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チートレス転生者の冒険記 ~力なき異世界転生~  作者: 沼米 さくら
素材集め編・承――ただいま迷宮踏破中。
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一人の反省会

地上に出ると、もうすでに暗くなっていた。

そのまま宿屋に向かい、部屋で横になった。

冒険者カードを見ながらボス戦のために自己分析をする。

まず、問題は、全体的なステータスの低さだ。

暇だったときに調べてわかったことだが、俺の今のステータスは普通の冒険者からするとLv.22ほどに相当するらしい。

今までろくに体を鍛えてこなかったのがいけなかったのだろう。

そもそも以前は異世界に行くことを想定していなかった(想定しているのは中二病患者のみだろうが)。

まして、自らが剣と魔法を使い、生き物を殺し続けるなんて、ありえないと思っていた。

悪いとはいえないし、そもそも普通は起こらないことのはず‑‑‑‑‑少なくとも一般常識では‑‑‑‑‑だから当たり前だが。

とりあえず、これはある程度は装備品でまかなえているし、日々の鍛錬もほとんど欠かしていないため、転生直後よりはましになっただろう。

しかし、そのほかにも、MPや魔法力が足りないゆえに攻撃がほとんど通らない。

俺が出しうる最大火力(魔法力強化をかけた上で、魔法強化+隕石魔法)でもほとんどダメージを受けなかった。かわさずに受けたというのにだ。

そのほかの手段では全く傷さえもつかなかったのだが。

しかし、これは消費MPが65と膨大で、連発できるものでもない。

むしろ一日一回のみの必殺技といったほうが正しいほどだ。

これ以外にあれにダメージを与える術は無いだろうか。

さらに、ステータスには記されない精神面にも、多大な負荷がかかる。

いつまでも倒れない相手、勝ち目のない戦いというのは辛い。

今冷静になって考えると、あの時点で退避しなければ、今頃一人での戦いにSAN値が削られ、発狂していただろう。

ちょうど二ヶ月ほど前のキンコツゴブリン戦のように。

さらに、あの時とは違い、増援が来る可能性もきわめて少ないだろう。

そう考えれば、あの時退避したのは正解だったのだろうが、次は違う。

かなりの長期戦になることはもはや確実だろう。

そうなると、いつまで正気を保っていられるかもわからない。

つまり、戦いの間、自分の理性も保たないといけないのだ。

これを踏まえて作戦を立てようとするが、なかなか思い浮かばない。

・・・・・罠を仕掛ける・・・・・いや、それで動きを止めたとしても、そこから攻撃できなければ意味がない。却下。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やべえ、何も思い浮かば・・・あ、これを忘れてた!

仲間を集めてやればいいのか!!

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