表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートレス転生者の冒険記 ~力なき異世界転生~  作者: 沼米 さくら
素材集め編・承――ただいま迷宮踏破中。
51/184

ボス戦闘

二メートルほどの巨体に剣を叩きつける。

しかし、傷はほとんどつかない。

キンコツゴブリンのときとは違い、皮膚にひとつの傷をつけることすらも叶わない。

魔法も使い、抵抗するが、ほとんどが当たらない。

どんどん体力が減っていく。

正直言って、俺に勝ち目がないのは明らかだった。

しかし、相手は攻撃を仕掛けてこない。

どれだけ攻撃しても、かわすだけで、カウンターを仕掛けてくることもない。

どういう意図があるのだろうか。

ただ、HPはほとんど削られない。

どこまでも、戦い続けた。

一旦退避して、ポーションを飲み、魔力を回復。

そして、そのまま、

魔法力強化(ブースト・マジック)魔法強化(チャージ)隕石(メテオ)!!」

俺の最大火力を放つ。

巨大隕石があたりを蹂躙し、さらに爆発して、後には巨大なクレーターを残す。

魔法威力増加や魔法命中など、スキルも発生したのだろう。

クレーターには何も残らなかった・・・・。

いや、それはおかしい。

死体が残っていないということは・・・・・まだ生きている!?

背後から襲い繰る気配に振り返り、上段から振りかぶられた剣を、二刀を重ねて受け止めた。

俺は、オーガに尋ねた。

「あれで倒されないとは、頑強だな。どうやってかわした」

オーガは答えた。

「あれほどの攻撃を受けたとしても死ぬことはない。かわさず受けた。それだけのことだ」

これだけで、俺は改めて、この生物の恐るべき強さを確認した。

これまでとは比較にならない圧倒的な力、技、生命力。そしてこの余裕。

それは、俺の心を砕くには十分だった。

(くそっ、こんな化け物にどうすれば勝てるんだ!?)

・・・・・束縛魔法で捕まえて・・・・・いや、捕まえたとしても、力が強く、抑えきれない。・・・・・火花魔法で動きを阻害・・・・・ただ、それもここまで強いと防がれるかも・・・・・・メテオ乱発・・・・する魔力がない・・・一旦戻って対策を練る・・・・・・・それ以外無いか・・・・

勝つための方法を練って、しかし、思い浮かばない。

仕方が無く戦線離脱することにした。

石の引き戸を抜け、閉めて、逃げる。

迷宮の構造を覚えていたことが功を奏し、迷わず逃げられた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=258419453&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ