…粉末にしてオイル漬け

パンやパスタに合わせる

小麦の伏兵がここにも…

…却下





…野草茶と乾燥野菜のスープだな

それと謎のトウモロコシ粉料理

野菜と牛乳は買わないといけないが…


ふゎ…

流石に眠くなってきたか…

時計を見ればもう深夜…

明日の午後の講義の為にバックに入れないとと

閉じて…そのままにしておく




羽織を脱いで

そのまま梯子を昇る

漸く待ち望んだもふもふタイムだ…

二度寝は出来ないが…


包まれる…

枕の肌触りも手伝ってすぐに眠ってしまった




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