表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートレス転生者の冒険記 ~力なき異世界転生~  作者: 沼米 さくら
素材集め編・転――仲間集め、はじめました。
54/184

作戦会議

 それから、俺たちは自己紹介をして打ち解けた。

 赤い髪のほうはライケン、青い髪のほうはフォリッジというらしい。

 第一印象は、ライケンは熱血バカ、フォリッジは頭のいいインテリタイプという感じで、実際に話してみた感じからもそれで間違いないだろう。

 さて、作戦会議である。

「まず、話を整理しよう。キミはそこのダンジョンの第16階層ボスに挑んで、逃げ帰った。それでいいんだよね」

 フォリッジの言葉にこくり、と首肯。

「そいつが強すぎて、全く歯が立たなかったんだな。ほとんどの攻撃は防がれちまって、当たってもダメージを受けねえ。と」

 ライケンの言葉にまたもや首肯。

「でも、妙だったのは、俺が攻撃しても防いでこなかったことです。しかも、あいつ、自分から堂々と攻撃を仕掛けてこなかったんですよ。俺の隙を狙って何発か打たれましたけど、すべてかわしてしまいました。どういうことなんですかね」

 俺の疑問に、フォリッジが答えた。

「恐らく、君を疲弊させて、食べようとしてたんだよ。オーガ種は大体人肉を主に食べるんだ。攻撃をしてこなかったのは、たぶん自分の体力や魔力を温存しておくためだね」

 確かにもう少し戦っていたら、疲れ果てて動けなくなっていたかもしれないな。それを狙っていたとすれば、ものすごく恐ろしいことだ。

「・・・そんなのをどうやって倒せばいいんだ」

 ここまで頭がよく、体力もある、いろいろな意味で強い敵を倒す術は、もっていない。

 ついに俺のダンジョン探索は詰んでしまったのだろうか。

 まだほとんど言い戦利品なんてないのに?まして、目的のもの(ませき)なんて全く見つからないのに?

 そんなのはいやだ。

 考えろ、俺。あれも生物である以上、何らかの弱点があるはずだ。もしくは戦い方や倒し方のひとつぐらいあったっておかしくない。

「・・・・・・自分の手に負えないやつを倒す術ならあるよ」

 フォリッジが口を開いた。

「いや、正確には倒すわけではないし、成功率の低さとかかる手間の割には普通に倒すよりもメリットが少ない。だから、できれば出したくなかったんだけど・・・・・・これ以上、犠牲は出したくないから」

 そうか。リスクの割にリターンが少ないということか。いつもならもっとリターンが大きいほうを選ぶけど・・・犠牲を出したくないのは俺も同じなんだ。

 俺は、少しだけ考えてから、返答した。

「―――わかった。それを詳しく聞かせてくれ」

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=258419453&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ